名短篇、ここにあり (ちくま文庫)
読書量の半端なさでも知られる北村薫と宮部みゆきが短編小説の名作を集めたのであれば、さぞや面白かろうということで期待していたんですが、ちょっとイメージしていたのとは違いました。これはもうこちらの勝手な思いこみが先にあったからかも知れませんが、どちらかといえば古い感じの昔の小説が多かったです。
もちろん、古くても切れ味の鋭い作品であったり新鮮な驚きがあるようなものなら万々歳ですが、このアンソロジーに含められたのはどちらかというと、語り手の上手さ、文章の上手さのほうに比重が傾いてしまったのかなという気が個人的にはします。落語的なのもあれば、不条理もの、ショートショートもの、ちょっとホラー風のものと各ジャンルあるんですが、最近のエンターティナー性の高い作品に毒されすぎているのか自分の感覚には強く訴えかけるパンチ力がややたりない感じです。
それぞれ、さすがに上手いと思うのですが、あんまり「面白い!」というのはありませんでした。どちらかというと、なるほどこういう出来事もあったんだね、的な、ある意味では昔の新聞を読んでいるような感覚でした。強いて一つだけ作品をあげるならば「少女架刑」という作品がけっこう奇妙な味がありました。死亡した少女が死んだあとも自分をたんたんと眺め続ける作品で、「夏と花火と死体」だったかな、乙一さんの作品で同様なのがありましたが、あれのさらに淡々とした版で最後の最後のところまでどうなっていくのかと気になりました。
それ以外で逆にこんなの許されるのと思ったのが「的の男」という作品で、殺人計画ものなんですが、あまりにもぐだぐだでこれが「標的」とかいうタイトルで連続ドラマ化していたというのが信じられないくらいです。プールで泳ぐ老人を投網で殺そうとする話なんですけれど、、、。短編なんで軽く読んでもらったら脱力すること請け合いです。
そんなわけで、評価としては5の3です。
うたの☆プリンスさまっ♪Repeat 特典 ICカード着せ替えステッカー「PIYOMO」付き
初めてのプレイです。最初は楽しいと思ってたけど、5人目攻略中くらいで挫折してしまいました・・アイドル学校という設定もおもしろいし、声優さんもうまいし、シャイニングなどの現実離れしたギャグ要素もすごく笑えて、最初はかなりハマリました。これから辛口になってしまうんで、ファンの方に謝っておきます・・
悪かった点
1 最初から両思いなんじゃないかと思うぐらい、攻略キャラが主人公にベタベタしすぎです。
2 ギャク要素もあまりにも過度に現実慣れしていて違和感を感じる。
3 恋愛面というより、最後に歌を歌って、周りの人に2人の仲を認めてもらうEDパターンが一緒で飽きがきます。
4 シナリオが薄い分、1年という年月が長く感じる。
5 HAYATOを攻略キャラしてほしかった。
私は途中で挫折してしまいましたが、いい所もたくさんあったので、買って良かったなとは思ってます。友達は、このゲームすごく好きだと言っているので、個人差はあると思います。
輝け!土日ドラマ王 90’s
90年代は土日にあまりドラマは見ませんでした。
だけど聴いていて、良い歌だなぁと思う歌はたくさんあります。
例えば1番気に入っているのは(土曜ワイド劇場)の、
「地図にない明日」です。【良い歌です】
16曲ドラマの歌が収録されていて、この価格は安い。
迷っているなら、買ってみて下さい!
シトラス 1 (マーガレットコミックス)
本屋でたまたま表紙の絵が目に付いて購入しました。
山に囲まれた田舎の木ノ戸町の木ノ戸中学を舞台に綴られるオムニバス・ストーリー。
都会の東京から志保のいるクラスに女の子が転校してくる。その女子・古場七々美は洗練された美少女。
クラスは彼女に圧倒されてしまう。
ピアノを弾くのが好きな志保は彼女に学校を案内してあげるのだが、七々美は素っ気無い態度に終始する。
志保は彼女を音楽部に誘い自らのピアノを披露するが、音楽の時間に七々美は志保以上の腕前のピアノを弾いて見せた。
自らの浅はかさを指摘され傷付く志保。実は七々美は両親の離婚で母親に引き取られる形で木ノ戸町に来た。
東京ではカメラマンの父親にモデルとして撮影されていたりもしたのだが・・・・
慕っていた父は何故か離婚に際して七々美を引き取ってはくれなかった。
自分の殻に閉じ篭り、クラスメイトの女子とも対立する七々美だったが・・・・
本当は心の底から助けを求めていたのだ。傷付いた心が!
友情は簡単に育まれない。その木が大輪の花を咲かせるには幾多の試練を乗り越えなければならない。
試練の幕はまだ上がったばかりだ。
マトリョーシカ (乙女の玉手箱シリーズ)
巷では、マトリョーシカをデザインした雑貨がふえていますが、
本場ロシアのものを紹介した本となると、
意外に少ないのが実情です。
昨年の沼田元氣さんの「マトリョーシカ大図鑑」に続き、
本格的なマトリョーシカ本が発刊されて、
自分のようなマトリョーシカ・コレクターにとっては嬉しい限りです。
ロシアの作家物のクォリティの高さに驚きましたし、
アンティークといわれるソビエト時代のマトリョーシカも初めてみるものばかりでした。
とくに、ニコライバさん、オリガ・イリーナ姉妹の作品の繊細さは、
写真だけでも一見の価値ありです。
オールカラーなのも嬉しいです。
ロシアに旅行したときのガイド本としてもお勧めです。