かまいたちの夜
スーファミはお爺ちゃんの家の2階の部屋にあって、これをプレイする時は1人でそこに篭らなければなりませんでした。何度怖くて自分の家でやりたいと思ったか・・・(笑)後ろの棚に置いてある人形達に妙な気配を感じたり、ちょっとした物音にビクついたり。ゲームなのにこれだけの恐怖を感じさせることが出来るんだ、と子供心に感心しました。心臓バクバクしながらね。
なぜこのソフトを手にとったのか定かではありませんが、たぶん意味深なタイトルに惹かれたんだと思います。「かまいたち」とは、突然切り傷がつけられる不可思議な現象の事ですが、本作ではそれが様々な意味合いに変化しプレーヤーを楽しませてくれます。中でもスパイ編は、ところどころにリアルさがあって印象的でした。音楽も「かまいたち」の世界を的確に表現しています。
また選択肢によってハッピーエンドも悲惨な最期も待ちうけているという内容は、プレーヤーの思考・判断力に全てが掛かっており緊張感たっぷりです。犯人の目星がついても一歩判断を誤れば、自分だけでなく皆が窮地に追いやられます。でもそんなバッドエンディングも見なきゃ、新たなストーリーが追加されないというのも上手い。実は「しおり」をピンクに変えてからが面白かったりするのですが、田中さんが・・・(言えない・・私は色んな意味で鳥肌が立った)
色んなサブストーリーはあれど、やっぱり「かまいたち」の基本はミステリー。普段はちょっとまぬけで頼りない主人公を駆使して、雪で閉ざされたペンションで起こる殺人事件を一刻も早く解決しましょう。「かまいたち」の世界はそこからどんどん広がっていきます。
真かまいたちの夜 11人目の訪問者 オリジナルサウンドトラック
ディスク2枚組みでスペシャルトラック4曲を含め全48曲収録です。
正直、ディスク2の21番「ひとつの推理」と、
同22番、かまいたちの夜
同23番、ペンション・シュプール
同24番、悪夢
同25番、Introduction〜レクイエム
(22番〜25番はスペシャルトラックです)
が目的であって、真かまのBGMだけであったら即買いしていなかったと思います。
2100円のうち、「元祖」の曲に1500円、残りが「真かま」の気持ちです。
元祖のサントラは入手しにくいので5曲だけとは言えありがたいです。
決して音楽が悪いわけではありませんが、
ゲームのサウンドトラックはゲームで感情移入するくらいのめり込んでこそなので
今回は申し訳ないのですが「真かまはオマケ」です。
サウンドノベル・エボリューション2「かまいたちの夜 特別編」スペシャルアレンジパック
ほのぼのした曲、緊迫感あふれる曲、物悲しい曲など、
ゲームの場面場面に対応したさまざまな種類の曲が入っていて、
ひとつひとつの曲のクオリティも高く、このゲームの世界観を良く表したアルバムになっています。
アレンジも素晴らしく、文句なしにいいアルバムです。
かまいたちの夜 サウンドトラック
スーパーファミコン版・プレイステーション版・アドバンス版と幅広い機種に移植されていますが本当に素晴らしいサウンドノベルだと思います!初めてプレイしたのが中学生だった自分は怖くてビビリながらプレイしていたのを思い出します(笑)やっぱりサウンドが一番背中をゾクゾクさせましたね・・。今聞いても色あせていなく1曲、1曲が本当に味があります!最近ようやくCDを中古で手に入れ懐かしながら楽しんでいます(^^)是非かまいたちをプレイした方に手にとって欲しい1枚ですね!
あなただけのかまいたちの夜2―サウンドノベル・アンソロジー
かまいたち特有の、『世界観を壊さないで別の新しい物語が展開される』ということが様々な分野で(伝奇、ミステリ、ロマンス、ギャグなど・・・)成り立っています。登場人物の性格、シルエットから想像できる体格、また、館や島などの情景を熟知していて、いつもはそれらを見ながら読んでいた文章を、文章を読みながらそれらを頭に描き、さらに内容を想像しながら読んでいくのがこの本の読み方でしょう。よって、かまいたちの夜とかまいたちの夜2を『クリアした人』には自信を持ってお勧めします。『やったことがある人』もしくはそれ以下の人はやめたほうがいいかも。読むにしても、ゲームをやって内容を熟知してからにしたほうがいいのは確実です。