誰しも「般若心経」を聞いたことのない人は居ないはずのおなじみの経典です。すべての仏教諸派において必ず唱えられるお経です。自由訳にり、「仏様」と「観世音菩薩」が百人の修行僧を前に慈悲の心、この世は五つの要素から成り立ち、すべてが空なのだと、それを知れば一切の苦悩災難から万人は救われる。一番秀才な舎利子に、この世の存在全てが空である。たえば物事や形があると思っている物体も、空の雲のように常に形が変わり一つとして永遠不滅の物はありませんよ。すべては固定的ではなく流動的て、自立的ではなく相互依存的であり、絶対的ではなく、相対的なのですよ。今そこにある物も瞬く間に滅びてゆくのです。このつかの間の存在に思い悩むのはばかばかしいことですよ。そして滅びたものは再び様々な形をした雲が湧き出てくるように再生しますよ。意味なくこの世に生まれてくるものは何一ついないのです。……と解いてくれています。そして、釈迦が悟りを開くまでが語られています。初心者にも解りやすい必読の書、つまらないことに悩んでいた自分がばからしくなります。