聖ヨハネ騎士団から聖マルタ騎士団になり、後の総団長となるジャン・パリゾ・ド・ヴァレッテが騎士前とした風情でアルヴィーゼの罵るのにはあきれたが、ちょっとだけアルヴィーゼの新しい情報が明らかになった。愛人の子でイスタンブルで生まれたのね。ロードス島の戦いがメインであるため、後宮はヒュッレム2ページと母后&ハディージェの4ページだけだったが、命の狙われながらも正体不明の助けで生き延びたヒュッレム（アレクサンドラ）と“ギュルバハル（春の薔薇）”マヒデブランのパワー・バランスが逆転するなんてビックリ！ 助けたからってその相手が味方とは限らないのだが、ギュルバハル側の人間を殺しまくりヒュッレムになびく者が増えるのは明白だ。そう見せかけているだけだとしても次巻予告のヒュッレムが不気味で、稀代の悪女ロクセラーナめいて見える。