日坂語録・17：ボールモーション日坂水柯

日坂語録・17：ボールモーション

今年最初の「日坂語録」は前回の予告通り「ボールモーション」についてお届けいたします。今回はこの「ボールモーション」を構成する三つの...

本編、すきなひと、ですが、これは意外な結果からハッピーエンドになります。一気に読者まで盛り上がるようなハイテンションな展開ではないのですが、納得できる「めでたし、めでたし」でしょう。本編がフォローしていない過去がつらかったのだろうと想像させるぶん、おちついた救いのある結末はよかったです。

それと、この本には別口のウェブで公開されていた短編も収録されているのですが、実に巧みにエロいです。おすすめです。
１８禁になるような描写はたしかにありませんが、ウェブ公開を知らずに読んだ私の第一印象は　「うわぁ……」でした。

１・２巻で気持ちよく素直にまとまった作品です。騒がしくない個性的な恋愛漫画をよみたい方におすすめです。ぜひ。

白衣のカノジョ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

地学好きの理科教師が、同じアパートに住む同僚に翻弄される話。

支倉さんはずいぶんと扇情的だ。
天然なのではあろうが、男の部屋で二人で飲んで、ミニスカでごろ寝では誘っているとしか思えなかろう。
良い身体しているようだし、ガードが緩く、黒髪ロングで、メガネで白衣で、自分の服を着て目の前で無防備に寝る。
ちゃんと意思を伝えて確認するだけ男が偉い。

合意がとれてしまうと、歯止めは効かなかろうなあ。

星の恋物語 (バーズコミックス　スペシャル)

毎日星占いを読んでいる石井先生が原作、漫画では好きな谷川先生の作品が入っていると言うことで購入しました。
初めて読む作家さんの作品もありましたが、身につまされたり共感したりと楽しめました。
20代半ば〜後半の方は「あるある…」となる作品がいくつかあるかもしれません。各作品ごとの石井先生による、星座プロフィールも、星座によってこんなに持っている特徴が違うのだな、と面白いです。

ただ種村先生の作品だけ共感できず。
昔から独特の世界観が苦手だというのもありますが、それを差し引いても入り込めませんでした。
担当する星座もわかっておられないよう？なぜ魚座と乙女座を連想させるタイトルなのか・・・。
内容もひとりだけ投稿作品みたいでした・・・。

ただこれだけの作家さんによる短編集はなかなかないし、面白い企画だなと思いました。