内径10 1/2インチ(=約27cm)です．
同じ形の小型ラウンドグリドル L6OG3 は内径8 3/8インチ(=約21cm)です．
それぞれ，10 1/4インチ，8インチサイズのキッチンダッチオーブン，サービングポットの蓋が共用で使えます．
もっとも，隙間無くはまる，という精度ではありません（そもそも微妙にサイズがずれてます）．
蓋のみ単品でも売っているみたいですね．

鋳鉄のフライパンの良さには結構注目されていると思うのですが，このグリドルという縁のないタイプはどうやったら有効に使えるだろうと疑問に感じてらっしゃるかたも多いかもしれません．
本家のサイトを見ると，アメリカではパンケーキやクレープ，トルティーヤを焼くのに使われるみたいで，そのままオーブンにいれてピザ焼いたりするのにも便利なようです．

しかし，日本人である私がぜひオススメしたい利用法は，お好み焼きなのです．
お好み焼き屋さんの鉄板をみて分かる通り，美味しいお好み焼きを作るコツは，蓄熱量の多い分厚い鉄板で表面をカリッと焼いて，中にはじっくり火を通すことです．
その点，分厚い鋳鉄はお好み焼きにはまさにうってつけで，油なじみもよいので焦げ付かず，使いやすいのです．

このことに気付いてから，お好み焼きは，ずっと鋳鉄のフライパンで焼いてました．このグリドルを買うまでは．
ところが．お好み焼きで避けて通れない行程に、「ひっくり返す」という作業があるんですよね．
テフロン系のフライパンだと，空中でくるっとひっくり返すこともできますが，鋳鉄のフライパンの重さでは，手首の力で返そうとしてもこれは結構大変です．
両手で持ってがんばってみても，力みすぎて飛んでいったり，ビビりすぎてぐしゃっと潰れたり，受けるときの重さに耐えきれずガツンとフライパンごとコンロにぶつけたり，危なっかしいことこの上ない．
お好み焼きらしくコテでひっくり返せばいいのに，という事なんですが，ヘリの高さがあるフライパンでは淵の高さが邪魔になってなかなか思うようにコテを差し込めないんですな．

そこで，このグリドルの出番なんですよ．
フチがほぼない（けれど，生地が流れ出るのをストップするくらいはある）ので，コテもさっと使え，おまけにそのまま食卓に持っていって熱々のまま食べれるんです．
お好み焼きを焼くときに蓋をするかしないかは，地方のつくり方によって意見の分かれるところかと思いますが，このグリドルではダッチオーブンのポツポツ突起つきの蓋が使えるので，私のように蓋をする派にもとっても使いやすいんですね．
鋳鉄ならではのカリッとふわっとしたお好み焼き，是非！
もちろん，ステーキ焼いたり，ホタテ焼いたり，およそ鉄板焼き屋さんで出てくるようなメニューはなんでも大得意です．