ミックテイラーに限らず、ブルース系のミュージシャンは大ヒットとはおおよそ無縁で、地味な作品が多い（クラプトンは例外だが）。本作も久しく店頭では見かけず２度と出会うことはないと思っていた。20年以上も聴いていなかったが再び聴くと70年代らしいブルースロックといった感じで若干の古さは感じさせるものの、妙に心に残る、もう一度聴きたくなる

ような大人のロックと言った印象だ。曲も味わい深いが演奏も良い。ギターをかじった人なら引っ張り出して弾いてみたくなる派手さはないがとても良い演奏だ。そしてボーカル。上手くはないが実にいい感じ。ルックスとは裏腹にどちらかというとキースリチャードに近い渋いボーカル。クルマで出掛ける時は必ず持っていく、そんな１枚。オススメです。