2年ぶりの逆転裁判の新作で、発売をとても楽しみにしていました。今回の舞台は、いつもとは異なり時代を遡った明治時代。司法制度も未熟で、弁護士自体も制定されて数年という設定です。「写真」はかろうじてあるものの、司法解剖はなされず、検分という形で目視での遺体の情報のみが記録されます。

第一話では、主人公である成歩堂龍ノ介が大学教授殺害の容疑者として逮捕され、裁判が行われます。担当検事は、シリーズでもお馴染みのアウチ検事の明治時代バージョン（笑）いつも通りのどこかズレた手法で、微妙な証人たちを武器に、あの手この手でこちらを有罪にしようとしてきます。成歩堂の犯行の現場を目撃したと主張する2人の証人、確かな証拠と確かな証言が揃っている中、果たして逆転無罪を勝ち取ることは出来るのか...？

今作より、証人1人に対して尋問を行うのではなく「2~5人」を相手に一度に尋問をするシーンが大幅に追加されています。そこで、新システムとして「といつめる」というものが登場しました。1人が証言をしている際に、もう片方の証人がその証言に「疑問」を抱いた場合、「？」マークが出てきます。それに成歩堂が突っ込み、新たな事実や証拠品を引きずり出すというシステムで、これがまた面白く、ゲームのを各所で盛り上げていました。

他にも、今作で初めて「異議あり！」ではなく英語で「Shut up!」と言うキャラが出てきました。フォントも英国風の洗練されたもので、キャラが叫んだときは思わず「お、英語ｗ」と笑ってしまいました。

システム面では、前作「逆転裁判5」同様、2つのセーブデータに、いつでもセーブできる機能、会話ログが確認できるなど過去作とは違いとても便利でした。

前作「逆転裁判5」での反省点もいくつか改善されていました。

1各所にアニメが差し込まれ、テンポがとても悪かった→冒頭の事件シーンのみアニメが差し込まれていて、他のシーンでは出てこなくなった（第1話現在）

2ヒントが多く（やることリスト等）、ヌルゲーになってしまっていた→1度調べた現場の証拠品にチェックマークが出たり、キャラとの会話でなんとなくの誘導はあるものの、前作ほどヒントが多すぎず、適切な量になった。

他にも改善点は多くあったかと思いますが、以上2点が気づいた限りでの感想です。

毎度ながら、キャラの個性も非常に強く、シナリオも巧妙で素晴らしい出来だと思います。

逆転裁判シリーズは、最初は数名の方が作られていた弱小タイトルで、監督の巧舟さんが「まさかここまで続くとは・・・」とTwitterで述べてらしたのが印象的でした。

難しい漢字には一部ふりがなもありますが、基本12才以上対象（CERO B)ということで、6年生より上の学年のお子さんでないとプレイは難しいかもしれません。

今作から始められる方でも十分楽しめる内容ですので、おすすめです！追加コンテンツも今後配信されるようなので、クリア後も楽しみです。

取り急ぎ、とても楽しくプレイできているので大満足です。