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お家さん 上巻 |
明治・大正の時代、こんなにも人々が懸命に、真面目に、情熱をもって生きていたのか、という感動がひろがりました。相手を思う心、そしてそれに応えるしぐさや言葉。
私が読んでいて特に気を引いたのが、お家さんの元で働く珠喜の存在でした。好きな人を思い、黙って涙の溜まった瞳でお家さんを見つめ返す珠喜−選択しなければよい道を選び、長い苦しみを経て軌道の修正をするものの、関東大震災であっけなく愛する人を奪われてしまう−彼女の生き様に感情移入し、涙がこぼれ、そして自分のおろかさを懐かしみ、彼女の幸せに自分のことのように慈しみたくなる心境になりました。 著書は女性をとりまいて華やかに展開し、着物や紋に対する心配り、桃をめぐる比喩など、美しい箇所が随所に現れます。何より女性としての気持ちのあり方や自分を律する姿に美しさを感じずにおれませんでした。 |
お家さん 下巻 |
下巻はTのつく人が出しゃばりすぎる気がする。
創作された人物が・・。 城山三郎の後では、こういう書き方しかなかったのかなあ。 鈴木商店や大正昭和の歴史が、矮小化されて感じられる。 |
蒼のなかに |
「をんな紋」と同様、昔の播磨の情景をよみがえらせた力作。 神社の娘で巫女的要素を持つ祖母・瀬織、素麺「揖保の糸」を作る工場で身を粉にして働く母・英子、都会に出て自分で会社を立ち上げ働きまわる娘・紗知。この女三代の物語を紗知を中心に描かれる。 子宮ガンの苦しみ、離婚、不倫、編集業界のいざこざ、新しい恋愛、母が中国から引き上げてきた悲惨、素麺作りの歴史、母子の葛藤、大神神社の娘である祖母の神秘性、など、バラバラな要素が見事にひとつの物語に織り込まれている。 「平成の宮尾登美子」ともいうべき、女の一生を描かせたら、ピカ一の作家だと思う。 |
こんな 玉岡かおる の夢を見た!
ロリータフェイスにGカップで人気の 玉岡かおる。トライアスロンの大会にも参加したことがあるアクティブボディーを限界ギリギリまで披露している。
「あーなるほど、音楽業界に革命を起こすのに忙しかったんだなって納得したんだ。」
ほうほう、ようがんばってますなあ。ようするに、
『 女房に愛される技術というものは発明されないものだろうか。 』( ラ・ブリュイエール )
ズバリ!ですなあ。。
『天涯の船』(玉岡かおる)
天涯の船〈上〉 (新潮文庫). 作者: 玉岡 かおる; 出版社/メーカー: 新潮社; 発売日: 2005/12; メディア: 文庫. 天涯の船〈下〉 (新潮文庫). 天涯の船〈下〉 (新潮文庫). 作者: 玉岡 かおる; 出版社/メーカー: 新潮社; 発売日: 2005/12; メディア: 文庫.
「お家さん」玉岡かおる・著
お家さん(上巻) お家さん(下巻) 今日はこの本。 山があって街があって、そして海がある。 神戸っていい所ですね。 当時の神戸の街はこんな感じだったのでしょうか? 表紙をしばらく眺めてしまいました。 大正から昭和へ当時日本一の年商をあげ ...
玉岡かおる
タカラジェンヌの太平洋戦争 (新潮新書)/玉岡 かおる; ¥735; Amazon.co.jp. 天涯の船〈上〉 (新潮文庫)/玉岡 かおる; ¥660; Amazon.co.jp. 天涯の船〈下〉 (新潮文庫)/玉岡 かおる; ¥700; Amazon.co.jp. 蒼のなかに/玉岡 かおる; ¥1785; Amazon.co.jp ...
『夢食い魚のブルー・グッドバイ』(玉岡かおる)
玉岡かおるさんのデビュー作。1989年発表。 地元(兵庫県)の文化人としてよく話題になっていましたが、この度初めて読みました。 一言で言ってしまえば、大学卒業を控えた女子大生が、地元の恋人や家業の呉服店と東京への就職との間で思い悩む、という話 ...
『天涯の船』玉岡かおる
4103737077, 天涯の船 上巻 玉岡 かおる新潮社 2003-02 by G-Tools. 酒井三佐緒 酒井 数馬 三佐緒の兄お勝 乳母西波あやねマックス光次郎 明治17年からはじまっています。 神戸を舞台にしているので、読んでみました。 前に読んだのもそうだったような ...
テポ①に追い返されるの巻
東京での仕事のついでに、テポドン①号(以下テポ①)のところに寄ってこようとしたら、「勉強の邪魔だから来ないで」と言われてしまい、すごすごホテル泊まりに。 今ま.
美術館の休息
姫路市立美術館の「モディリアーニ展」に行ってきました。 小さな美術館なのになかなか盛況らしく、今日も平日なのに、来館者の波がとぎれることはありません。 思.
「お家さん」(上・下) 玉岡かおる
「お家さん」(上・下) 玉岡かおる「天涯の船」がとても面白かったので、同作者の新刊「お家さん」を手に取ってみました。 上下巻合わせて650ページほど。全編神戸弁(?)で書かれていますが、まるでお祖母ちゃんの昔話を聞いているみたいにスラスラと ...
をんな紋/玉岡かおる
玉岡かおるは兵庫県加古川市出身。 そして郷土加古川を描くことに情熱を傾け、そこに住む人々への愛情を込めて筆を振るう。 本書はそうした玉岡の生き様と見事にリンクした秀作だといえる。 物語は明治の終わりごろの話。大地主の娘柚喜が女子師範学校の ...
「玉岡かおる、宝塚の魅力語る」
読売新聞6月3日夕刊 「玉岡かおる、宝塚の魅力語る」 なんと、一面の題字横にも登場。 080614-1.jpg 080614-2.jpg.