猿の惑星 [VHS]
初めて本作品をテレビで見たときの衝撃は今でも忘れられない。
あまりにも有名なラストについては今さら解説しない。
最も印象に残る場面は、テイラーが猿の裁判を受ける場面だ。
証人として呼ばれた、テイラーの仲間の人間が、強制脳手術を受け、
「何も考えられない人間」にされていたことにも肝を潰したが、
猿たちにとって都合が悪いことは、
「見ざる、聞かざる、言わざる」の、
「三猿」のジェスチャーをとったことが興味深い。
「三猿」の起源は諸説あるが、
最も著名なのは日光東照宮の、左甚五郎が彫刻した「三猿」であろう。
時代が明治になると、世界中に左甚五郎作の「三猿」の概念が広まった。
インドのマハトマ・ガンディーは常に三匹の猿の像を身につけ、
「悪を見るな、悪を聞くな、悪を言うな」と教えたとされており、
インドの教科書などに「ガンディーの三猿」が掲載されている。
アメリカでも、教会の日曜学校などで、「三猿」を用い、
「猥褻なものを見たり、性的な噂を聴いたり、嘘や卑猥なことを言わない」
よう諭すことがある。
なので、この場面だけ切り取って、
猿=日本人であると断ずるのは早計であると思う。
むしろ、江戸時代において、国境を超えて「人間の本質」を描いた、
左甚五郎の慧眼に驚くのが、筋であると思う。
傑作映画です。
あまりにも有名なラストについては今さら解説しない。
最も印象に残る場面は、テイラーが猿の裁判を受ける場面だ。
証人として呼ばれた、テイラーの仲間の人間が、強制脳手術を受け、
「何も考えられない人間」にされていたことにも肝を潰したが、
猿たちにとって都合が悪いことは、
「見ざる、聞かざる、言わざる」の、
「三猿」のジェスチャーをとったことが興味深い。
「三猿」の起源は諸説あるが、
最も著名なのは日光東照宮の、左甚五郎が彫刻した「三猿」であろう。
時代が明治になると、世界中に左甚五郎作の「三猿」の概念が広まった。
インドのマハトマ・ガンディーは常に三匹の猿の像を身につけ、
「悪を見るな、悪を聞くな、悪を言うな」と教えたとされており、
インドの教科書などに「ガンディーの三猿」が掲載されている。
アメリカでも、教会の日曜学校などで、「三猿」を用い、
「猥褻なものを見たり、性的な噂を聴いたり、嘘や卑猥なことを言わない」
よう諭すことがある。
なので、この場面だけ切り取って、
猿=日本人であると断ずるのは早計であると思う。
むしろ、江戸時代において、国境を超えて「人間の本質」を描いた、
左甚五郎の慧眼に驚くのが、筋であると思う。
傑作映画です。
トランスフォーマー/ロストエイジ ブルーレイ+DVDセット(3枚組) [Blu-ray]
多少ネタバレあり。
今回はトランスフォーマー同士の肉弾戦が多くてかなり楽しめたね。
後半の香港市街戦はサイコー!
特にハウンドの大立ち回り、予想外の活躍っぷりには驚いた。個人的にシリーズ屈指の戦闘シーン。
続く、司令官以下オートボット、恐竜軍団の暴れっぷりもサイコー!
今までは、こういうシーンは結局天下の米軍様が一蹴!みたいな感じで、なんだかなぁって感じだったしね。
こんな戦闘シーンが見たかった!(前作なんてシカゴでの最終決戦で殆どのオートボットがただの背景の一部だし)
ハリウッドの中国アゲのため、米軍出る幕無し、さすがに人民解放軍サイコー!ってわけにもいかなかったんだろうけど、個人的にエイリアンvs軍隊ってノリ(特に前作)が鬱陶しかったんで嬉しい誤算。
ただ、ラストの人間様との共闘シーンは邪魔。無理やりすぎ。結局、司令官がやむなく不意打ちみたいに勝ってすっきりしないし。ここだけ不満。
最後はリベンジみたいに「司令官最強!」って感じで締めくくってほしいねぇ。
あと、ディセプティコンのパチンコ玉変形はややすべったか。4作目だしマンネリ打破のため新機軸狙ったんだろうけどね。気持ちはわかるけど、次回は元に戻してほしいね(ガルバトロンなんかあのロボット形態からトラックはないもんね。変形トイじゃ無理ありすぎてガワバトロンなんて呼ばれちゃってるしw)。
まぁ、ロックダウンはちゃんと「変形」してたし今回は個人的にはギリセーフ。
マイケルベイは次作以降は監督しないらしいけど(確定じゃないみたいだけど)、この監督さん、特にトランスフォーマーに思い入れがあるわけじゃなく、ただアクションもの撮りたいだけのように思えるから、次作以降の監督交代は個人的には歓迎(結果どうなるかわかんないけど)。正直カーチェースとか食傷気味。
所詮ロボットヒーローものなんだし、シンプルに好きな人が撮って、演じて、観ればそれでいいと思う。
もっと子供が大喜びみたいなノリで、最高の映像技術で撮ってほしいね。
時間長いけど、ラストの終わり方といい続けて観たかったな。好きな人には問題ないと思う(まぁ、自称映画通の人は、また内容が無いとか言うんだろうけど、何求めてんだろうね、トランスフォーマーに。映画観終わって、おもちゃ欲しくならない人は観るべきじゃないと思うけどね。極論過ぎるかw)。
ラストバトルで人間無理やり絡めるのが邪魔だったんで☆4個まで。
ただヒロインのおねーちゃんは前回と違って美人さんでグー!なんで気持ち的には☆4.5w
今回はトランスフォーマー同士の肉弾戦が多くてかなり楽しめたね。
後半の香港市街戦はサイコー!
特にハウンドの大立ち回り、予想外の活躍っぷりには驚いた。個人的にシリーズ屈指の戦闘シーン。
続く、司令官以下オートボット、恐竜軍団の暴れっぷりもサイコー!
今までは、こういうシーンは結局天下の米軍様が一蹴!みたいな感じで、なんだかなぁって感じだったしね。
こんな戦闘シーンが見たかった!(前作なんてシカゴでの最終決戦で殆どのオートボットがただの背景の一部だし)
ハリウッドの中国アゲのため、米軍出る幕無し、さすがに人民解放軍サイコー!ってわけにもいかなかったんだろうけど、個人的にエイリアンvs軍隊ってノリ(特に前作)が鬱陶しかったんで嬉しい誤算。
ただ、ラストの人間様との共闘シーンは邪魔。無理やりすぎ。結局、司令官がやむなく不意打ちみたいに勝ってすっきりしないし。ここだけ不満。
最後はリベンジみたいに「司令官最強!」って感じで締めくくってほしいねぇ。
あと、ディセプティコンのパチンコ玉変形はややすべったか。4作目だしマンネリ打破のため新機軸狙ったんだろうけどね。気持ちはわかるけど、次回は元に戻してほしいね(ガルバトロンなんかあのロボット形態からトラックはないもんね。変形トイじゃ無理ありすぎてガワバトロンなんて呼ばれちゃってるしw)。
まぁ、ロックダウンはちゃんと「変形」してたし今回は個人的にはギリセーフ。
マイケルベイは次作以降は監督しないらしいけど(確定じゃないみたいだけど)、この監督さん、特にトランスフォーマーに思い入れがあるわけじゃなく、ただアクションもの撮りたいだけのように思えるから、次作以降の監督交代は個人的には歓迎(結果どうなるかわかんないけど)。正直カーチェースとか食傷気味。
所詮ロボットヒーローものなんだし、シンプルに好きな人が撮って、演じて、観ればそれでいいと思う。
もっと子供が大喜びみたいなノリで、最高の映像技術で撮ってほしいね。
時間長いけど、ラストの終わり方といい続けて観たかったな。好きな人には問題ないと思う(まぁ、自称映画通の人は、また内容が無いとか言うんだろうけど、何求めてんだろうね、トランスフォーマーに。映画観終わって、おもちゃ欲しくならない人は観るべきじゃないと思うけどね。極論過ぎるかw)。
ラストバトルで人間無理やり絡めるのが邪魔だったんで☆4個まで。
ただヒロインのおねーちゃんは前回と違って美人さんでグー!なんで気持ち的には☆4.5w
猿の惑星 [VHS]
ある惑星に不時着した宇宙飛行士。
そこは、猿が人間を支配する世界だった。
ヒトは言語能力をうしなっていた。
SF映画の名作『猿の惑星』を、鬼才ティム・バートン監督が再映画化。
猿の惑星シリーズの第一作。
後半の作品群より前半のものが個人的には面白い。
当時の米ソの冷戦の影響があり、核戦争後の世界が描かれている。
そこは、猿が人間を支配する世界だった。
ヒトは言語能力をうしなっていた。
SF映画の名作『猿の惑星』を、鬼才ティム・バートン監督が再映画化。
猿の惑星シリーズの第一作。
後半の作品群より前半のものが個人的には面白い。
当時の米ソの冷戦の影響があり、核戦争後の世界が描かれている。
猿の惑星 (創元SF文庫)
あまりにも有名な映画「猿の惑星」の原作であるが、内容はかなり違う。特に映画史に残るあの衝撃のラストシーンは原作にはない。
ラストは映画とは違うが、ある意味別の衝撃を受ける。
映画化された小説で、小説も映画も両方素晴らしいという例はほとんどないが、「猿の惑星」はその稀有な例と言えるだろう。
猿が人間を支配する世界という基本コンセプトは同じだが、映画と小説は別物として考えた方がよい。
作者のピエール・ブールは第二次大戦中に日本軍の捕虜となった経験があり、その時の経験をもとに「猿の惑星」を書いたという。
つまり、当時の欧米人にとってアジア・アフリカの民は猿同然の存在であったのだ。
その猿同然の日本人に捕虜として収容され、支配された時に感じた屈辱。
さらにその猿同然の日本人の方がフランス人より優れた兵器を製造し、敗北した事に対する恐怖。
「自分達は猿同然の日本人に立場を逆転されてしまうのではないだろうか?」
と。
そういう気持ちが創作の動機となったようだ。
もちろん日本人の僕は、そうした欧米人の白人至上主義が不愉快で大嫌いだ。
だから☆一個マイナス。
だけど、その感情をこうした創作活動にむけて素晴らしい作品に昇華させた事には素直に敬意を表したい。
創作にいたる背景はともかく、作品自体は文句なく面白いのだから。
ラストは映画とは違うが、ある意味別の衝撃を受ける。
映画化された小説で、小説も映画も両方素晴らしいという例はほとんどないが、「猿の惑星」はその稀有な例と言えるだろう。
猿が人間を支配する世界という基本コンセプトは同じだが、映画と小説は別物として考えた方がよい。
作者のピエール・ブールは第二次大戦中に日本軍の捕虜となった経験があり、その時の経験をもとに「猿の惑星」を書いたという。
つまり、当時の欧米人にとってアジア・アフリカの民は猿同然の存在であったのだ。
その猿同然の日本人に捕虜として収容され、支配された時に感じた屈辱。
さらにその猿同然の日本人の方がフランス人より優れた兵器を製造し、敗北した事に対する恐怖。
「自分達は猿同然の日本人に立場を逆転されてしまうのではないだろうか?」
と。
そういう気持ちが創作の動機となったようだ。
もちろん日本人の僕は、そうした欧米人の白人至上主義が不愉快で大嫌いだ。
だから☆一個マイナス。
だけど、その感情をこうした創作活動にむけて素晴らしい作品に昇華させた事には素直に敬意を表したい。
創作にいたる背景はともかく、作品自体は文句なく面白いのだから。