車田正美ファンでもなんでもない「アニメ版・
聖闘士星矢」のファンが、
声優交代劇で駄々をこねていた時期にリリースされた様子で、
このレビュー欄の星はオトナ気なく不当に低いものとなっていますが、
(あきらかに買ってもいないのに星をつけている人ばかりですな)
一枚のCDとしてみると、なかなか面白い企画盤だと思います。
こんな珍妙なものがあったのか!とびっくりしました。
出典作品には未読のものもありますが、詞世界も所謂「車田節」として一貫性があり、
車田正美という作家個人に興味をもっているという私のようなタイプの人なら
相当興味深く聴くことができます。
梶原一騎の世界観に通じるものがあります。
惜しむらくは車田作詞の最高峰である「託す者へ」が収録されていない点でしょうか。
画竜点睛を欠く印象なのでこの点で星ひとつマイナスを付けましたが、
ねらいどころがよくわかるようでよくわからんジャケといい
企画盤としてかなり面白い一枚になっています。