三陸海岸大津波 (文春文庫)
2011年3月16日 記す.
吉村昭の大ファンだったので、この本も読んでいた.
今回の地震、大津波が起きた時、すぐに脳裏に浮かんだのがこの本だった.この本の冒頭に明治29年におきた三陸海岸を中心とした地震、津波による被災地の地図が掲載されている.今回の被災地と重なる、全く同じと言っても過言では無い.明治29年の津波でも二万人以上が亡くなっている.今も悲惨であるが、今よりも、もっと悲惨である事がこの本でわかる.
明治29年の被災地と、福島の原子力発電所の場所とは多少違う.しかし、三陸のそばである事は間違いない.
福島の原子力発電所を建設するとき、この本を読んで(そして、この本の元になった資料を本格的に調べて)、注意を喚起した人はいなかったのだろうか.想定外の津波と、東電、保安院の方々は言うが、この本を読めば、その発言が間違っている事、認識不足である事は間違いないと思う.
この本で著者は当時に記録されていた事を、掘り起こし、丁寧に調べ、わかりやすく記している.吉村昭文学の真骨頂である.
この本の元本が刊行された当時(1970年)、明治29年の津波を実際に体験した古老が二人生存(最後のタイミングであった)しており、その方々からも話を聞いている.古老の話によると、津波は50mにも達したと言っている.
この本を5年前に読んだ時、三陸に住むのは怖いと思った.また、三陸というのは、津波が生じやすい,世界でもとてもまれな土地である事が解る..こういう特殊な場所に住むのが、たった1度の人生にとって良いかどうか.わからない.三陸の美しさ、海の幸のおいしさは格別であるから余計に思いは複雑である.この事は、どう考えたらいいかわからない.100年、1000年に1回ではない事も、この本を読んでわかる.明治以降では明治29年、昭和8年、そして昭和35年の3回は大津波が起きているのである.その他にも、古文書を調べると、三陸で起きた大津波が10数回あると著者は例を挙げて記している.
後書きで、この地で著者が講演した時の事を記している.講演した時、三陸の人々も、明治29年の三陸に生じた津波が50mにも達した事を知らなかったと記し、彼の地でさえもそう言う記録、伝承は次第に薄れてくる事がわかる.まさに「天災は忘れた頃にやってくる」である.
まさか、自分が生きている時に、この本と同じような事が、起きるとは思わなかった.三陸海岸を愛した吉村昭が生きていれば、今回の地震、津波に対して、どう思い、発言しただろうか.
とにかく、防災関係者、地震に感心がある人、必読の本である.地震当日、この本について、専門家もアナウンサーもキャスターも一言も触れていなかったと思う.専門家が知っていて、紹介しなかったのか.知らなかったとしたら、不勉強である。未曾有の地震、津波と言うが、未曾有ではなく、同様な地震、津波はすでにこの本で紹介されていたのである.想定外などと言う発言は、ちゃんちゃらおかしいのである.皆さん、読んで下さい.そして、今、出来る事を、将来できる事をこの本を参考にして、考えましょう.被災者の方々を心から応援したい.そのために、この本が必要です.
吉村昭の大ファンだったので、この本も読んでいた.
今回の地震、大津波が起きた時、すぐに脳裏に浮かんだのがこの本だった.この本の冒頭に明治29年におきた三陸海岸を中心とした地震、津波による被災地の地図が掲載されている.今回の被災地と重なる、全く同じと言っても過言では無い.明治29年の津波でも二万人以上が亡くなっている.今も悲惨であるが、今よりも、もっと悲惨である事がこの本でわかる.
明治29年の被災地と、福島の原子力発電所の場所とは多少違う.しかし、三陸のそばである事は間違いない.
福島の原子力発電所を建設するとき、この本を読んで(そして、この本の元になった資料を本格的に調べて)、注意を喚起した人はいなかったのだろうか.想定外の津波と、東電、保安院の方々は言うが、この本を読めば、その発言が間違っている事、認識不足である事は間違いないと思う.
この本で著者は当時に記録されていた事を、掘り起こし、丁寧に調べ、わかりやすく記している.吉村昭文学の真骨頂である.
この本の元本が刊行された当時(1970年)、明治29年の津波を実際に体験した古老が二人生存(最後のタイミングであった)しており、その方々からも話を聞いている.古老の話によると、津波は50mにも達したと言っている.
この本を5年前に読んだ時、三陸に住むのは怖いと思った.また、三陸というのは、津波が生じやすい,世界でもとてもまれな土地である事が解る..こういう特殊な場所に住むのが、たった1度の人生にとって良いかどうか.わからない.三陸の美しさ、海の幸のおいしさは格別であるから余計に思いは複雑である.この事は、どう考えたらいいかわからない.100年、1000年に1回ではない事も、この本を読んでわかる.明治以降では明治29年、昭和8年、そして昭和35年の3回は大津波が起きているのである.その他にも、古文書を調べると、三陸で起きた大津波が10数回あると著者は例を挙げて記している.
後書きで、この地で著者が講演した時の事を記している.講演した時、三陸の人々も、明治29年の三陸に生じた津波が50mにも達した事を知らなかったと記し、彼の地でさえもそう言う記録、伝承は次第に薄れてくる事がわかる.まさに「天災は忘れた頃にやってくる」である.
まさか、自分が生きている時に、この本と同じような事が、起きるとは思わなかった.三陸海岸を愛した吉村昭が生きていれば、今回の地震、津波に対して、どう思い、発言しただろうか.
とにかく、防災関係者、地震に感心がある人、必読の本である.地震当日、この本について、専門家もアナウンサーもキャスターも一言も触れていなかったと思う.専門家が知っていて、紹介しなかったのか.知らなかったとしたら、不勉強である。未曾有の地震、津波と言うが、未曾有ではなく、同様な地震、津波はすでにこの本で紹介されていたのである.想定外などと言う発言は、ちゃんちゃらおかしいのである.皆さん、読んで下さい.そして、今、出来る事を、将来できる事をこの本を参考にして、考えましょう.被災者の方々を心から応援したい.そのために、この本が必要です.
3.11岩手・大津波の記録 〜2011東日本大震災〜 ()
今、3日届きました。
12市町村襲った津波、
視聴者、自衛隊。津波の来る瞬間、人も車、家も船も凄い勢いでお飲み込んでいく恐ろしい光景が映し出されている。声を張り上げて津波が来る、逃げろ、逃げろと叫ぶ声
さっきの人はどこに言ったとか、生々しい声が入っている。
何のための防波堤だーあと叫ぶ、
おばちゃん逃げてと声かける人、、DVDはすべて購入しましたが、今回も号泣しながら見ました。
教訓の為皆さん購入してみてはいかがでしょうか?
まもなく1年たちます。
今観光バスで現地を見に来てくれている人たちがいます。
目で見て泣く人がたくさんいるそうです。l
大船渡町の津波の防波堤を越えた駄目だ、駄目だ、と、男の人が泣き、地獄絵です。
全国の皆さん東北に元気をください。
何も進んでない。ぜひ、購入してみて欲しいです。
12市町村襲った津波、
視聴者、自衛隊。津波の来る瞬間、人も車、家も船も凄い勢いでお飲み込んでいく恐ろしい光景が映し出されている。声を張り上げて津波が来る、逃げろ、逃げろと叫ぶ声
さっきの人はどこに言ったとか、生々しい声が入っている。
何のための防波堤だーあと叫ぶ、
おばちゃん逃げてと声かける人、、DVDはすべて購入しましたが、今回も号泣しながら見ました。
教訓の為皆さん購入してみてはいかがでしょうか?
まもなく1年たちます。
今観光バスで現地を見に来てくれている人たちがいます。
目で見て泣く人がたくさんいるそうです。l
大船渡町の津波の防波堤を越えた駄目だ、駄目だ、と、男の人が泣き、地獄絵です。
全国の皆さん東北に元気をください。
何も進んでない。ぜひ、購入してみて欲しいです。