Monster's Ball [VHS] [Import]
「チョコレート」というタイトルから、苦味のある(=大人っぽい)ラブストーリーを想像していた。
ある意味それはぴったり当てはまるが、どちらかといえば1組の男女の、苦い人生の甘いひとときを描いていると言ったほうが近いだろう。
劇中で、ヒロインは抱かれた男に「大切にされたいの」と静かに訴える。
「愛されたいの」ではなく「大切にされたいの」という一言に、彼女の辛かった人生、すなわち人種差別や、精神が大人になりきる前に生活を切り盛りしなければならなかった事情、無知のなすすべなさ(彼女は思い通りにならない事象に対して感情的になり、法や倫理を持って訴える事ができない)が切なくあらわれていて、胸を打たれた。
主演のハル・ベリーの演技や、常に遠くから覗くようなカメラワークがひっそりとした空気を演出しているのが素晴らしかった。
ラストシーンのかなり微妙なヒロインの表情をどう読むかで映画の印象はまるで変わってしまうだろうが、私はハッピーエンドを想っている。
ある意味それはぴったり当てはまるが、どちらかといえば1組の男女の、苦い人生の甘いひとときを描いていると言ったほうが近いだろう。
劇中で、ヒロインは抱かれた男に「大切にされたいの」と静かに訴える。
「愛されたいの」ではなく「大切にされたいの」という一言に、彼女の辛かった人生、すなわち人種差別や、精神が大人になりきる前に生活を切り盛りしなければならなかった事情、無知のなすすべなさ(彼女は思い通りにならない事象に対して感情的になり、法や倫理を持って訴える事ができない)が切なくあらわれていて、胸を打たれた。
主演のハル・ベリーの演技や、常に遠くから覗くようなカメラワークがひっそりとした空気を演出しているのが素晴らしかった。
ラストシーンのかなり微妙なヒロインの表情をどう読むかで映画の印象はまるで変わってしまうだろうが、私はハッピーエンドを想っている。
A Tribute to Heath Ledger: The Illustrated Biography
英語verだけど、読めれば翻訳よりも深くそのまま伝わってきて素敵な1冊です。
写真も満載で、最初から最後まで、写真集としても満足でした。
写真も満載で、最初から最後まで、写真集としても満足でした。
The Four Feathers [DVD] [Import]
『エリザベス』で評価を得たシェカール・カプール監督の作品。『アラビアのロレンス』と比較されてしまうある意味可愛そうな作品です。
戦闘に疑問を感じ、軍隊を辞めた男(ヒース・レジャー)が、仲間から臆病者を意味する白い羽根を渡される。しかし、彼は仲間の危機を救うため、戦場へ向かう…、といった感じのストーリー。
戦闘シーンには見るところがありますが、ヒース・レジャーのとった行動などに疑問を感じる方が多かったのではないでしょう。個人的には、ケイト・ハドソンの役にも。私が一番に思っているのが、『パール・ハーバー』もそうであったように、戦争+恋愛の作品は、成り立たないということ。戦争映画の好きな人たちは、戦争映画には恋愛など必要ない、むしろ邪魔だと思っているのではないでしょうか。感情移入しにくいというか、ごちゃごちゃしてしまう。戦争映画は戦争、恋愛映画は恋愛。どちらも見せようとすると駄作になりがちです。そういう意味で、この作品は評価がいまいちなのではないでしょうか。
しかし、見るところもあります。もちろん、戦闘シーンは素晴らしいです。迫力もあり、戦闘を上から撮ったシーンは素晴らしかったと思います。そして、ジャイモン・ハンスゥの演技。役どころも素晴らしかったのですが、友を救うため必死に戦う彼の演技は素晴らしかったと思います。音楽もジェームズ・ホーナーで、素晴らしいスコアを聞かせてくれます。いいところも、たくさんあるので惜しい作品だと思います。
DVDの仕様としては、DTS音声、映像特典も付いていますので、まずまずのないようですが、最初はレンタルが無難です。コレクションにするかと言われれば、微妙です。
戦闘に疑問を感じ、軍隊を辞めた男(ヒース・レジャー)が、仲間から臆病者を意味する白い羽根を渡される。しかし、彼は仲間の危機を救うため、戦場へ向かう…、といった感じのストーリー。
戦闘シーンには見るところがありますが、ヒース・レジャーのとった行動などに疑問を感じる方が多かったのではないでしょう。個人的には、ケイト・ハドソンの役にも。私が一番に思っているのが、『パール・ハーバー』もそうであったように、戦争+恋愛の作品は、成り立たないということ。戦争映画の好きな人たちは、戦争映画には恋愛など必要ない、むしろ邪魔だと思っているのではないでしょうか。感情移入しにくいというか、ごちゃごちゃしてしまう。戦争映画は戦争、恋愛映画は恋愛。どちらも見せようとすると駄作になりがちです。そういう意味で、この作品は評価がいまいちなのではないでしょうか。
しかし、見るところもあります。もちろん、戦闘シーンは素晴らしいです。迫力もあり、戦闘を上から撮ったシーンは素晴らしかったと思います。そして、ジャイモン・ハンスゥの演技。役どころも素晴らしかったのですが、友を救うため必死に戦う彼の演技は素晴らしかったと思います。音楽もジェームズ・ホーナーで、素晴らしいスコアを聞かせてくれます。いいところも、たくさんあるので惜しい作品だと思います。
DVDの仕様としては、DTS音声、映像特典も付いていますので、まずまずのないようですが、最初はレンタルが無難です。コレクションにするかと言われれば、微妙です。