ザ・ボーイ・フー・ニュー・トゥー・マッチ(初回生産限定盤)
MIKAを一躍有名にしたGrace Kelly、聴けば一日幸せな気分でいられるLove Today。それらを収録した1thアルバムとは違い、この2thアルバムでは、ついつい踊り出してしまうような曲はWe Are Goldenのみとなっています。
その代わりDr. JohnやGood Gone Girl、One Foot Boyなどのように、誰かと腕を組んで森の中をスキップしたくなるようなテイストのものが多いのです。また、Toy Boy(こちらはSongs for...の方にすでに収録されていましたが)はディズニー映画を彷彿させるようなレトロポップな仕上がりですし、かたやRainやI See Youなどは何か心に迫るものがあります。
このアルバムを前作と比較したとき、これは進化や退化なんてものではなく、ただ視点が変わっただけのこと。
弱冠22歳だった青年・MIKAが、ありのままの感情を投影し、等身大の自分を詰め込んだのが前作なら、これは、大人になったMIKAが幼い頃の苦しみや悲しみ、あるいは幸せな思い出などを客観的に見つめた作品のように感じます。もっと言えば、前作は『子どもがスケッチブックに描いた絵』、そして今作は『大人が書いた童話』のような、そんな印象を受けるのです。
そこに優劣はありません。どちらも間違いなくMIKAで、どちらも私たちを幸せにしてくれるのです。
蛇足ですが、Rainの新作PVはこれまでのPVと比べても素晴らしいものとなっていますので、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね!
その代わりDr. JohnやGood Gone Girl、One Foot Boyなどのように、誰かと腕を組んで森の中をスキップしたくなるようなテイストのものが多いのです。また、Toy Boy(こちらはSongs for...の方にすでに収録されていましたが)はディズニー映画を彷彿させるようなレトロポップな仕上がりですし、かたやRainやI See Youなどは何か心に迫るものがあります。
このアルバムを前作と比較したとき、これは進化や退化なんてものではなく、ただ視点が変わっただけのこと。
弱冠22歳だった青年・MIKAが、ありのままの感情を投影し、等身大の自分を詰め込んだのが前作なら、これは、大人になったMIKAが幼い頃の苦しみや悲しみ、あるいは幸せな思い出などを客観的に見つめた作品のように感じます。もっと言えば、前作は『子どもがスケッチブックに描いた絵』、そして今作は『大人が書いた童話』のような、そんな印象を受けるのです。
そこに優劣はありません。どちらも間違いなくMIKAで、どちらも私たちを幸せにしてくれるのです。
蛇足ですが、Rainの新作PVはこれまでのPVと比べても素晴らしいものとなっていますので、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね!
Life in Cartoon Motion
ここ最近の通勤途中に聞くアルバムになってます。
一日のスタートがよくなります(笑)LOVE TODAYなんて聞いたら一発です。
上でどなたかがおっしゃってましたが、正に「多彩」に尽きると思います。
こんなこともできて、あんなことも出来ちゃう!本当多彩です。
引き出しの多さに驚きました。
ここんとこ音楽から遠ざかっていた私ですが、彼によってまた引き戻されました。
この出会いに感謝!したくなる一枚です。
一日のスタートがよくなります(笑)LOVE TODAYなんて聞いたら一発です。
上でどなたかがおっしゃってましたが、正に「多彩」に尽きると思います。
こんなこともできて、あんなことも出来ちゃう!本当多彩です。
引き出しの多さに驚きました。
ここんとこ音楽から遠ざかっていた私ですが、彼によってまた引き戻されました。
この出会いに感謝!したくなる一枚です。
ライヴ・イン・カートゥーン・モーション [DVD]
のっけから全開のMika、オーディエンスも見ているこちらもMikaワールドに一気に突入です。そして本人も最後までフル回転!
何かこう、現実のネガティヴなものをカプセルに入れてカラフルで楽しく面白いものに包んでドッカーンと打ち上げ花火にしちゃったみたいな爽快さ。彼の音楽に触れた人は前向きな気分に、とてもハッピーにさせられる、そしてライブではそんな空気があふれている感じ。Mika本人も凄く楽しんでいると思うし、しかもそれは決して自己満足ではない、それはもうオーディエンスの盛り上がりを見ても解る気がしました。僕は楽しいし皆もそうじゃない?そして皆が楽しければ僕も更に楽しい・・・そんな楽しい気分のフィードバックの繰り返しがこちら側にまで伝わってきました。実際にオーディエンスとの呼応も予想以上にナチュラルだったし。
抑えきれない位ステージ狭しと終始とんだり跳ねたりで所々息を切らしながらの、ひたすら全力投球のヴォーカルはこちらに考える暇すら与えない程で時にはその勢いに引き込まれそう・・・。流れ的にもよかった。スローな曲で聴かせ、カバー曲の披露はライブならではで嬉しいサプライズ。Love Todayのパフォーマンスは圧巻。Grace Kellyでは会場全体の一体感が頂点に達した感じがして合唱にも大感動!アンコールはいかにもパーティーのお開き前って感じで色とりどりの花々が満開モード、と同時にこの人なりの毒ッ気のようなものを感じました・・・。とにかく、長年の音楽修業に培われた才能と内に溜め込んでいた物とが素晴らしく融合してパッと開花したんだなぁと実感しました。
このDVDのフルのライブはパリですが、ドキュメンタリー映像のヨーロッパ各地でのライブの様子やインタビューもなかなか興味深かったです。売れる前のことや有名になった今だからこその戸惑いとか悩みとか、ツアーのことやらバンドメンバーや曲作りや自分の生い立ちなどなどを率直に語っており思わず聞き入ってしまったほど。彼のバックグランドを本人の口から多少なりとも聞いて、改めて彼の音楽の秘密に少し触れた気がしました。でもどこかしらミステリアス・・・
他にはGrace Kelly 他数曲のPVやアコースティックヴァージョンのライブも有り、盛り沢山で大満足。
まだまだこれからもとても楽しみ。またの来日も期待しちゃいます。
何かこう、現実のネガティヴなものをカプセルに入れてカラフルで楽しく面白いものに包んでドッカーンと打ち上げ花火にしちゃったみたいな爽快さ。彼の音楽に触れた人は前向きな気分に、とてもハッピーにさせられる、そしてライブではそんな空気があふれている感じ。Mika本人も凄く楽しんでいると思うし、しかもそれは決して自己満足ではない、それはもうオーディエンスの盛り上がりを見ても解る気がしました。僕は楽しいし皆もそうじゃない?そして皆が楽しければ僕も更に楽しい・・・そんな楽しい気分のフィードバックの繰り返しがこちら側にまで伝わってきました。実際にオーディエンスとの呼応も予想以上にナチュラルだったし。
抑えきれない位ステージ狭しと終始とんだり跳ねたりで所々息を切らしながらの、ひたすら全力投球のヴォーカルはこちらに考える暇すら与えない程で時にはその勢いに引き込まれそう・・・。流れ的にもよかった。スローな曲で聴かせ、カバー曲の披露はライブならではで嬉しいサプライズ。Love Todayのパフォーマンスは圧巻。Grace Kellyでは会場全体の一体感が頂点に達した感じがして合唱にも大感動!アンコールはいかにもパーティーのお開き前って感じで色とりどりの花々が満開モード、と同時にこの人なりの毒ッ気のようなものを感じました・・・。とにかく、長年の音楽修業に培われた才能と内に溜め込んでいた物とが素晴らしく融合してパッと開花したんだなぁと実感しました。
このDVDのフルのライブはパリですが、ドキュメンタリー映像のヨーロッパ各地でのライブの様子やインタビューもなかなか興味深かったです。売れる前のことや有名になった今だからこその戸惑いとか悩みとか、ツアーのことやらバンドメンバーや曲作りや自分の生い立ちなどなどを率直に語っており思わず聞き入ってしまったほど。彼のバックグランドを本人の口から多少なりとも聞いて、改めて彼の音楽の秘密に少し触れた気がしました。でもどこかしらミステリアス・・・
他にはGrace Kelly 他数曲のPVやアコースティックヴァージョンのライブも有り、盛り沢山で大満足。
まだまだこれからもとても楽しみ。またの来日も期待しちゃいます。
ジ・オリジン・オブ・ラヴ
2012年リリース。2007年のメジャー・デビュー・アルバム『Life In Cartoon Motion』あたりでは、『フレディ・マーキュリーのようなサウンド』と言われていたミーカが完全に独自の世界を構築した記念すべきアルバムだと思う。
ミーカを未だよく知らない方のためにカンタンに略歴を書いてみると、ミーカ(Mika, 1983年8月18日 - )は、レバノンのベイルートでアメリカ人の父とレバノン人の母のもと、5人兄弟の3番目として生まれた。1歳の時に内乱が再燃し収拾不能な状態となったため、家族は国外退去を余儀なくされてパリへの移住、9歳の時、父親がクウェートのアメリカ大使館に人質として監禁される。一家はイギリスの庇護を受けるためにロンドンに移住することとなる。そうした少年時代にオペラ声楽の訓練を受けたのが彼のミュージシャンとしてのスタートだったようだ。
裏声を多用するボーカル・スタイルで、5オクターブの音域を持っている、と紹介されているが本人は3オクターブ半と言っている。なにしろこの広い音域を生かして多重録音されたこのアルバムは、捨て曲が一曲もないくらいに素晴らしい仕上がりだ。間違いなく、今年後半のチャートを駆け上がるだろう。
選ばれるなら絶対に『2CD Deluxe Edition』を選ばれるべきだ。2枚目に収められている『Karen』などはファースト・シングルにしてもいいくらいに素晴らしいからだ。
余談だが、ミーカは、日本のアニメやキャラクターフィギュアのマニアックなコレクタとしても知られていて、日本語も堪能らしい。好きなJ-POPアーティストとして椎名林檎の名を上げているようだ。何しろこの素晴らしい才能を聴き逃すことはできない。絶対にだ。
ミーカを未だよく知らない方のためにカンタンに略歴を書いてみると、ミーカ(Mika, 1983年8月18日 - )は、レバノンのベイルートでアメリカ人の父とレバノン人の母のもと、5人兄弟の3番目として生まれた。1歳の時に内乱が再燃し収拾不能な状態となったため、家族は国外退去を余儀なくされてパリへの移住、9歳の時、父親がクウェートのアメリカ大使館に人質として監禁される。一家はイギリスの庇護を受けるためにロンドンに移住することとなる。そうした少年時代にオペラ声楽の訓練を受けたのが彼のミュージシャンとしてのスタートだったようだ。
裏声を多用するボーカル・スタイルで、5オクターブの音域を持っている、と紹介されているが本人は3オクターブ半と言っている。なにしろこの広い音域を生かして多重録音されたこのアルバムは、捨て曲が一曲もないくらいに素晴らしい仕上がりだ。間違いなく、今年後半のチャートを駆け上がるだろう。
選ばれるなら絶対に『2CD Deluxe Edition』を選ばれるべきだ。2枚目に収められている『Karen』などはファースト・シングルにしてもいいくらいに素晴らしいからだ。
余談だが、ミーカは、日本のアニメやキャラクターフィギュアのマニアックなコレクタとしても知られていて、日本語も堪能らしい。好きなJ-POPアーティストとして椎名林檎の名を上げているようだ。何しろこの素晴らしい才能を聴き逃すことはできない。絶対にだ。