前作の『HERO』も観てましたけど、それほどハマってたわけでもなく
まさにキムタクのためのキムタクドラマ!って感じで
正直、どんなストーリーだったかはほとんど覚えてないです。(^O^)
今思えば、キムタクと
松たか子の恋人未満的というか
夫婦漫才的な掛け合いが面白かったのと、
児玉清さんの存在感で支えられたようなドラマだったかなと。
それから13年ぶりの続編。
児玉清さんは既にお亡くなりになり、
ヒロインが
松たか子から北川景子に、
その他のレギュラー陣も大幅に変えるなど
キャスト陣発表段階での世間の反応は冷ややか。
とはいえ、ヒロインが北川景子に変わり
放送前では低かった評価は高視聴率で徐々に変わっていき
久利生検事のカムバックはすんなりと受け入れられたようです。
しかし何に感心したかって、
13年前と全然変わってないキムタク検事。
「ああ、なんか『HERO』観てるわ〜」という
イイ意味で「ちょっと懐かし感」があったのは認めます。
ファンは「いよっ! 久利生検事待ってました!」なんだろうけど
意地悪な見方をしたら「彼は全然成長してねーな」なんですね。(笑)
服装からその生き方まで、久利生の“型破り感”があってこその
『HERO』というのは分かるんですけど、でもちょっとぐらいは
成長した彼を見せてくれても良かったんじゃないの? と思ったり。
しかしもっと気になったのは、久利生の脇を固める同僚たち。
久利生は型破りな検事という設定で押し付けられているので
しゃあないとしても、正直、同僚たちのほうが久利生以上に
フザけている検事にしか見えないんですヨ。(°д°)
てか、前作の同僚もこんなテキトーキャラだったっけ?
もうちょっとマジメな連中だったような気がしたけど・・・・。
いつもなんか食ってて、くだらねーことダベってばかりで
その“おフザケ”感がより強調されちゃってて、個人的には
「う〜ん、このテンション、この雰囲気、なんか苦手」なんです。
なんか放課後にいつまで経っても帰らないで
教室でダベってる中高生みたいな(笑)。
このユルみきった仲間同士のキャッキャッした感じ、
アレを思い出しましたよ、『踊る大捜査線』!
1人奔走する青島を取り巻く同僚はいつもどこかフザけてるんだけど
しかしいざ事件に向き合う時はちゃんとキメてくれるし
青島をバックアップしてた。ちゃんとキャラが動いてた。
しかし『HERO』では基本的に久利生しか動いていないし
周囲は彼のやったことにただ“笑顔で感心”してるだけ、なんです。
この差が『HERO』が『踊る』ほどハマれなかった理由なのかなと。
「おまいら、もうちょっとマジメに仕事しろよ!」って何度思ったことか。(苦笑)
この「軽み」を帯びた演出、その場の雰囲気で話を押し進める手法は
バブリーだった頃のフジドラマなら面白かったかもしれないけど
今となってはやっぱり「なんか古臭いなあ」感がどうしても否めない。
最終回SPにしても正直、30分も延長するほどの内容ではなかったし、
裁判シーンにしたって久利生が「弁論」ではなくて、
「きな臭い説教」で裁判員と元検事の井上順を諭してるだけで
どうも説得力の欠ける展開だよなあ、と思ったり。
別につまらなくはないんだけど、
それほど褒められた出来とも言えないという
個人的には生ぬるい評価です。ということで★3つ。