大菩薩峠(全巻) 改版
ここで終るのか、意外、茫然。そう言えるのもここまで読んだからだ。ため息をつくしかない長い旅だった。臨終の場で、自分の人世を振り返る、このようなあっけなさ、だろうか。未完成、大菩薩を深く祈る。
法然行伝
「大菩薩峠」の作者として著名な小説家中里介山によって書かれた、浄土宗開祖法然の伝記です。
私自身は浄土宗信徒ではないのですが、本書によって、法然上人の卓越した英才ぶり、紫雲棚引く奇瑞の数々、極めて多数の凡夫罪人を教え諭され天晴な往生へと導びかれたその尊い生涯に触れることができ、大変感激いたしました。
無料ですし興味を持たれた方はぜひお読みになってみることをお勧めいたします。
私自身は浄土宗信徒ではないのですが、本書によって、法然上人の卓越した英才ぶり、紫雲棚引く奇瑞の数々、極めて多数の凡夫罪人を教え諭され天晴な往生へと導びかれたその尊い生涯に触れることができ、大変感激いたしました。
無料ですし興味を持たれた方はぜひお読みになってみることをお勧めいたします。
大菩薩峠 [DVD]
この物語は子供の頃は何とも暗く恐怖すら覚えたものであった。訳もなく人を斬りたがる主人公に共感は今でも持てない。それでも見応えがあるのは人間の弱さを描写しているからであろう。若い兵馬などが魅力的でもあるし、純真な大男(岸井明)などは主人公とは対極なキャラクターだ。
派手な殺陣はないが迫力がある。島田虎之助が刺客を返り討ちにするところは特に凄い。往年のスター大河内伝次郎の刀さばきが堪能できる。カラミに刀が当たる音まで聞こえる。千恵蔵の竜之介はややイメージからはずれるが、そんなことはどうでもよくなる演出力には舌を巻く。
派手な殺陣はないが迫力がある。島田虎之助が刺客を返り討ちにするところは特に凄い。往年のスター大河内伝次郎の刀さばきが堪能できる。カラミに刀が当たる音まで聞こえる。千恵蔵の竜之介はややイメージからはずれるが、そんなことはどうでもよくなる演出力には舌を巻く。