日本を滅ぼす〈世間の良識〉 (講談社現代新書)
本書は、クーリエ誌に連載のエッセイ「越境者的ニッポン」に手を加えて出版された本です。
書いてあることは、(a) 政治家や東電などの権力者側の人間は「おいしい部分」を享受している、一方、国民は膨大な国債の支払いを押し付けられたり、原発の賠償を負担させられたりという立場に置かれようとしている、(b) メディアは権力者側に買収されて「大本営発表」のような記事しか書かない、(c) 人々は権力者やメディアが提供する「常識」に惑わされることなく自らの頭で考え、判断する必要がある、ということかと思います。
まことに著者の言い分はまっとうなものであり、「よく言った!」という感じがします。
また、酒井法子の覚醒剤事件についての見方も「なるほど、そういう見方もあったか」と思いました。
このように、なかなかおもしろいことが書いてある本ですが、一方では次のようにも感じました。
(a) あまりにも言葉や表現が下品。「おふざけ」調で書いているのだが、その「おふざけ」が面白くなく、「下品なだけ」という感じがする。
(b) 雑誌のエッセイの転載なのである程度仕方ないものの、あまりにも同じことを繰り返して書きすぎ。
(c) エッセイなので仕方ない面もあるものの、「感じたこと」が書かれてあるだけで、「取材」や「真偽の確認」がない。
以上のように、いい面もある本ですが、人によって好き嫌いがある本と思います。
買う前に一度内容を確認してから、購入するほうがいいかもしれません。
書いてあることは、(a) 政治家や東電などの権力者側の人間は「おいしい部分」を享受している、一方、国民は膨大な国債の支払いを押し付けられたり、原発の賠償を負担させられたりという立場に置かれようとしている、(b) メディアは権力者側に買収されて「大本営発表」のような記事しか書かない、(c) 人々は権力者やメディアが提供する「常識」に惑わされることなく自らの頭で考え、判断する必要がある、ということかと思います。
まことに著者の言い分はまっとうなものであり、「よく言った!」という感じがします。
また、酒井法子の覚醒剤事件についての見方も「なるほど、そういう見方もあったか」と思いました。
このように、なかなかおもしろいことが書いてある本ですが、一方では次のようにも感じました。
(a) あまりにも言葉や表現が下品。「おふざけ」調で書いているのだが、その「おふざけ」が面白くなく、「下品なだけ」という感じがする。
(b) 雑誌のエッセイの転載なのである程度仕方ないものの、あまりにも同じことを繰り返して書きすぎ。
(c) エッセイなので仕方ない面もあるものの、「感じたこと」が書かれてあるだけで、「取材」や「真偽の確認」がない。
以上のように、いい面もある本ですが、人によって好き嫌いがある本と思います。
買う前に一度内容を確認してから、購入するほうがいいかもしれません。