知れば知るほど外車術 (NAVI BOOKS)
外車セールスマンであった著者が、今まで接してきたお客様とのやりとりを、コラムにしたものです。外車セールスといっても、現在の外車ディーラーではなく、某有名百貨店にあった外車販売部の社員ですので、デパートの外商部といった感じのようです。お客様から依頼をうけ、望みのクルマを探すのですが、外車は今ほど身近ではなく、しかも希少車となれば売り手市場。日本で○台目、次に輸入されるのはいつかわからない、という時代だったことも知ることができます。クルマはディーラー、またディーラーのセールスマンとつきあうことにより失敗のない買い物ができることを再認識できる本です。
ちょっと、古い、クルマ探偵団―ちょっと古いクルマと暮らす人々の喜怒哀楽人生劇場 (NAVI BOOKS)
自動車雑誌を買わなくなって早十数年。独身時代はNAVIやカーグラフィックなどに気になるクルマ特集が載るたびに買っていたものでした。当時は各メーカーが力の入った新車を続々と発売し、クルマ好きには夢のような毎日(大げさにいえば)でした。 それでも新車よりも何より魅力的だったのは、ちょっと古いクルマを毎回取り上げてくれたことです。新車はその気になれば買うことができる時代だったので、現に自分も最初期型ロードスターを新車で購入しましたが、いつも気になっていたのはルノー5やプジョー505のフランス車、アウトビアンキなどの小型車でした。 それらのクルマも生産終了から30年から40年が過ぎ、りっぱにクラシックカーの仲間入りをする時代になりました。でも今からそれらのクルマたちを探して乗ろうという気には残念ながらなれないところです。 子どもの教育費や将来の不安を考えるとクルマは後回しにならざるをえません。そんな昨今トヨタが利益1兆円だというニュースが流れました。免許を取ろうとか、リボーンだとかのコマーシャルをする前にメーカーには自動車文化を守る義務があるんじゃないのって思いました。夢のないジドウシャでなく、憧れの対象になるクルマを保存してよって、この本を読んでますます感じます。