木田店長なんくんの超絶研究所

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From The Vaults 2
 四人囃子の5枚組みBoxSetの第二弾で所謂青盤であります。私の大好きなレビュワー「にーる・らーめん」氏のレビューが全てを語っている。CD5の鹿児島文化センターの演奏こそが彼らが残した最高の演奏だろう。高校1年生であった「にーる・らーめん」氏友人による録音体験が素晴らしい。聴いていて咳き一つせず聴きつづけて録音していた仲間達が微笑ましい。当時は海賊盤の知識もあって決死の録音が流行っていたような気がする。同時期、筆者も札幌にいて来日したロックバンドの演奏を録音したものです。1972年3月3日のPinkFloyd公演や1975年3DogNightとかね。興味ある方いますかね?

 四人囃子は浪人の頃の1975年夏札幌で行われたWorldRockFestivalで初体験しました。JeffBeckが一番の目玉でしたが四人囃子やカルメンマキ&OZ等素晴らしい日本のバンドを堪能しました。後に森園氏の後釜ギタリストになるい佐藤満氏のクロス・トゥ・ジ・エッジもアマチュア代表で出演していました。内田裕也だけが馬鹿みたいな演奏してましたが、アメリカから来たNewYorkDollsなんかも格好良くてねぇ、懐かしいですね。

 本作5枚組みは前作第一集と違い全て初期四人囃子の演奏に限定している分、より深く掘り込んだ音源が披露されてマニアには堪らないと思います。鹿児島の演奏が1月ですから同年8月のWorldRockFestival札幌でも同様の演奏ではなかったかと胸を熱くしました。持ち曲が少ないので同じ曲が何度も出てくることが素晴らしいんだよねぇ。傑作の企画でした。3作目はあるのでしょうか?

「グッドナイト&グッドラック」オリジナル・サウンドトラック
 全編にわたってタバコの煙とともに、スクリーンをたゆたう様に流れるジャズの名曲が、スタイリッシュで過激な演出を抑えた、ジョージ・クルーニーの監督としての姿勢と見事にマッチング。

 

 過去の名曲を、当時の歌手に扮して登場する、ダイアン・リーブスの歌い方も、奇をてらわず、基本に忠実な歌唱法で、映画の進行を影から支える、「巧みな脇役」に徹している。しかし、彼女なりに、『SWEETな解釈』を加えてくれている。そして、役者、音楽、ストーリーが互いを邪魔しないよう、上品に調和した作品として成立していて新鮮。

 派手好き、デフォルメ好きなアメリカ人らしからぬ演出である。おそらく監督としてのクルーニーの人柄、この映画に対する思い入れが、そうさせているのだろう。

 

 日本での映画の上映は、まだまだ先だが、予備知識がないと雰囲気だけに酔ってしまって、映画の本質を見落としてしまう可能性があるので、今のうちから、サントラや本などで、予習が必要でしょう。

    エド・マーローにたいする事前の情報収集とともに。

でないと、ダイアンの声と煙草の煙のきれいさだけに惑わされて、この映画の本質を、見落としてしまうかもしれないですよ。

7曲目の『You’re Driving Me Crazy』で、まずは聞き込んでみてください。映画が楽しみになるはずです。

 

サリナ・ジョーンズ
聴き慣れた名曲の数々をユツタリとした歌い方で聴かせてくれる。
さすが サリナ・ジョーンズと拍手を贈りたい、特に「枯葉」は低音からシンバルの高音まで非常に美しく録音されていて音楽性と同時に各装置の位相調整まで出来る優れものと感じた、再度拍手・・・。

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