彼女に耳としっぽがついてる理由を説明できない。 3 (MF文庫J)
妹の永遠がすごく可愛らしいとおもう。普段の凍てつく態度とほんのわずかな別の態度。病室のシーンなんか至宝だろう。まあ、その時の誓いは30ページ、次の登場シーンには脆くもくずれますが。今回の敵は最後逃げられたっぽいし、今後再登場するかも。
クライシス・ギア 4 運命の歯車 (集英社スーパーダッシュ文庫)
見事なツンデレを拝ませて頂きました。流石表紙を飾っているだけあります。ここまで停滞の無い物語でしたが、やはり色々な事が動き続けます。緊張感と日常的な場面が常に背中合わせで、目が離せません。主人公はしっかり仕事をしつつ、今まで登場してきた関係者もしっかり働いています。キャラクタ毎の書き分けがはっきりしているので、すぐ思い出す事が出来て。余計な事を考えず物語の流れに感情移入できて良いですね。
クライシス・ギア 1 緋剣のエージェント・九重 慎 (集英社スーパーダッシュ文庫)
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わかりやすくラノベの定石を踏む設定。序盤での世界観把握もたやすく、息継ぎ無しで読み進める事ができた。
ただ、どうも台詞から先に作られ、文章がその「繋ぎ」に使われている様にも感じる(それ自体が悪いというわけではない)。台詞を優先してしまい、文字数調整が文章に及んでいる様が見え、結果して場面描写などに作者の個性が反映されていない(または元々表現を重要視していない)。更に気になる点としては、文中の「物の例え」。作者の「日常」すら垣間見える様な生活臭ある物言いであり、創造フィクションの世界から一気に現実世界に引き戻されたかの様な感覚に陥る。
あとがきを見る限り作者の初作ではない様子。疑問なのは作者がここまで「平均値」的作品を望んだか否かという事。もし出版サイドの意向であれば、やけに痛々しく感じてしまう。まるで肉と人参とタマネギとジャガイモを渡されて、定番ルーで作られたカレーの様。美味しいが、どこにでもある。食べてしまえばそこそこ満足できる。そんな安直感が見えてくる。次巻以降で物語が加速するのかもしれないが、できる事ならコンプ心理に頼らず、ワクワク感を持って次巻に臨みたかった。
もっと冒険してみてもいいのでは?
ただ、どうも台詞から先に作られ、文章がその「繋ぎ」に使われている様にも感じる(それ自体が悪いというわけではない)。台詞を優先してしまい、文字数調整が文章に及んでいる様が見え、結果して場面描写などに作者の個性が反映されていない(または元々表現を重要視していない)。更に気になる点としては、文中の「物の例え」。作者の「日常」すら垣間見える様な生活臭ある物言いであり、創造フィクションの世界から一気に現実世界に引き戻されたかの様な感覚に陥る。
あとがきを見る限り作者の初作ではない様子。疑問なのは作者がここまで「平均値」的作品を望んだか否かという事。もし出版サイドの意向であれば、やけに痛々しく感じてしまう。まるで肉と人参とタマネギとジャガイモを渡されて、定番ルーで作られたカレーの様。美味しいが、どこにでもある。食べてしまえばそこそこ満足できる。そんな安直感が見えてくる。次巻以降で物語が加速するのかもしれないが、できる事ならコンプ心理に頼らず、ワクワク感を持って次巻に臨みたかった。
もっと冒険してみてもいいのでは?