アルベニス:イベリア 全曲
夜更けにFMから流れてきたこの演奏に、一瞬で心を奪われてしまった。当時もクラシックは聴いていたが、特にピアノ楽曲に興味が強かったわけでもなく、アルベニスという作曲家の名前さえよく知らなかったのだが、この演奏はピアノという楽器の魅力を存分に味合せてくれたという意味で、私にとって忘れられないものだ。
アリシア・デ・ラローチャというピアニストもこのディスクで初めて知ったのだったが、その音色の美しさといい、凛としたフレージングといい、何か突き抜けたような音楽を感じて心が震えた。私にとっては、ピアニストの「基準」とも言える演奏家の一人だ。
いい音楽(家)には、いい佇まいがあると思うが、ラローチャはそういう意味でも筆頭だ。このディスク以外のイベリアの演奏をさほど多くは聴いていないが、これ以上の演奏はないのではないかと思わせる。一生ものの愛聴盤だ。
アリシア・デ・ラローチャというピアニストもこのディスクで初めて知ったのだったが、その音色の美しさといい、凛としたフレージングといい、何か突き抜けたような音楽を感じて心が震えた。私にとっては、ピアニストの「基準」とも言える演奏家の一人だ。
いい音楽(家)には、いい佇まいがあると思うが、ラローチャはそういう意味でも筆頭だ。このディスク以外のイベリアの演奏をさほど多くは聴いていないが、これ以上の演奏はないのではないかと思わせる。一生ものの愛聴盤だ。
イベリアの雷鳴 (講談社文庫)
作者、得意のスペイン物で、作者のラーフワークとなる、「中立国スペイン」における日・独・英のスパイ戦を描いた作品。本作品はシリーズの第一作に当たり、第二次世界大戦開戦直前のスペインを描いている。
対英戦のため、枢軸側でのスペインの参戦と英領ジブラタルの奪取をもくろむ独、逆にスペインの参戦を阻みたい英、にフランコの暗殺を画策する反フランコ組織の思惑が交錯する。「遠ざかる祖国」「燃える蜃気楼」と続く本シリーズの主人公は日本のスパイ北都昭平と英のスパイヴァジニア・クレイトンであるが、本作品では、北都に想いを寄せるペネロペの描写が鮮やかである。
現時点で発表されているシリーズ三作品のなかでは、本作品がベストである。しかしながら、本作品を単体としてみると、同じ「スペインもの」としては、初期の「カディスの赤い星」近年の「燃える地の果てに」の方が上だと思う。(もちろんシリーズ全作が発表されれば、評価があがる可能性もあるが・・・。)
本作品は週刊誌に連載された作品のせいか、同じ説明、表現が何度も出てくる。これが作品のテンポを悪くしているとともに、作品を無駄に!!長くしている。この傾向は作者の他の連載→親書の作品にも見られる傾向であり、是非改善してほしいのだが・・・。
本作は、2000年度版このミスで23位にランキングされた。
対英戦のため、枢軸側でのスペインの参戦と英領ジブラタルの奪取をもくろむ独、逆にスペインの参戦を阻みたい英、にフランコの暗殺を画策する反フランコ組織の思惑が交錯する。「遠ざかる祖国」「燃える蜃気楼」と続く本シリーズの主人公は日本のスパイ北都昭平と英のスパイヴァジニア・クレイトンであるが、本作品では、北都に想いを寄せるペネロペの描写が鮮やかである。
現時点で発表されているシリーズ三作品のなかでは、本作品がベストである。しかしながら、本作品を単体としてみると、同じ「スペインもの」としては、初期の「カディスの赤い星」近年の「燃える地の果てに」の方が上だと思う。(もちろんシリーズ全作が発表されれば、評価があがる可能性もあるが・・・。)
本作品は週刊誌に連載された作品のせいか、同じ説明、表現が何度も出てくる。これが作品のテンポを悪くしているとともに、作品を無駄に!!長くしている。この傾向は作者の他の連載→親書の作品にも見られる傾向であり、是非改善してほしいのだが・・・。
本作は、2000年度版このミスで23位にランキングされた。
アルベニス:ピアノ曲集(3枚組)Iberia-Espana-Recuerdos de viaje-Sonata No.5
11月の教え子の発表会で中学生男子がこの中の「スペイン組曲」より“アストゥリアス”を演奏します。
ギター演奏のCDは幾つかありますが、ピアノ演奏のこの曲のCDは中々ありませんでした。
とても良かったので、生徒にも聴かせて上げました。
お薦めです!!
ギター演奏のCDは幾つかありますが、ピアノ演奏のこの曲のCDは中々ありませんでした。
とても良かったので、生徒にも聴かせて上げました。
お薦めです!!
イベリアの雷鳴
作者、得意のスペイン物で、作者のラーフワークとなる、「中立国スペイン」における日・独・英のスパイ戦を描いた作品。本作品はシリーズの第一作に当たり、第二次世界大戦開戦直前のスペインを描いている。
対英戦のため、枢軸側でのスペインの参戦と英領ジブラタルの奪取をもくろむ独、逆にスペインの参戦を阻みたい英、にフランコの暗殺を画策する反フランコ組織の思惑が交錯する。「遠ざかる祖国」「燃える蜃気楼」と続く本シリーズの主人公は日本のスパイ北都昭平と英のスパイヴァジニア・クレイトンであるが、本作品では、北都に想いを寄せるペネロペの描写が鮮やかである。
現時点で発表されているシリーズ三作品のなかでは、本作品がベストである。しかしながら、本作品を単体としてみると、同じ「スペインもの」としては、初期の「カディスの赤い星」近年の「燃える地の果てに」の方が上だと思う。(もちろんシリーズ全作が発表されれば、評価があがる可能性もあるが・・・。)
本作品は週刊誌に連載された作品のせいか、同じ説明、表現が何度も出てくる。これが作品のテンポを悪くしているとともに、作品を無駄に!!長くしている。この傾向は作者の他の連載→親書の作品にも見られる傾向であり、是非改善してほしいのだが・・・。
本作は、2000年度版このミスで23位にランキングされた。
対英戦のため、枢軸側でのスペインの参戦と英領ジブラタルの奪取をもくろむ独、逆にスペインの参戦を阻みたい英、にフランコの暗殺を画策する反フランコ組織の思惑が交錯する。「遠ざかる祖国」「燃える蜃気楼」と続く本シリーズの主人公は日本のスパイ北都昭平と英のスパイヴァジニア・クレイトンであるが、本作品では、北都に想いを寄せるペネロペの描写が鮮やかである。
現時点で発表されているシリーズ三作品のなかでは、本作品がベストである。しかしながら、本作品を単体としてみると、同じ「スペインもの」としては、初期の「カディスの赤い星」近年の「燃える地の果てに」の方が上だと思う。(もちろんシリーズ全作が発表されれば、評価があがる可能性もあるが・・・。)
本作品は週刊誌に連載された作品のせいか、同じ説明、表現が何度も出てくる。これが作品のテンポを悪くしているとともに、作品を無駄に!!長くしている。この傾向は作者の他の連載→親書の作品にも見られる傾向であり、是非改善してほしいのだが・・・。
本作は、2000年度版このミスで23位にランキングされた。
イベリア 魂のフラメンコ [DVD]
2005年4/18に岩手県民会館で快感に悶えさせてくれた(オヤジギャグですみません)「カルメン」のアイーダ・ゴメスが出ているので、どうしても観ておきたかった。
素晴らしかった。
アルベニスの組曲「イベリア」を基にした音楽がいい。ギター編曲版で有名な「アストゥリアス」のチェロ独奏版が秀逸(サントラがほしいのだが、アマゾンには出ていない)。
もちろん、踊りはいわずもがなである。
レッスンを受けているシーンの子供たちがまた凄かった。あんな小さなときから覚えていくんだから、かないません。
物語はないのに『ウェストサイド物語』を観ているような抒情性に酔わされた。大国日本でなぜこの種の映画がつくられないのか(あるいは、つくれないのか)。
日本の文化レベルはいかがなものかと考えさせられつつ、映画館を後にした。
素晴らしかった。
アルベニスの組曲「イベリア」を基にした音楽がいい。ギター編曲版で有名な「アストゥリアス」のチェロ独奏版が秀逸(サントラがほしいのだが、アマゾンには出ていない)。
もちろん、踊りはいわずもがなである。
レッスンを受けているシーンの子供たちがまた凄かった。あんな小さなときから覚えていくんだから、かないません。
物語はないのに『ウェストサイド物語』を観ているような抒情性に酔わされた。大国日本でなぜこの種の映画がつくられないのか(あるいは、つくれないのか)。
日本の文化レベルはいかがなものかと考えさせられつつ、映画館を後にした。