「勝新太郎」という誰もが知ってる超メジャーな存在が主演してるにもかかわらず、なぜかこれまで約20年近くビデオ化されなかった悲運なTVドラマ。詳しい内容なんて正直言って忘れてしまったが、妙な刑事犯罪ドラマだった。
おそらく視聴率は恐ろしく悪かったことだろう。脇を固めるのは蓮司や拓ボンら個性的なバイプレーヤー達。勝新演じる主人公は娘と一緒にキャンピングカーで生活している(という設定)。ドラマの最後は必ず、親子を乗せたキャンピングカーを捉えたカメラが徐々に引いていき、バックに山下達郎の「マイ・シュガーベイヴ」が流れて終わるというエンディングが強く印象に残っています。当時はまだ子供だったが、大人になった今改めてゆっくりと見直したい作品です。
おそらく視聴率は恐ろしく悪かったことだろう。脇を固めるのは蓮司や拓ボンら個性的なバイプレーヤー達。勝新演じる主人公は娘と一緒にキャンピングカーで生活している(という設定)。ドラマの最後は必ず、親子を乗せたキャンピングカーを捉えたカメラが徐々に引いていき、バックに山下達郎の「マイ・シュガーベイヴ」が流れて終わるというエンディングが強く印象に残っています。当時はまだ子供だったが、大人になった今改めてゆっくりと見直したい作品です。
RIDE ON TIME (ライド・オン・タイム)
今の山下達郎しか知らない方は、初期のオリジナルアルバムを聴いてほしい。
そうすれば彼の素晴らしさが分かるはずだ。当時の音源が色褪せることなく聴く方に共感を呼ぶ究極の名盤!!。
そうすれば彼の素晴らしさが分かるはずだ。当時の音源が色褪せることなく聴く方に共感を呼ぶ究極の名盤!!。
警視-K VOL.7 [VHS]
2014年8月27日とうとうDVD発売。
第12話「ディス・イズ・ファミリー」脚本・高際和雄,監督は助監督の吉原勲,撮影・渡辺貢。1980年12月23日放映。
谷刑事(谷崎弘一)は,ある夜,女性をからかっている若者(テツ=田中哲也,ポッキ=中根徹,ミッキー=高橋道昭,ジュン=田山惇一)をたしなめようとして逆に襲われ,警察手帳を出したところ,かえってからまれ,手帳を奪われてしまった。Kは手帳預かりで自宅待機の身である。谷は自分で若者(黒い皮ジャン,サングラスの「キャロル」風のいでたち)を探そうとする。
同僚の水口刑事(水口晴幸)は翌日,警察手帳を悪用した犯罪(通行人の所持品検査)が起きた事を知った。警察では辺見が怒り,ガッツ部屋が諸悪の根源であると指摘する。Kは派出所から連絡を受け,谷を身請けする。谷は辺見からガッツ部屋を出ないように指示される。
一方,Kと水口はボッキと仇名される若者を探す。手帳を利用して車を奪ったりする若者。パンク・バンドの演奏するディスコでボッキを探す二人。そこでガッツ部屋を抜け出していた谷と出会う。水口が警察手帳をチラつかせたことで,会場の若者の「マッポ,帰れ」コールが起こってしまう。Kは二人を止め,「刑事だから手帳を持っているのであって,手帳を持っているから刑事なのではない」と諭す。Kは谷に「こいつらに犯罪を起こさせたのはお前だ。自分たちで取り戻せ」と話す。
悪戯がエスカレートしていくのを止めようとした一人・ジュンが殴られて救急車で保護された。三人のいるビリヤード場に向うKたち。ビリヤード場で,谷と水口は手帳を取り返そうと三人と乱闘になる。他の若者がケンカに加勢しようとするのをKが殴って守る。一人が「ガッツさんだ。止めろ」と若者たちを制止する。手帳を取り戻した三人はトレーラーハウスでビールで乾杯する。Kは目玉焼きを作ってやるという。水口「親分,卵をかきまぜて・・・(目玉焼きにならない)」,K「かきまぜたっていいじゃないか。研究中なんだ。目玉焼きを英語でなんというか,知ってるか。サニーサイドアップ,太陽が上を向いているというんだ」。
第13話(最終回)「マイ・シュガー・ベイブ」脚本・高際和雄・勝新太郎,監督・勝新太郎,撮影・森田富士郎。1980年12月30日放映。
葬式である。Kと新城(小池朝雄)の友人・大沢(佐藤慶)が自宅の風呂場で事故死したのだ。一緒にいた新城は不審なことはないというが,Kは釈然としなかった。その頃,Kは水口から「事故死じゃない」という女がいるという情報を得ていた。Kは片山梨乃(かたせ梨乃)という高級コールガールに会う。梨乃は大沢と新城の裏金に関する話を隣室で聞いていた。梨乃の話を録音して,電話で新城に聞かせるK。逆探知してガッツ部屋からの電話であることを知る新城。Kに警察手帳が戻される。水口はKに正美に結婚を申し込んでもいいかと聞いて、Kに一発殴られる。
新城はKと外で会う。新城はゴルフバッグにヘロインを隠して運ぶ組織に協力していると警察幹部を恐喝してくる女がいる,そして背後にそれを支える男がいるという話をして,その女の処理をKに任せる。「クライマックス」というバーで梨乃と会うK。バーテンでチラっと特別出演するのが石橋蓮司。バーの踊り場で梨乃を連れたKを止める凶悪そうな男たち。ナイフを出したのは安岡力也である。そのナイフを素手で受け止めるK。息を呑まれてしまう安岡。「お前たちにこんなことをやらせているヤツをつかまえたいんだ」とK。谷と水口にも「こいつらを捕まえるな」と命じる。梨乃はKの手当てをする。医師が傷口を縫う。その後,二人はKの車でホテルへ向う。Kは電話で水口らにそのホテルへ踏み込んでくるように手配をする。
部屋には新城が待っていた。梨乃に500万円を渡すように言うK。新城は「恐喝の片棒をかつぐなんて,お前も落ちたもんだな」と,500万を出す。Kは「お前ほど落ちちゃいないさ」と答える。しかし,梨乃はいったん受け取ったそのお金を投げ捨てる。そして「こっちの方がいいわ」とKのマフラーを持って去る。Kは新城と話をする。「お前は昔から仲間を落としいれて,そこを救ってやるというやり方で,神様のようにのし上がってきたヤツだった」とK。新城はKに「世の中には出世する人間と,しない人間がいる。お前はしないヤツだ。そして,人が幸せになろうとすると,そいつを引きずり下ろそうとする」と話す。そこへボディガード(安岡力也)らが来る。新城が「ボーナスをはずんでやったのに,しそこなったのか」と言うと,安岡は拳銃を取り出す。しかし,彼が撃ったのは新城だった。信じられないという表情で倒れる新城。そこへ警察が踏み込んで来る。安岡は「俺がやった」と言って,警察に連行される。一瞬彼はKに微笑む。
トレーラーハウスで歓談する父Kと母と娘。
第12話「ディス・イズ・ファミリー」脚本・高際和雄,監督は助監督の吉原勲,撮影・渡辺貢。1980年12月23日放映。
谷刑事(谷崎弘一)は,ある夜,女性をからかっている若者(テツ=田中哲也,ポッキ=中根徹,ミッキー=高橋道昭,ジュン=田山惇一)をたしなめようとして逆に襲われ,警察手帳を出したところ,かえってからまれ,手帳を奪われてしまった。Kは手帳預かりで自宅待機の身である。谷は自分で若者(黒い皮ジャン,サングラスの「キャロル」風のいでたち)を探そうとする。
同僚の水口刑事(水口晴幸)は翌日,警察手帳を悪用した犯罪(通行人の所持品検査)が起きた事を知った。警察では辺見が怒り,ガッツ部屋が諸悪の根源であると指摘する。Kは派出所から連絡を受け,谷を身請けする。谷は辺見からガッツ部屋を出ないように指示される。
一方,Kと水口はボッキと仇名される若者を探す。手帳を利用して車を奪ったりする若者。パンク・バンドの演奏するディスコでボッキを探す二人。そこでガッツ部屋を抜け出していた谷と出会う。水口が警察手帳をチラつかせたことで,会場の若者の「マッポ,帰れ」コールが起こってしまう。Kは二人を止め,「刑事だから手帳を持っているのであって,手帳を持っているから刑事なのではない」と諭す。Kは谷に「こいつらに犯罪を起こさせたのはお前だ。自分たちで取り戻せ」と話す。
悪戯がエスカレートしていくのを止めようとした一人・ジュンが殴られて救急車で保護された。三人のいるビリヤード場に向うKたち。ビリヤード場で,谷と水口は手帳を取り返そうと三人と乱闘になる。他の若者がケンカに加勢しようとするのをKが殴って守る。一人が「ガッツさんだ。止めろ」と若者たちを制止する。手帳を取り戻した三人はトレーラーハウスでビールで乾杯する。Kは目玉焼きを作ってやるという。水口「親分,卵をかきまぜて・・・(目玉焼きにならない)」,K「かきまぜたっていいじゃないか。研究中なんだ。目玉焼きを英語でなんというか,知ってるか。サニーサイドアップ,太陽が上を向いているというんだ」。
第13話(最終回)「マイ・シュガー・ベイブ」脚本・高際和雄・勝新太郎,監督・勝新太郎,撮影・森田富士郎。1980年12月30日放映。
葬式である。Kと新城(小池朝雄)の友人・大沢(佐藤慶)が自宅の風呂場で事故死したのだ。一緒にいた新城は不審なことはないというが,Kは釈然としなかった。その頃,Kは水口から「事故死じゃない」という女がいるという情報を得ていた。Kは片山梨乃(かたせ梨乃)という高級コールガールに会う。梨乃は大沢と新城の裏金に関する話を隣室で聞いていた。梨乃の話を録音して,電話で新城に聞かせるK。逆探知してガッツ部屋からの電話であることを知る新城。Kに警察手帳が戻される。水口はKに正美に結婚を申し込んでもいいかと聞いて、Kに一発殴られる。
新城はKと外で会う。新城はゴルフバッグにヘロインを隠して運ぶ組織に協力していると警察幹部を恐喝してくる女がいる,そして背後にそれを支える男がいるという話をして,その女の処理をKに任せる。「クライマックス」というバーで梨乃と会うK。バーテンでチラっと特別出演するのが石橋蓮司。バーの踊り場で梨乃を連れたKを止める凶悪そうな男たち。ナイフを出したのは安岡力也である。そのナイフを素手で受け止めるK。息を呑まれてしまう安岡。「お前たちにこんなことをやらせているヤツをつかまえたいんだ」とK。谷と水口にも「こいつらを捕まえるな」と命じる。梨乃はKの手当てをする。医師が傷口を縫う。その後,二人はKの車でホテルへ向う。Kは電話で水口らにそのホテルへ踏み込んでくるように手配をする。
部屋には新城が待っていた。梨乃に500万円を渡すように言うK。新城は「恐喝の片棒をかつぐなんて,お前も落ちたもんだな」と,500万を出す。Kは「お前ほど落ちちゃいないさ」と答える。しかし,梨乃はいったん受け取ったそのお金を投げ捨てる。そして「こっちの方がいいわ」とKのマフラーを持って去る。Kは新城と話をする。「お前は昔から仲間を落としいれて,そこを救ってやるというやり方で,神様のようにのし上がってきたヤツだった」とK。新城はKに「世の中には出世する人間と,しない人間がいる。お前はしないヤツだ。そして,人が幸せになろうとすると,そいつを引きずり下ろそうとする」と話す。そこへボディガード(安岡力也)らが来る。新城が「ボーナスをはずんでやったのに,しそこなったのか」と言うと,安岡は拳銃を取り出す。しかし,彼が撃ったのは新城だった。信じられないという表情で倒れる新城。そこへ警察が踏み込んで来る。安岡は「俺がやった」と言って,警察に連行される。一瞬彼はKに微笑む。
トレーラーハウスで歓談する父Kと母と娘。
やくざ絶唱 [DVD]
大映と日活が崩壊直前、二社が合わさって作ったダイニチ映配が配給した作品には狂い咲きのような破れかぶれの作品がありました。そんな傑作は勝新監督の『顔役』、長谷部安春監督『野良猫ロック・セックスハンター』、沢田幸弘監督『反逆のメロディー』等でしたが、増村監督も『やくざ絶唱』『でんきくらげ』などで気を吐きました。『やくざ絶唱』で、勝新は妹(異父兄妹)のためならどんな悪いこともするワル、やくざの立松を演じていて、気味が悪いほどです。そんな兄に対峙する妹あかね役の大谷直子も生硬なセリフ回しが次第にはまってくる「狂った」演技を見せます。大谷直子は、岡本喜八監督の「肉弾」に続く第2作目。公開当時、勝新と大谷直子の近親相姦的なキャラクターは話題を呼びました。
立松には情婦の可奈枝(太地喜和子)もいます。立松に殺しを命ずる石川組の組長(内田朝雄)、あかねに誘惑される新任教師の貝塚(川津祐介)、立松の父・犬丸(加藤嘉)、養子の裕二(田村正和)、石川組の舎弟(青山良彦)、あかねの父の正妻(荒木道子)などがからんで、作品は異様な兄妹の愛憎を映し出します。原作は黒岩重吾の『西成山王ホテル・崖の花』より。脚本は池田一朗、撮影は大映の天才・小林節雄です。
立松には情婦の可奈枝(太地喜和子)もいます。立松に殺しを命ずる石川組の組長(内田朝雄)、あかねに誘惑される新任教師の貝塚(川津祐介)、立松の父・犬丸(加藤嘉)、養子の裕二(田村正和)、石川組の舎弟(青山良彦)、あかねの父の正妻(荒木道子)などがからんで、作品は異様な兄妹の愛憎を映し出します。原作は黒岩重吾の『西成山王ホテル・崖の花』より。脚本は池田一朗、撮影は大映の天才・小林節雄です。
警視-K VOL.1 [VHS]
2014年8月27日にとうとう『警視-K』のDVDが出ます。
その第1話は1980年10月7日放映。脚本・高際和雄・勝新太郎,監督・勝新太郎,撮影・森田富士郎。浜辺で地引網をひく人たち。赤いガウンを着て砂浜を走るKこと賀津(ガッツ。勝新太郎)が映る。浜辺に停めたキャンピング・カーで娘・正美(奥村真粧美)と朝食である。
今宿(コンジキ)署の管内で選挙運動資金の強盗殺人事件が起こる。犯人は現金とともに秘書の宮城(石橋蓮司)を拉致していく。しかし,自動車の車内で宮城は「うまくいった」と笑う。宮城は共犯だったのだ。(撮影で、石橋はまったく役柄を説明されていなかったと言う)。捜査の指揮は本庁の辺見(金子研三)がとるが,ビデオを見たKは,八千万円が入ったバッグにしては犯人の扱いが軽いことに不信感を持ち,宮城の狂言ではないかと疑い始める。
犯人・上山の自宅ではガスもれ爆発事故で一家三人死亡。情報屋・尾張(川谷拓三)から宮城は大の賭博好きだが,すった金を事件後返済していることや,競馬の借金を一部持ち返った男がガス爆発で一家心中?したとは奇妙だという情報を得る。
宮城は政治家(安部徹)の娘と結婚する予定。デイスコ・クイーンで張り込むKはディスコで自分の娘を見つけて仰天する。不機嫌なKのもとに,上山の母がテープを持ち込む。宮城の結婚式場。乗り込んだKとその部下が宮城の犯罪を暴く。逃げようとする宮城の手にKの投げ手錠が飛んだ。
クローズアップを中心にこった映像を積み重ねて,勝新演出が凝縮された一篇である。
その第1話は1980年10月7日放映。脚本・高際和雄・勝新太郎,監督・勝新太郎,撮影・森田富士郎。浜辺で地引網をひく人たち。赤いガウンを着て砂浜を走るKこと賀津(ガッツ。勝新太郎)が映る。浜辺に停めたキャンピング・カーで娘・正美(奥村真粧美)と朝食である。
今宿(コンジキ)署の管内で選挙運動資金の強盗殺人事件が起こる。犯人は現金とともに秘書の宮城(石橋蓮司)を拉致していく。しかし,自動車の車内で宮城は「うまくいった」と笑う。宮城は共犯だったのだ。(撮影で、石橋はまったく役柄を説明されていなかったと言う)。捜査の指揮は本庁の辺見(金子研三)がとるが,ビデオを見たKは,八千万円が入ったバッグにしては犯人の扱いが軽いことに不信感を持ち,宮城の狂言ではないかと疑い始める。
犯人・上山の自宅ではガスもれ爆発事故で一家三人死亡。情報屋・尾張(川谷拓三)から宮城は大の賭博好きだが,すった金を事件後返済していることや,競馬の借金を一部持ち返った男がガス爆発で一家心中?したとは奇妙だという情報を得る。
宮城は政治家(安部徹)の娘と結婚する予定。デイスコ・クイーンで張り込むKはディスコで自分の娘を見つけて仰天する。不機嫌なKのもとに,上山の母がテープを持ち込む。宮城の結婚式場。乗り込んだKとその部下が宮城の犯罪を暴く。逃げようとする宮城の手にKの投げ手錠が飛んだ。
クローズアップを中心にこった映像を積み重ねて,勝新演出が凝縮された一篇である。