読書術 (岩波現代文庫)
この手の本は数冊読んでみたが、いまのところこれがいちばん気に入っている。
本書は1962年に光文社から出版され、1993年に著者の「30年後のあとがき」とともに出版された。本人も言うように、内容はまったく古びておらず、むしろ読書という変わらない営みを続けることの愉しさが伝わってきて、勇気を与えられたような気さえする。
この小さな一冊を読むだけで、これからの読書の質が大きくかわることを期待できそうだ。
わたしたちの人生の時間はある程度限られている。本屋で目に映るすべての本を読むわけにはいかない。なるべく有用な本と向き合う時間をつくっていきたいと思う。さらに「おそく読む精読術」をいまからでも習得して、地に根ざした柱のようなものを自分のなかに建てていかなければ、と思うにいたる。
それにしても、もっと早くこういった本に出会いたいものだ。
本書は1962年に光文社から出版され、1993年に著者の「30年後のあとがき」とともに出版された。本人も言うように、内容はまったく古びておらず、むしろ読書という変わらない営みを続けることの愉しさが伝わってきて、勇気を与えられたような気さえする。
この小さな一冊を読むだけで、これからの読書の質が大きくかわることを期待できそうだ。
わたしたちの人生の時間はある程度限られている。本屋で目に映るすべての本を読むわけにはいかない。なるべく有用な本と向き合う時間をつくっていきたいと思う。さらに「おそく読む精読術」をいまからでも習得して、地に根ざした柱のようなものを自分のなかに建てていかなければ、と思うにいたる。
それにしても、もっと早くこういった本に出会いたいものだ。
しかし それだけではない。/加藤周一 幽霊と語る [DVD]
本作品は、戦争とは、平和とは、強制とは、不平等とは何かと、鬼籍に入られた晩年の加藤周一氏の私たちへの言葉が映像化されています。生とその先の死を予感させるような、草葉、土、壁などを背景にし、加藤氏はカメラに語りかけます。その言葉は、君たちはこれからどう生きるのか?という、この平成の世に生きるわたしたち日本人への遺言です。
この映像を見た各人各人が、その残された言葉の意味を考えることを加藤氏は希望しています。個人的には、映画全体の流れやバックの音楽がかなり陰気で、まるで葬儀のような感じなので星を一つ減らしました。しかしながら、この暗い流れも監督や制作者の本作品に対する解答なのでしょう。もしかすると、ほんとうに葬儀として作品を残したのかもしれません。
DVDは、音声がやや聞き取りにくいために日本語字幕のオンオフがあって親切仕様です。またDVD付属の解説が冊子になっていて、本作品や加藤氏についてくわしく説明されています。本作品は、加藤氏の死の直前まで変らなかった生き方を描き、そして「幽霊と語る」とは何か、まさに故人となられた加藤氏が我々に問いかけてきます。
この映像を見た各人各人が、その残された言葉の意味を考えることを加藤氏は希望しています。個人的には、映画全体の流れやバックの音楽がかなり陰気で、まるで葬儀のような感じなので星を一つ減らしました。しかしながら、この暗い流れも監督や制作者の本作品に対する解答なのでしょう。もしかすると、ほんとうに葬儀として作品を残したのかもしれません。
DVDは、音声がやや聞き取りにくいために日本語字幕のオンオフがあって親切仕様です。またDVD付属の解説が冊子になっていて、本作品や加藤氏についてくわしく説明されています。本作品は、加藤氏の死の直前まで変らなかった生き方を描き、そして「幽霊と語る」とは何か、まさに故人となられた加藤氏が我々に問いかけてきます。
日本文化における時間と空間
茶室の土壁をイメージしたのだろうか、端正な装丁である。「雑種文化」から半世紀を経て筆者は、日本文化の秘密を、現在(いま)・現場(ここ)という「部分」に拠って立つ点にあると喝破する。「いま・ここ文化」理論は、宗教、文学、絵画、演劇、建築そして外交といった豊富な事例で補強・説明され、相対化される。それは、現代日本社会を構造的により深く理解しこれからの課題を提示することでもある。
本書では言及されていないが、「いま・ここ」文化は日本のビジネス社会の構造でもある。事業部制や製造業における現場主義やカイゼンは部分の積み上げ・足し合わせれば全体が上手くゆくという考えに基づく。携帯着メロからガス田開発まで手がける総合商社という業態も然り。そして今、グローバル化が日本企業に突きつけているのは、経営全体のデザイン如何である。平安中期遣唐使廃止以降の日本史一千百年間の半分は国を閉じていた歴史でもあった。これからの日本企業のグローバル経営は真に容易ではないと感じる。
本書では言及されていないが、「いま・ここ」文化は日本のビジネス社会の構造でもある。事業部制や製造業における現場主義やカイゼンは部分の積み上げ・足し合わせれば全体が上手くゆくという考えに基づく。携帯着メロからガス田開発まで手がける総合商社という業態も然り。そして今、グローバル化が日本企業に突きつけているのは、経営全体のデザイン如何である。平安中期遣唐使廃止以降の日本史一千百年間の半分は国を閉じていた歴史でもあった。これからの日本企業のグローバル経営は真に容易ではないと感じる。
悲しくなったときは-福井敬、日本を歌う。
久しぶりにこんなに日本語って綺麗で素敵な響きをもっているんだと再確認できました。
日本に生まれて、こんなすばらしい日本歌曲を聞くことができて幸せな気分になることができます。
福井さんの歌を聞いて元気をいっぱいもらう事ができました。
日本に生まれて、こんなすばらしい日本歌曲を聞くことができて幸せな気分になることができます。
福井さんの歌を聞いて元気をいっぱいもらう事ができました。
日本 その心とかたち 加藤周一 [DVD]
加藤周一氏の風貌の変化を除いても、番組の電子音楽やコンピュータグラフィックスの古めかしさに時代を感じるが、内容は少しも古びておらず、その確かさを感じさせる。
加藤氏の著作に親しんでいる人であれば、特に驚くような内容が含まれているわけではないが、期待を裏切らず、学ぶところが大きい。最近収録された対談もいい。
それにしても個人で買うには価格が高すぎ、知り合いに購入を勧める気にはなれない。
加藤氏の著作に親しんでいる人であれば、特に驚くような内容が含まれているわけではないが、期待を裏切らず、学ぶところが大きい。最近収録された対談もいい。
それにしても個人で買うには価格が高すぎ、知り合いに購入を勧める気にはなれない。