復権―池永正明、35年間の沈黙の真相
プロ野球の黒い霧事件については、ほとんど内容を知りませんでした。
池永投手も永久追放されたということと、最近(2005年)、復権したという事実のみ知ってましたが、特に関心も興味もありませんでした。
しかし、2013年6月、尾崎行雄氏が亡くなり、歴代剛腕投手の話題に池永投手も登場し、興味をそそられました。
尾崎投手は1944年生まれ、池永投手は、1946年生まれ。
ほぼ、同時期で、全く事情は異なりますが、全盛期が短命だったという共通項があります。
しかし、私にとっては、怪童尾崎は、当時の少年雑誌で知っていましたが、池永投手については、雄姿も含めて、全く知らないという、ギャップがありました。
この本は、著者自らが中心となった池永復権運動を通じたドキュメントです。
池永投手のこと、事件のことを語っていきますが、何よりも、著者自身が、自分の本当に知りたいこと、を解明しようとしています。
それは、この本を読むうちに、私も知りたいと思うようになったことでした。
そして、著者が明らかにした事件の経緯、真相、池永投手の心情、沈黙を守ってきた理由などは、十分、納得のいくものでした。
コミッショナーの存在は、今(2013年6月)も「飛ぶボール」でもめていますが、この件でのコミッショナーの対応には、違和感を感じました。
高名な憲法学者の宮沢俊義氏やお目にかかったことのある川島廣守氏らが、当事者であるというのも驚きでした。
ミステリーを読んでいるような感じがする本でした。
(209)
池永投手も永久追放されたということと、最近(2005年)、復権したという事実のみ知ってましたが、特に関心も興味もありませんでした。
しかし、2013年6月、尾崎行雄氏が亡くなり、歴代剛腕投手の話題に池永投手も登場し、興味をそそられました。
尾崎投手は1944年生まれ、池永投手は、1946年生まれ。
ほぼ、同時期で、全く事情は異なりますが、全盛期が短命だったという共通項があります。
しかし、私にとっては、怪童尾崎は、当時の少年雑誌で知っていましたが、池永投手については、雄姿も含めて、全く知らないという、ギャップがありました。
この本は、著者自らが中心となった池永復権運動を通じたドキュメントです。
池永投手のこと、事件のことを語っていきますが、何よりも、著者自身が、自分の本当に知りたいこと、を解明しようとしています。
それは、この本を読むうちに、私も知りたいと思うようになったことでした。
そして、著者が明らかにした事件の経緯、真相、池永投手の心情、沈黙を守ってきた理由などは、十分、納得のいくものでした。
コミッショナーの存在は、今(2013年6月)も「飛ぶボール」でもめていますが、この件でのコミッショナーの対応には、違和感を感じました。
高名な憲法学者の宮沢俊義氏やお目にかかったことのある川島廣守氏らが、当事者であるというのも驚きでした。
ミステリーを読んでいるような感じがする本でした。
(209)