サテン生地で手触りは 良いです。少し臭いが気になりますがまぁ〜それくらいです。まだ洗濯していませんが 色落ち無い事を祈りたいです。

以前から『鳥貴族』はお気に入りのお店でしたから、自然と本書が目に留まりました。
株式会社鳥貴族の代表取締役・大倉忠司氏の書き下しです。
帯には“「思想」なき安売りは疲弊するだけ。お客様が喜ぶ、従業員が生き生きと働く。”
確かに私が通う「鳥貴族」の店長さんは爽やかで誠実な方ですね。
「たかが焼き鳥、されど焼き鳥」です。
多くの居酒屋で「ガッカリ」経験を重ねた末、「このお店は違うな」と感じました。
そんな意味から「経営者の考え方は学ばねばなるまい」と迷わず求めました。

お店の営業中、「うぬぼれ中」と書かれた看板が掲げられています。
なんと、この看板を大倉社長自ら一枚一枚手書きされているそうです。
現在300店舗あるそうですが、この看板に込められた「経営者の想い」に感銘を受けました。
「焼き鳥のマクドナルドを目指す」という指向性で店舗運営をされているそうです。
なるほど…実際に店舗で感じていた「サービス」の流れは、ここから来ているのかと納得。
いつもお店は満席という感じですが、厨房での業務フローは遅滞なくスピーディーです。
「うまい、やすい、はやい」は吉野家のモットーですが、「鳥貴族」も負けず劣らずです。
なにより淡麗生が大ジョッキで280円！
さらに「名物ジャンボ焼き鳥」、「とり釜飯」、「とり白湯麺」など、信じがたいコストパフォーマンスです。
これが280円（正確には税別）で提供できる理由は「単一業態」、「地産地消」、「他業種店の定点観測」など、
本書から「選択と集中」を軸に、改良改善を絶え間なく続ける企業姿勢が理解できました。
徹底的なこだわり…「それでお客様は喜ぶだろうか」という視点が、この企業にはあります。
なんと、「鳥貴族」がベンチマークしているのはコンビニエンスストア。
絶えず280円のコストパフォーマンスを比較しています。

利益を生み出さない本社施設には社長室も役員室もないという徹底ぶり。
「理念」を共有できる者だけにフランチャイズ店をやっていただく。
（300店の半数がＦＣだそうですが、実に14名のオーナーさんしかいません）
創業者でありながら、すでに「脱世襲宣言」までされています。

創業まもない頃の大倉社長の写真が掲載されていますが（ｐ27）、
300店を展開する今、渋沢栄一氏の『論語と算盤』に経営の本質を感じておられるようです（ｐ167）。
現在、大倉社長は52歳。カバー見返しにある写真には「理念」を大切にされた経営者の「品格」を滲んでおられます。
関西、東海、東京以外には未だ出店されていませんから、今後の展開余地は十分。
2,000店舗を目標にし、海外への出店計画も始まっているようです。
今後、「鳥貴族」が「マクドナルド」のように世界中の多くの方に愛されるといいですね。
是非、日本の焼き鳥文化を世界基準に！

ヒロインの思いやりを持ちながらも強い性格に好感が持てます。
ふたりのデートシーンはロマンチックです。

鳥貴族のワクワクが詰まっている一冊。
息子はジャニーズ、父親は会社経営者という一家はそう居ない。

大倉社長は25歳の時、アルバイトで貯めた200万円と両親の実家を担保にして借り入れた1000万円で起業したといいます。
現在では300店を越える出店数を誇りますが、起業後1年間は先が見えず不安な毎日だったといいます。
1店舗目出店後の間もない頃の写真が掲載されているのですが、なんとも言えない初々しさや不安がにじみ出ているように見えました。

・なぜ全品280円にこだわるのか。
・なぜお通しを出さないのか。
・なぜ社員が元気なのか。

そういった鳥貴族マインド、これからの目標が分かる至極まっとうな一冊です。

今夜はトリキだ。