悪女について (新潮文庫 (あ-5-19))
有吉佐和子って・・・すごすぎる・・・。と思った本です。彼女の作品で初めて読んだのが、「悪女について」です。
27人の関係者が、主人公の女性について語ります。関係者27人のセリフだけで、物語が作られていきます。当然、27人がそれぞれ個性的です。それぞれの証言により、主人公の人物像が浮かび上がってきます。
けれど、注目すべきは、各々によって主人公の人物像は違うこと。関係者の口から主人公の言葉は出てきますが、主人公が何を考え、何を思っていたのかは分かりません。
一人の人間は、ウラもオモテもあり、人の評価もあてにならないことを感じます。
主人公が「悪女」かといわれれば、そうでもないと思うのです。浮かび上がる人物像は、全て他人の印象ですから。
それを小説として昇華しきっているところに、有吉佐和子のチカラが出ていると感じました。
27人の関係者が、主人公の女性について語ります。関係者27人のセリフだけで、物語が作られていきます。当然、27人がそれぞれ個性的です。それぞれの証言により、主人公の人物像が浮かび上がってきます。
けれど、注目すべきは、各々によって主人公の人物像は違うこと。関係者の口から主人公の言葉は出てきますが、主人公が何を考え、何を思っていたのかは分かりません。
一人の人間は、ウラもオモテもあり、人の評価もあてにならないことを感じます。
主人公が「悪女」かといわれれば、そうでもないと思うのです。浮かび上がる人物像は、全て他人の印象ですから。
それを小説として昇華しきっているところに、有吉佐和子のチカラが出ていると感じました。
悪女入門 ファム・ファタル恋愛論 (講談社現代新書)
歴史上、実在の悪女を描いた女性史エッセイはたくさんありますが、
小説上の悪女の魅力を紹介してくれた本は、いままでほとんどなかった
と思います。
「悪女」「魔性の女」の魅力はどこにあるのか・・・
難しそうなフランス文学を、鹿島先生のサラリのした口調で、読めて
しまう、楽しい本。
映画で「カルメン」を観た人!!必見です!!
小説上の悪女の魅力を紹介してくれた本は、いままでほとんどなかった
と思います。
「悪女」「魔性の女」の魅力はどこにあるのか・・・
難しそうなフランス文学を、鹿島先生のサラリのした口調で、読めて
しまう、楽しい本。
映画で「カルメン」を観た人!!必見です!!
素直な悪女 HDニューマスター版 [DVD]
ロジェ・ヴァディムは、とにかく美人女優と次々と結婚・離婚を繰り返しては(うらやましい!)、その女優を主演させて(脱がせて)映画を撮る変な趣味?の監督。それでいて一流なのだから驚きです。本作も「どうだ俺の嫁さんきれいだろう」と当時嫁さんだった22才のバルドーを見せたいがために撮ったような作品で、ストーリーがどうっていうよりも素直に映像を楽しむべき、見どころの多い秀作です。南フランスの陽光いっぱいの映像美に加えて、わがまま娘を演じるバルドーの美しさは彼女の作品中ベストでしょう(自分の嫁さんをきれいの撮ることにかけては天才的!)。
字幕焼きこみだった旧版とは大違いの高画質です。惜しむらくはオリジナルのシネスコ版がビスタサイズにトリミングされていることでしょうか。
字幕焼きこみだった旧版とは大違いの高画質です。惜しむらくはオリジナルのシネスコ版がビスタサイズにトリミングされていることでしょうか。
悪女 [DVD]
原作も未読で初見DVDです。
まずパッケージからして毒々しくて
欲に駆られた人間の愛憎劇や殺人劇が
あるのかと思ってしまったのですが、
激しい時代の流れに強くたくましく
立ち向かっていく女性を描いた作品だと思います。
(なんでこんな邦名にしたのでしょうか?)
確かに彼女がからむと派手になりがちですが
そこまで極悪非道ではありませんし
女が一人では生きていけない時代に
男に擦り寄って金を搾り取り贅沢に溺れる。
天狗になる女性が悪女の一種だと思いますが
主人公のベッキーは少し違うと思います。
撮影セットや小道具がしっかり作りこまれていて
映画を見ている間現実世界に戻されることは
ありませんので時間のある時にゆっくり観る事を
オススメします。
まずパッケージからして毒々しくて
欲に駆られた人間の愛憎劇や殺人劇が
あるのかと思ってしまったのですが、
激しい時代の流れに強くたくましく
立ち向かっていく女性を描いた作品だと思います。
(なんでこんな邦名にしたのでしょうか?)
確かに彼女がからむと派手になりがちですが
そこまで極悪非道ではありませんし
女が一人では生きていけない時代に
男に擦り寄って金を搾り取り贅沢に溺れる。
天狗になる女性が悪女の一種だと思いますが
主人公のベッキーは少し違うと思います。
撮影セットや小道具がしっかり作りこまれていて
映画を見ている間現実世界に戻されることは
ありませんので時間のある時にゆっくり観る事を
オススメします。