逆転法廷-裁判員攻略読本-
本作は『逆転裁判』のキャラクター達とともに、裁判員制度について
学んでいくというコンセプトの元に制作されたものとなっています。
構成は、約3分の2が「小説パート」と題して、成歩堂龍一や御剣怜侍、
裁判長と共に木鎚の音や異議あり!の声が響く普段の法廷を離れて、実
際に裁判員制度が導入された裁判とはどのようにして進行していくかを
見ていき、残りの約3分の1は、「解説パート」、「用語パート」と題
された、裁判員制度についての基礎的な説明や基本的な法律用語につい
ての解説に充てられています。
読んでみた感想としましては、裁判員制度の一番基礎的な部分を知るの
には、なかなか良いものであると思いました。小説パートは読み進めや
すいため、裁判員制度が導入された裁判の流れを掴みやすく、よく裁判
員制度で取り上げられる「一般市民の感覚や常識を裁判に取り入れる」
という部分もきっちり活かしたものとなっています。また、解説パート
と用語パートは本当に裁判員制度の基礎中の基礎の部分が記されている
だけなので、ある程度発展した内容について知りたい方には不向きであ
ると思います。
次に、本作を『逆転裁判』のファンブックとしてどう見るかは少し微妙
になるのですが、小説のストーリーの根幹はあくまで「裁判員制度」に
ついて知ることが主なので、いつもの『逆転裁判』のようなひねったス
トーリーを期待する方にはそこまでお勧めできません。ただ、成歩堂龍一
達が普通の法廷に立つ(よく考えると変な表現ですよね)というの試み
はなかなか面白いと思いましたが、法廷内での異議あり!や裁判長の木
槌の音が好きな方には物足りないと感じしまうかもしれません。また、
一応『逆転裁判』中の名言を集めたようなページも4ページ程あるので
すが、セールスポイントにはしにくいですね。あと、解説ページと用語
ページでは、キャラクターアイコンが出ている程度です。
さて、本作は純然たる『逆転裁判』ファン向けとはいえない作品ですが、
裁判員制度については少しは知りたい、でも入口がわからないという方
にはなかなか向いているものだと思います。この本を機に裁判員制度に
ついて記された別の本を読んでいくのもいいかもしれません。
学んでいくというコンセプトの元に制作されたものとなっています。
構成は、約3分の2が「小説パート」と題して、成歩堂龍一や御剣怜侍、
裁判長と共に木鎚の音や異議あり!の声が響く普段の法廷を離れて、実
際に裁判員制度が導入された裁判とはどのようにして進行していくかを
見ていき、残りの約3分の1は、「解説パート」、「用語パート」と題
された、裁判員制度についての基礎的な説明や基本的な法律用語につい
ての解説に充てられています。
読んでみた感想としましては、裁判員制度の一番基礎的な部分を知るの
には、なかなか良いものであると思いました。小説パートは読み進めや
すいため、裁判員制度が導入された裁判の流れを掴みやすく、よく裁判
員制度で取り上げられる「一般市民の感覚や常識を裁判に取り入れる」
という部分もきっちり活かしたものとなっています。また、解説パート
と用語パートは本当に裁判員制度の基礎中の基礎の部分が記されている
だけなので、ある程度発展した内容について知りたい方には不向きであ
ると思います。
次に、本作を『逆転裁判』のファンブックとしてどう見るかは少し微妙
になるのですが、小説のストーリーの根幹はあくまで「裁判員制度」に
ついて知ることが主なので、いつもの『逆転裁判』のようなひねったス
トーリーを期待する方にはそこまでお勧めできません。ただ、成歩堂龍一
達が普通の法廷に立つ(よく考えると変な表現ですよね)というの試み
はなかなか面白いと思いましたが、法廷内での異議あり!や裁判長の木
槌の音が好きな方には物足りないと感じしまうかもしれません。また、
一応『逆転裁判』中の名言を集めたようなページも4ページ程あるので
すが、セールスポイントにはしにくいですね。あと、解説ページと用語
ページでは、キャラクターアイコンが出ている程度です。
さて、本作は純然たる『逆転裁判』ファン向けとはいえない作品ですが、
裁判員制度については少しは知りたい、でも入口がわからないという方
にはなかなか向いているものだと思います。この本を機に裁判員制度に
ついて記された別の本を読んでいくのもいいかもしれません。
検察捜査 (講談社文庫)
中嶋氏の司法三部作中最も面白いのが本作だと思う。
抱負かつ正確な実務知識が心地よい。
ネタバレしないようにぼかして書くが、刑事訴訟法の学説をあのような形で使った点は、一法学徒として興奮を覚えた。
検察志望者であふれかえる現在の法曹志望者からみると、本書の扱っている状況はやや信じがたい気さえする。
時代の流れというものか。
抱負かつ正確な実務知識が心地よい。
ネタバレしないようにぼかして書くが、刑事訴訟法の学説をあのような形で使った点は、一法学徒として興奮を覚えた。
検察志望者であふれかえる現在の法曹志望者からみると、本書の扱っている状況はやや信じがたい気さえする。
時代の流れというものか。
新検察捜査
子連れの女検事が、法廷内で発生した射殺事件を追う!やがて、ある猟奇少年犯罪との関連に気付くが…。物語のスケールの大きさ、アクションとサスペンス!キャラクターも活きているし、まる映画のような第一級のエンターティメント!そうだ、本当に映画化すると受けるかも!