上野駅13番線ホーム (光文社文庫)
冒頭に出てくる事件はその後どうなっていくのかと興味をもったが、物語が進むにつれて惰性的な感じを受け、全体的に力のない作品になっている。
もっと著者の老獪なドラマ作りを期待していたが・・・。
トイレ内で殺されるシーンや13番線ホームで女性が背中越しに刺されるシーンを頭に浮かべると、不可能というかあり得ない出来事のように感じる。この辺りにも作品に力のなさを感じる。
その後の人間関係の背景にもあまりミステリアス性を感じない。
良かった点は、トイレ内で殺人を犯してしまった本田剛の心の動きが捉えられているところだろう。
物語にもう少し山があれば作品に力強さが出ていたかもしれない。
もっと著者の老獪なドラマ作りを期待していたが・・・。
トイレ内で殺されるシーンや13番線ホームで女性が背中越しに刺されるシーンを頭に浮かべると、不可能というかあり得ない出来事のように感じる。この辺りにも作品に力のなさを感じる。
その後の人間関係の背景にもあまりミステリアス性を感じない。
良かった点は、トイレ内で殺人を犯してしまった本田剛の心の動きが捉えられているところだろう。
物語にもう少し山があれば作品に力強さが出ていたかもしれない。