楽しい
ムーミン一家が大好きで、2008年末に発売された限定生産の
BOX SET 上巻を購入したのですが
上巻を購入したのが遅かったため、下巻を買う前に生産がおわってしまいました。
どうしようかと悩んでいるうち、2011年末に
コンプリートDVD-BOXが発売になり、
2012年末にこのブルーレイBOXが発売されました。
上巻の分がダブってしまうことになるので散々悩みましたが、上巻は売ってしまって
こちらのブルーレイボックスを手元に残すことにしました。
手元にあるDVD上巻とこのブルーレイボックスのボックスの厚みを比較したところ、
今回のブルーレイボックス単品のほうがスリムで、実感できるほど軽いです。
これはディスク枚数の違いもありますが、DVD BOXは1枚ずつ立派な紙ケースがついているのでその分ずっしりと重いです。
このボックスはプラスチック折りたたみ型で、ひとつのケースにすべてのディスクが
収納されています。
ケースが軽いと気軽に見ようかなという気持ちになるので、今回のタイプのほうが助かりました。
単純に揃えた時の定価を比較をすると、
2008年にBOX上下巻が発売されるまでは1巻4500円で発売されていて、冒険日記を含まずに計算しても20枚で、90000円。
2008年版BOX上下巻を揃えると約60000円(指人形、ポストカード、ブックレット、冒険日記つき)
2011年版DVD BOX通常版は約40000円(ブックレット、冒険日記つき)
2012年版ブルーレイBOXは約45000円(ブックレット、フィンランド紹介映像、映画DVDつき ブルーレイ7枚+DVD1枚)
(定価ではなくAmazon価格だと2013年1月現在DVD BOXとブルーレイBOXはほぼ同じ約33000円です。)
ブルーレイはまだコストが高いので冒険日記が入っているDVD BOXと比べるとやや割高に感じますが、
ブルーレイになったことで一番恩恵を感じるのはディスク入れ替えの手間が少なくて済むこと。
まとめて見た時に実感しました。
映画をのぞいたディスク枚数は7枚、1枚につき12話ずつ収録されています。
ディスク1枚の収録話数を比較すると、上下巻とそれ以前のDVDは4話ずつ、コンプリートDVD BOXは手元にないのでわからないのですが単純計算で7話ずつくらい収録だと思います。
また、評価を高くした理由の一つとして付属のブックレットが見やすく、簡単な原作者プロフィール、
ムーミンの歴史、登場人物紹介の他に
収録話のあらすじとプレビュー画面がついています。
ディスクが少なくなり見たい話を探す手間が増えてしまった部分をきれいに補っていると思います。
「あの話みたいな」という時にすぐに探すことができて便利でした。
(カスタマーイメージに画像を載せました。イメージが伝わるでしょうか。)
チャプターはオープニング・本編・エンディングで切れているので特に問題ありません。
ブックレットは20ページくらいで紙質がうすいです。
素朴な風合いが素敵ですが、繰り返し見るには少し頼りない素材です。
もう少し丈夫な素材だったらよかったです。
リマスターされているとのことですが
※商品紹介欄にて
【(※)本作は、SDマスターをリマスタリングしてHDサイズ(1920×1080 サイドパネル)で収録しています。
(※)1920×1080サイドパネル:映像の左右に、一定した黒い帯状の映像を追加して16:9サイズで収録したものです。】
との記載があります。
(一般的なSD品質の映像は横640×縦480ピクセル)
DVDそのままのサイズ収録ではありません。
が、画質に劇的な変化は感じられませんでした。
とはいえ、画質が悪いとは思わなかったので、言われてみれば?という程度です。
英語の吹き替えは声のイメージが全然違って面白いです。
字幕がついていないので、あくまで
英語がわかる人用という感じです。
英語の教材のようなきれいな発音なので聞き取りの練習にも使えるかもしれません。
おそらく今回が初のフィンランド紹介の特典映像について
・フィンランド〜
ムーミンの故郷を訪ねる
・スナフキンを追って
・グルーブ・ハルへの航海
・ヘルシンキの海
の構成です。
7枚目のディスクの後半に収録されています。
『
ムーミンの故郷を訪ねる』は、
ムーミンのナレーションでおなじみの白鳥英美子さんが
1時間にわたってゆったりと
ムーミンの世界を案内してくれます。
原作者のトーベ・ヤンソンさんの紹介や描いたイラスト、
ムーミンランドの紹介も。
こちらは公式サイトでダイジェスト映像が見られます。
『スナフキンを追って』は、5分間、
ムーミンランドのスナフキンの生活を追います。
解説はなく音楽がついているのみで、実写版スナフキンの生活のような雰囲気です。
『グルーブ・ハルへの航海』も音楽にのせて海を小舟で見て回る映像です。10分程度です。
『ヘルシンキの海』は、50分間、なんとヘルシンキの海を固定カメラでうつしているだけの映像。
音楽もついていないので、自然の音のまま雲や海や鳥の景色を堪能する感じです。
おまけ程度に思っていたのですが共通して言えるのは、全体的にのんびりゆったりとした風景で、
ムーミンの世界が垣間見える景色があったりして
一度フィンランドに行ってみたくなりました。
ディスクやBOXのデザインはコンプリートDVD-BOX がカラフルでかわいいのに対して、
ブルーレイBOXは少しシックで色味が抑えてあり、大人の方に贈っても素敵だと思います。
メニュー画面も色が抑え目で、品のいい仕上がりです。
映画版はDVDですが、72分ですからデータ容量的にもブルーレイにする必要が特になかったのだと思います。
今回のBOXに収録されていない冒険日記は別会社が続編として制作したもので、
原作者のトーベ・ヤンソンさんがこだわって制作に携わった楽しい
ムーミン一家の雰囲気が好きな自分には
テイストが合いませんでした。
冒険日記については
楽しいムーミン一家 BOX SET 下巻のレビューも参考になると思います。
そういうわけでこのブルーレイボックスは、自分にとって待ちに待ったベストなボックスセットと言えます。
以上のことを踏まえて、2011年〜2012年のリリーススパンが短いところは気になりますが
冒険日記が欲しい方は
楽しいムーミン一家 コンプリートDVD-BOX 通常版を、必要ない方はこの商品をおすすめします。
ただやっぱり大好きな作品だけに買ってから後悔はしたくないので、販売方法はファンに優しく考えて欲しいです。
短いスパンで値下げされたりバージョンアップされた商品が発売されたりすると、買うときにこれでいいのかな?と不安になります。
現在はDVDの単品販売がない以上、(DVDセレクションはありますが)ボックスで揃えるしかないのが現状です。
映画版が欲しい人や、私のように上巻のみだったり、途中まで持っている人は中古で買うかボックスを買うしかないので、購入をかなりためらうことになってしまいます。
メーカーさんは単品販売の予定はあるのか、今後新たなボックスの発売の予定があるのかどうか明確にしてくださると助かります。