フジテレビ系ドラマ「カラマーゾフの兄弟」オリジナルサウンドトラック
TVドラマが好きで、待ち望んでいました。
OPに流れる曲が好きで、即購入。
綺麗でややホラーじみた曲です。
目的のOP曲は「カラマーゾフの兄弟 ~宿命~ 」でした。
OPに流れる曲が好きで、即購入。
綺麗でややホラーじみた曲です。
目的のOP曲は「カラマーゾフの兄弟 ~宿命~ 」でした。
サビてからでは遅いのだ BMW 3シリーズ 5シリーズ ドアストライカー カバー (1個)
ドアを開けた時にしか見えないものですが、あるとないとでは大違い!!
ドアストライカーのビスの部分が見えなくなり高級感が出ます。
ドアストライカーのビスの部分が見えなくなり高級感が出ます。
The Karamazov Brothers (Wordsworth Classics)
『カラマーゾフの兄弟』の英訳版は、何種類か出ていて、特に、最近では、『Richard Pevear & Larissa Volokhonsky 版』が注目を浴びているようだが、私は、初心者(英語で読むのにあまり慣れていない人)が読むには、やはり、『Constance Garnett 版』がいいと思う。あるいは、『David Magar.hack 版』。『Richard Pevear & Larissa Volokhonsky 版』と『David McDuff 版』は、確かに、ドストエフスキーに一番迫っているのかもしれないが、英語としては、ややとっつきにくい。
ところで、私の友人がモスクワに旅行し、向こうの家族に招待され、その家にドストエフスキーの本があったものだから、ドストエフスキーの話をしようと思って、話を始めたところ、全然話がかみ合わなかったそうだ。人間の本質をあれほど深く描いている作家はいないと言っても、向こうからは『この人は何を言ってるんだろう?』とキョトンとされるだけだったという。そこで、特に感動した作品は、何ですかと訊いたら、『ドストエフスキーに感動したことは一度もない』と言われたそうだ。『じゃあ、なぜ読むんですか?』とたたみかけたら、『面白いから』という返答がかえってきたという。
どうやら、ロシア人にとって、ドストエフスキーは、『感動する作家』ではなくて、『楽しむ作家』であるらしいのだ。私はこの話を聞いて、ドストエフスキーを純粋な娯楽作品として見る見方もあるのだということを知った。そういう見方で読むと、実に面白い。日本人は、神とか人間とかの問題と関連づけて、ドストエフスキーをやたらに深刻に考え過ぎているのではないだろうか。何よりも、第一に、実に面白い物語を語る無類のストーリー・テラーなのだ。あんまり難しくかまえないで、まず、面白さを楽しもう。大体、こんなに笑わせる作家もいないのではないか。
ところで、私の友人がモスクワに旅行し、向こうの家族に招待され、その家にドストエフスキーの本があったものだから、ドストエフスキーの話をしようと思って、話を始めたところ、全然話がかみ合わなかったそうだ。人間の本質をあれほど深く描いている作家はいないと言っても、向こうからは『この人は何を言ってるんだろう?』とキョトンとされるだけだったという。そこで、特に感動した作品は、何ですかと訊いたら、『ドストエフスキーに感動したことは一度もない』と言われたそうだ。『じゃあ、なぜ読むんですか?』とたたみかけたら、『面白いから』という返答がかえってきたという。
どうやら、ロシア人にとって、ドストエフスキーは、『感動する作家』ではなくて、『楽しむ作家』であるらしいのだ。私はこの話を聞いて、ドストエフスキーを純粋な娯楽作品として見る見方もあるのだということを知った。そういう見方で読むと、実に面白い。日本人は、神とか人間とかの問題と関連づけて、ドストエフスキーをやたらに深刻に考え過ぎているのではないだろうか。何よりも、第一に、実に面白い物語を語る無類のストーリー・テラーなのだ。あんまり難しくかまえないで、まず、面白さを楽しもう。大体、こんなに笑わせる作家もいないのではないか。
カラマーゾフの兄弟 [DVD]
この1968年プィリエフ監督作品の欠点は、原作に比べて省略された部分が多いことと、
ドミトリーとイワンが20歳代に見えない、の二点でしょうか。
ドストエフスキーの死によって書かれることなく終わった続編に関係する登場人物
(スネギリョフと少年達、アリョーシャの婚約者のリーズなど)は省略された脚本に
なっています。
2010年に日本でも発売された2008年制作ロシアTVドラマ版(527分、6枚組み)では、
この欠点を補うべく、なるべく原作を省かずに作り、年齢もそれらしく見える俳優を
起用しました。
ですから、原作未読で全ストーリを知りたい方には、2008年版が向いているでしょう。
必ずしも原作に忠実ではありませんが、兄弟の子供時代のエピソードや「一本の葱」
「大審問官」「ミーチャの餓鬼の夢」などもともかく映像化されており、さすがに映像
技術ははるかに向上して画面が美しく、音楽も詩情豊か。(旧作はソ連時代に製作された
ので検閲の影響で「大審問官」などは映像化できなかったのかもしれません。)
しかし……
1968年版は全ての俳優の力量・品格がとても素晴らしく、ストーリー展開に勢いがあり、
キャラも立っています。
演出方法が2008年版は「映画的」(自然な感じ。ただ台詞と台詞の間にかなり間があく。)
なのに対して、1968年版は「演劇的」。
名優達が結集した重厚な舞台を見る感じでテンポも良いので、私は旧作の方が好きです。
特に
・イワンとアリョーシャが料理屋で語る『プロとコントラ―反逆』の場面、
・スメルジャコフとイワンの息詰まる『スメルジャコフとの最後の面談』、
・イワンの妄想『悪魔 イワンの悪夢』、
・狂気のイワンとカテリーナの大どんでん返し『誤れる裁判』の場面
は、圧倒的な迫力です。イワン役のキリール・ラヴロフなどは本当に素晴らしい。
『カラマーゾフの兄弟』の主要プロットは、父親殺人疑惑とその真相発見なので、
疑惑の中心たる長兄ドミトリー役が重要ですが、ミハイル・ウリヤノフは年齢以外は
イメージ通りで、原作のカーニバル的ドタバタ感や疾走するトロイカのような勢いが
あり、さすがです。確かにドミトリーとイワンは原作設定よりも老けて見えますが、
途中から演技に引き込まれて全く気にならなくなりました。
監督が撮影終盤で急逝したため、『モークロエどんちゃん騒ぎ』と『裁判』のシーンは
ラヴロフとウリヤノフが監督となって撮影しました。アリョーシャ役には1965年にデビュー
したてのアンドレイ・ミャフコフが大抜擢されました。後にソ連映画『運命の皮肉』
『Служебный роман』で有名になる伝説の名優です。リオネラ・プィリエワ
(グルーシェニカ)は監督の妻です。スヴェトラーナ・コルコーシコは誇り高いカテリーナ
にぴったりで声もきれい。マルク・プルードキン(フョードル)、ヴァレンチン・ニクーリン
(スメルジャコフ)、パーヴェル・パヴレンコ(ゾシマ)。ラキーチン役のニキータ・
パドゴールヌイは同監督58年作『白痴』でもガーニャを演じています。
男性陣はアリョーシャ役のミャフコフを除き、亡くなりました。
DVDは3枚組み。おおよその内容は以下の通り。
1枚目: 『無作法な会合』『淫蕩なる人々』『破裂』『プロとコントラ―反逆』まで。
82分、 スタッフ・キャストの解説と作品解説が収録されています。
2枚目: 『プロとコントラ―ギタアを持てるスメルジャコフ』『ミーチャ―レガーヴィ』
『アリョーシャ』『ミーチャ―夢幻境』まで。74分
3枚目: 『予審』『兄イワン』『誤れる裁判』まで。77分
最近は1枚づつ別々に売られているようです。字幕は日本語のみ。
ドミトリーとイワンが20歳代に見えない、の二点でしょうか。
ドストエフスキーの死によって書かれることなく終わった続編に関係する登場人物
(スネギリョフと少年達、アリョーシャの婚約者のリーズなど)は省略された脚本に
なっています。
2010年に日本でも発売された2008年制作ロシアTVドラマ版(527分、6枚組み)では、
この欠点を補うべく、なるべく原作を省かずに作り、年齢もそれらしく見える俳優を
起用しました。
ですから、原作未読で全ストーリを知りたい方には、2008年版が向いているでしょう。
必ずしも原作に忠実ではありませんが、兄弟の子供時代のエピソードや「一本の葱」
「大審問官」「ミーチャの餓鬼の夢」などもともかく映像化されており、さすがに映像
技術ははるかに向上して画面が美しく、音楽も詩情豊か。(旧作はソ連時代に製作された
ので検閲の影響で「大審問官」などは映像化できなかったのかもしれません。)
しかし……
1968年版は全ての俳優の力量・品格がとても素晴らしく、ストーリー展開に勢いがあり、
キャラも立っています。
演出方法が2008年版は「映画的」(自然な感じ。ただ台詞と台詞の間にかなり間があく。)
なのに対して、1968年版は「演劇的」。
名優達が結集した重厚な舞台を見る感じでテンポも良いので、私は旧作の方が好きです。
特に
・イワンとアリョーシャが料理屋で語る『プロとコントラ―反逆』の場面、
・スメルジャコフとイワンの息詰まる『スメルジャコフとの最後の面談』、
・イワンの妄想『悪魔 イワンの悪夢』、
・狂気のイワンとカテリーナの大どんでん返し『誤れる裁判』の場面
は、圧倒的な迫力です。イワン役のキリール・ラヴロフなどは本当に素晴らしい。
『カラマーゾフの兄弟』の主要プロットは、父親殺人疑惑とその真相発見なので、
疑惑の中心たる長兄ドミトリー役が重要ですが、ミハイル・ウリヤノフは年齢以外は
イメージ通りで、原作のカーニバル的ドタバタ感や疾走するトロイカのような勢いが
あり、さすがです。確かにドミトリーとイワンは原作設定よりも老けて見えますが、
途中から演技に引き込まれて全く気にならなくなりました。
監督が撮影終盤で急逝したため、『モークロエどんちゃん騒ぎ』と『裁判』のシーンは
ラヴロフとウリヤノフが監督となって撮影しました。アリョーシャ役には1965年にデビュー
したてのアンドレイ・ミャフコフが大抜擢されました。後にソ連映画『運命の皮肉』
『Служебный роман』で有名になる伝説の名優です。リオネラ・プィリエワ
(グルーシェニカ)は監督の妻です。スヴェトラーナ・コルコーシコは誇り高いカテリーナ
にぴったりで声もきれい。マルク・プルードキン(フョードル)、ヴァレンチン・ニクーリン
(スメルジャコフ)、パーヴェル・パヴレンコ(ゾシマ)。ラキーチン役のニキータ・
パドゴールヌイは同監督58年作『白痴』でもガーニャを演じています。
男性陣はアリョーシャ役のミャフコフを除き、亡くなりました。
DVDは3枚組み。おおよその内容は以下の通り。
1枚目: 『無作法な会合』『淫蕩なる人々』『破裂』『プロとコントラ―反逆』まで。
82分、 スタッフ・キャストの解説と作品解説が収録されています。
2枚目: 『プロとコントラ―ギタアを持てるスメルジャコフ』『ミーチャ―レガーヴィ』
『アリョーシャ』『ミーチャ―夢幻境』まで。74分
3枚目: 『予審』『兄イワン』『誤れる裁判』まで。77分
最近は1枚づつ別々に売られているようです。字幕は日本語のみ。
カラマーゾフの兄弟 ドストエフスキー原作 [DVD]
30年前に本を読んでおり、そして、今回DVDを3回は観ました。原作に充実とは言わないが、印象は30年前に読んだ時の気持ちに近い。二人の女性の激しいやりとり、微妙な恋の心理、キリスト教の功罪と当時のロシアの社会問題、子供と家庭問題など、カラマーゾフの要素は散らばめられている。逮捕前、逮捕の尋問、裁判という経過でのドミ-トリィの心理経過がよく描けている。イワンの精神状態の映像化は非常に困難だと思ったが、セリフの工夫はされている。スメルジャコフとイワンの会話は一言も見逃せない。この後、兄弟はどうなったのか、想像する楽しみを残している。最初と最後の子供のころの兄弟のシーンは印象的。また、時間がたったら、観ようと思う。