イース セルセタの樹海 公式パーフェクトガイド (ファミ通の攻略本)
説明やマップがとても分かりやすくゲームをするヒントになりました。主人公と仲間だけでなく、他の登場人物の紹介もあっって本としても面白いです。
イースIV Mask of the Sun -a new theory-
本作については心無い中傷めいた感想が多く心を痛めているイースファンです。
自分はスーパーファミコン、PCエンジン、ノベライズ版、コミックス版とすべてのイース4を知っていますが(さらに二つのゲーム版は20〜30回プレイしています)、このプレイステーション2版の良いところは、何と言ってもストーリーでしょう。これについてはすべてのイース4の中でこのプレイステーション2版が最高、と言えます。
そもそも、1993年に発売されたPCエンジン、スーパーファミコンのイース4は当時のファンに向けたファンサービス色が非常に強いもので、そのためにイース1・2の味わいを損ねる点も多々ありました。(PCエンジン版の某魔術師の設定や某二人の再登場など。)
プレイステーション2版はさすがに10年以上を経過したこともあり、ファンサービス色は払拭され、セルセタの樹海を舞台にした新しい物語として手堅く再構成されています。ストーリーにしっかりしたテーマを持たせ、バックグラウンドの無いシリーズでいちばん浅薄な悪役だった闇の一族にスポットをあてて人間的な深みを描き出すことに成功しており、古代都市と太陽の仮面をはじめとする基本設定は、従来作よりもいっそう作りこまれた説得力のあるものになりました。
しかしながら、優れたストーリーも具体的な脚本やゲーム演出への落としこみには失敗しており、ストーリーに深く関わらない町の住人などの台詞はきわめて凡庸で生活観がありませんし(メインキャラたちの台詞は出色なのですが)、イベントシーンのつなぎは不自然であったり唐突であったりしました。
ゲーム性の面では意欲的な試みも多いものの、煩雑になりすぎた魔法システム、雑魚敵が強すぎてボスが弱すぎるゲームバランスの破綻、単調で広いダンジョンマップ、ダンジョンでのセーブ不可(セーブポイントなし)など、残念ながら2005年の作品として及第点といえる水準にはありません。
ストーリー、より限定するなら基本設定やメインとなるプロットこそすばらしいものの、ゲーム全体としては平均ないしはそれ以下にとどまった「惜しい」作品だと思います。
とはいえ、シリーズのファンが「イース4」の物語を味わいたいなら、ぜひこのプレイステーション2版を手にとってみてください。そこには必ず新しい発見と感動があります。
爽快なアクションRPGとしてのイースを求めるなら、残念ながら楽しい体験にはならないかもしれません。
最後に。本作のBGMはすばらしいです。非常にファンサービス的ですが、過去に発売されたPCエンジン版、スーパーファミコン版、アレンジCDなどから代表的なエッセンス(アレンジで追加されたアルペジオやシンセによる特徴的な音色など)をふんだんに盛り込み、かつ内蔵音源による演奏としてはクオリティも高く、ゲーム中での演出効果は高い。
過去作を深く知っている人間ほどニヤリとさせられるでしょう。
自分はスーパーファミコン、PCエンジン、ノベライズ版、コミックス版とすべてのイース4を知っていますが(さらに二つのゲーム版は20〜30回プレイしています)、このプレイステーション2版の良いところは、何と言ってもストーリーでしょう。これについてはすべてのイース4の中でこのプレイステーション2版が最高、と言えます。
そもそも、1993年に発売されたPCエンジン、スーパーファミコンのイース4は当時のファンに向けたファンサービス色が非常に強いもので、そのためにイース1・2の味わいを損ねる点も多々ありました。(PCエンジン版の某魔術師の設定や某二人の再登場など。)
プレイステーション2版はさすがに10年以上を経過したこともあり、ファンサービス色は払拭され、セルセタの樹海を舞台にした新しい物語として手堅く再構成されています。ストーリーにしっかりしたテーマを持たせ、バックグラウンドの無いシリーズでいちばん浅薄な悪役だった闇の一族にスポットをあてて人間的な深みを描き出すことに成功しており、古代都市と太陽の仮面をはじめとする基本設定は、従来作よりもいっそう作りこまれた説得力のあるものになりました。
しかしながら、優れたストーリーも具体的な脚本やゲーム演出への落としこみには失敗しており、ストーリーに深く関わらない町の住人などの台詞はきわめて凡庸で生活観がありませんし(メインキャラたちの台詞は出色なのですが)、イベントシーンのつなぎは不自然であったり唐突であったりしました。
ゲーム性の面では意欲的な試みも多いものの、煩雑になりすぎた魔法システム、雑魚敵が強すぎてボスが弱すぎるゲームバランスの破綻、単調で広いダンジョンマップ、ダンジョンでのセーブ不可(セーブポイントなし)など、残念ながら2005年の作品として及第点といえる水準にはありません。
ストーリー、より限定するなら基本設定やメインとなるプロットこそすばらしいものの、ゲーム全体としては平均ないしはそれ以下にとどまった「惜しい」作品だと思います。
とはいえ、シリーズのファンが「イース4」の物語を味わいたいなら、ぜひこのプレイステーション2版を手にとってみてください。そこには必ず新しい発見と感動があります。
爽快なアクションRPGとしてのイースを求めるなら、残念ながら楽しい体験にはならないかもしれません。
最後に。本作のBGMはすばらしいです。非常にファンサービス的ですが、過去に発売されたPCエンジン版、スーパーファミコン版、アレンジCDなどから代表的なエッセンス(アレンジで追加されたアルペジオやシンセによる特徴的な音色など)をふんだんに盛り込み、かつ内蔵音源による演奏としてはクオリティも高く、ゲーム中での演出効果は高い。
過去作を深く知っている人間ほどニヤリとさせられるでしょう。
イース 4 【PCエンジン】
これはもう、『イース1・2』をやった人のためだけのゲームです。 前作の「イース参り」「エステリア詣で」のためのゲームです。
他のレビューにあるように、サウンドとグラフィックだけが群を抜いて強化されてます。 そこらへんが、ハドソン的なんですね。 演出を重要視するなら、☆四つをつけても、いいのかもしれません。
ただ、ゲームとしてそこまで面白いかというと… RPGにおけるシナリオの貧弱さは、どうしても致命的です。原案に忠実かそうでないか、という問題ではなく、ただ単純に【つまらない】んです。
スピードプレイだと、六時間くらいで、クリアできますので、他の機種と比較しながら楽しむのも、一興かもしれませんね。
他のレビューにあるように、サウンドとグラフィックだけが群を抜いて強化されてます。 そこらへんが、ハドソン的なんですね。 演出を重要視するなら、☆四つをつけても、いいのかもしれません。
ただ、ゲームとしてそこまで面白いかというと… RPGにおけるシナリオの貧弱さは、どうしても致命的です。原案に忠実かそうでないか、という問題ではなく、ただ単純に【つまらない】んです。
スピードプレイだと、六時間くらいで、クリアできますので、他の機種と比較しながら楽しむのも、一興かもしれませんね。
イース4
「イース」シリーズの第四作目のSFC版。
製作はトンキンハウスですが原案はファルコム自らが手がけており
同じくPCエンジンで出ている「TheDawnOfYs」よりもらしい「イース」です。
(SFC版は「MuskOfTheSun」というタイトルです。
昔パソコンやファミコンなどに出た「アステカII太陽の神殿」
をファルコムファンならば連想しますね)
グラフィックがSFCなのに頑張りが足りなくて酷評されてますが
とてもプレイしやすく隠れた名作であると感じました。
攻撃方法は初代や「II」でもお馴染みの体当たり形式で
伝統の半キャラずらしも健在です。
ボスキャラも沢山出てきて戦闘が好きな人には楽しいでしょう。
最初のボスキャラから結構キツメの難易度ですが
やられては再挑戦の繰り返し(レべリング含む)で何とかなる
難易度も良い感じです。
シナリオはPCエンジン版と似て否なるものですので
PCエンジン版しかプレイした事の無い方はこちらもプレイしてみてください。
他の方も書かれていましたが「イース」「イースII」の直後のお話なので
これらと深い関わりのあるシナリオ構成となっています。
話の中盤では懐かしい場所にも訪れる事になります。
とても地味に感じるトンキンハウス製作の「イース」ですが
気軽に楽しめる上にシリーズの世界観を深く知るには
外せない一本だと思います。
製作はトンキンハウスですが原案はファルコム自らが手がけており
同じくPCエンジンで出ている「TheDawnOfYs」よりもらしい「イース」です。
(SFC版は「MuskOfTheSun」というタイトルです。
昔パソコンやファミコンなどに出た「アステカII太陽の神殿」
をファルコムファンならば連想しますね)
グラフィックがSFCなのに頑張りが足りなくて酷評されてますが
とてもプレイしやすく隠れた名作であると感じました。
攻撃方法は初代や「II」でもお馴染みの体当たり形式で
伝統の半キャラずらしも健在です。
ボスキャラも沢山出てきて戦闘が好きな人には楽しいでしょう。
最初のボスキャラから結構キツメの難易度ですが
やられては再挑戦の繰り返し(レべリング含む)で何とかなる
難易度も良い感じです。
シナリオはPCエンジン版と似て否なるものですので
PCエンジン版しかプレイした事の無い方はこちらもプレイしてみてください。
他の方も書かれていましたが「イース」「イースII」の直後のお話なので
これらと深い関わりのあるシナリオ構成となっています。
話の中盤では懐かしい場所にも訪れる事になります。
とても地味に感じるトンキンハウス製作の「イース」ですが
気軽に楽しめる上にシリーズの世界観を深く知るには
外せない一本だと思います。
イースIV J.D.K.スペシャル ザ・ドーン・オブ・イース
所謂イース節なノリの良さはこの作品で頂点を極める。
古代祐三が築いたイースの音楽視点からの世界観を見事に昇華しながらもさらに高みを目指している。
個人的にはこのサントラで一曲挙げろと言われれば迷わずセルセタの樹海になる。
このノリが幻想的なイースの世界を彩るのだ。
ドラクエやFFではまず取り上げない曲調だろう。
それが、ファルコムの個性でもある。
RPG界のゲームサウンドの頂点は間違いなくファルコムであると言いたい。
古代祐三が築いたイースの音楽視点からの世界観を見事に昇華しながらもさらに高みを目指している。
個人的にはこのサントラで一曲挙げろと言われれば迷わずセルセタの樹海になる。
このノリが幻想的なイースの世界を彩るのだ。
ドラクエやFFではまず取り上げない曲調だろう。
それが、ファルコムの個性でもある。
RPG界のゲームサウンドの頂点は間違いなくファルコムであると言いたい。