蘭陵王の恋―新・御宿かわせみ
何度もかわせみを読み返しているファンです。
今回も待ちに待った続きが出て、一気に読みました。
が、、、なんか、うーん、、、って感じなんですよね。
あれ程、長い間結婚したいほどに麻太郎を思い続けていた千春がこんなに簡単に他の人を好きになるのかと、、。
麻太郎の千春への本当の思いはあまり記載されていませんでしたから彼の本心は分かりかねますが(女性として好きなのか、妹として可愛いのか)この二人の間にはかなり真剣な思いがあり、もっと切実な葛藤があると思っていましたから(個人的には、やはり麻太郎は東吾さんの息子ではなかったと言うどんでん返しもありかなと期待していたのですが)何だか千春のあっさりした心変わりに気が抜けました。
まあ、何はともあれこの作品には愛着もありますし、まだ読み続けますが、せめて無事に東吾さんをおるいさんの所に戻してほしいですね。
かわせみの大ファンですが、やはり最近は江戸時代の繰り返しの感じもありますし、やはりそろそろシリーズを奇麗に終えられるのも良いかもしれません。
今回も待ちに待った続きが出て、一気に読みました。
が、、、なんか、うーん、、、って感じなんですよね。
あれ程、長い間結婚したいほどに麻太郎を思い続けていた千春がこんなに簡単に他の人を好きになるのかと、、。
麻太郎の千春への本当の思いはあまり記載されていませんでしたから彼の本心は分かりかねますが(女性として好きなのか、妹として可愛いのか)この二人の間にはかなり真剣な思いがあり、もっと切実な葛藤があると思っていましたから(個人的には、やはり麻太郎は東吾さんの息子ではなかったと言うどんでん返しもありかなと期待していたのですが)何だか千春のあっさりした心変わりに気が抜けました。
まあ、何はともあれこの作品には愛着もありますし、まだ読み続けますが、せめて無事に東吾さんをおるいさんの所に戻してほしいですね。
かわせみの大ファンですが、やはり最近は江戸時代の繰り返しの感じもありますし、やはりそろそろシリーズを奇麗に終えられるのも良いかもしれません。
NHK大河ドラマ総集編DVDシリーズ 新・平家物語
若き日の仲代達矢扮する平清盛の乾坤一擲の気迫と、斜陽化してからの、やることなすことすべてが裏目に出るという閉塞状態が、子供心にも、強烈に焼き付いている作品だが、残念ながら、ここにあるのは総集編であり、当時は、総集編の作り方も未熟であったのか雑であったのか、所々、わかりにくい部分があり、特に、人間模様などの、説明が必要とされる部分でそれが顕著であるようである。
ところで、この作品を見ていて、ふと、思ったのだが、「平家は頼朝を助けたばかりに頼朝によって滅ぼされてしまった」という、巷間言われる「情けが仇」の見本のような話があるが、清盛が源氏の幼子を助けたというのは、決して間違った判断ではなかったのではないか?
なぜなら、保元・平治の乱という熾烈な権力闘争の後、人々は新しく権力者として登場してきた「武士」という武力を持った新興階級に対し、著しい不安感を持っていたと思われ、遺児らを助けることは、まずは、それら不安感の払拭に効果があったと思うからである。
(現に、清盛死後、平家を都から追ったのは、頼朝でも義経でもなく木曽義仲なのである。)
もっとも、ここまではいいとして、私が疑問に思うのは、なぜ源氏の嫡男を伊豆へなどなど流したのか?ということである。
関東は元々、源氏の地盤であり、今は平家に靡いているとはいえ、湿った火薬庫に火の気を投げ込むようなものではなかったか?
私なら、頼朝は京に留め置き、貴族制に代わる武家政権の樹立という源平共通の利害目的を掲げ、その上で、一門の娘をあてがい、平家一門(武家側と言い換えてもいいかと)に取り込む。
それができないのなら、せめて、源氏の基盤である東国ではなく、平家の基盤である西国へ流すべきだったのではないか。
清盛も、まさか「伊豆」と「伊予」を間違ったわけでもないだろうが、何とも腑に落ちぬ選択である。
ところで、この作品を見ていて、ふと、思ったのだが、「平家は頼朝を助けたばかりに頼朝によって滅ぼされてしまった」という、巷間言われる「情けが仇」の見本のような話があるが、清盛が源氏の幼子を助けたというのは、決して間違った判断ではなかったのではないか?
なぜなら、保元・平治の乱という熾烈な権力闘争の後、人々は新しく権力者として登場してきた「武士」という武力を持った新興階級に対し、著しい不安感を持っていたと思われ、遺児らを助けることは、まずは、それら不安感の払拭に効果があったと思うからである。
(現に、清盛死後、平家を都から追ったのは、頼朝でも義経でもなく木曽義仲なのである。)
もっとも、ここまではいいとして、私が疑問に思うのは、なぜ源氏の嫡男を伊豆へなどなど流したのか?ということである。
関東は元々、源氏の地盤であり、今は平家に靡いているとはいえ、湿った火薬庫に火の気を投げ込むようなものではなかったか?
私なら、頼朝は京に留め置き、貴族制に代わる武家政権の樹立という源平共通の利害目的を掲げ、その上で、一門の娘をあてがい、平家一門(武家側と言い換えてもいいかと)に取り込む。
それができないのなら、せめて、源氏の基盤である東国ではなく、平家の基盤である西国へ流すべきだったのではないか。
清盛も、まさか「伊豆」と「伊予」を間違ったわけでもないだろうが、何とも腑に落ちぬ選択である。
御宿かわせみ選集 第二集 [DVD]
私は御宿かわせみの大ファンであると自認しています。作品はすべて持っておりますが、ことに最初テレビで放映されていた小野寺氏と真野響子氏のものが一番作品にぴったりであったと感じました。よってこの作品は☆五つです。
はやぶさ新八御用旅(五) 諏訪の妖狐 (講談社文庫)
平岩弓枝さんの作品を20年以上に渡って読み続け、特に「御宿かわせみ」と「はやぶさ新八」の両シリーズは、何度も読み返すほどのファンです。
最新刊を楽しみにしていた分、今回ほど読後に「?」と思ったことはありません。
いったいどうしてしまったのかと、残念な気持ちでいっぱいです。
前半はいつも通り、いくつかの謎が散りばめられていて、二つの事件がどう絡み合っていくのかという期待感がありました。
しかし後半、いよいよ謎解き&クライマックス!という場面で、いつの間にか新八郎江戸に戻っていて、なぜか向島のご隠居との会話で真相が明らかにされていくという流れになってしまいます。
二人の会話だけでは、事件の人物関係が複雑に絡み合っている反面、最後までつながりがわからない部分も多く、消化不良のままで終わってしまった感じがします。
前作の「北前船の事件」で、大竹金吾のお鯉への想いが推察されるような場面が見られたので、その辺りの展開も期待していたのですが、特に何か起こることもなく今回の物語は終了します。
ただこのシリーズの魅力が失われたわけではないので、お馴染みの登場人物を懐かしみつつ、新八郎と一緒に旅を楽しむ気持ちで読むといいのかもしれません。
最新刊を楽しみにしていた分、今回ほど読後に「?」と思ったことはありません。
いったいどうしてしまったのかと、残念な気持ちでいっぱいです。
前半はいつも通り、いくつかの謎が散りばめられていて、二つの事件がどう絡み合っていくのかという期待感がありました。
しかし後半、いよいよ謎解き&クライマックス!という場面で、いつの間にか新八郎江戸に戻っていて、なぜか向島のご隠居との会話で真相が明らかにされていくという流れになってしまいます。
二人の会話だけでは、事件の人物関係が複雑に絡み合っている反面、最後までつながりがわからない部分も多く、消化不良のままで終わってしまった感じがします。
前作の「北前船の事件」で、大竹金吾のお鯉への想いが推察されるような場面が見られたので、その辺りの展開も期待していたのですが、特に何か起こることもなく今回の物語は終了します。
ただこのシリーズの魅力が失われたわけではないので、お馴染みの登場人物を懐かしみつつ、新八郎と一緒に旅を楽しむ気持ちで読むといいのかもしれません。
御宿かわせみ選集 第三集 [DVD]
私は御宿かわせみの大ファンであると自認しています。作品はすべて持っておりますが、ことに最初テレビで放映されていた小野寺氏と真野響子氏のものが一番作品にぴったりであったと感じました。よってこの作品は☆五つです。