active 墨牛肉カレー 200g
タマネギベースに小麦粉と牛肉成分,デミグラス度強しルー.
スパイスも複雑にして刺激的.意外と辛口の部類だがおいしい.
具材としての牛肉はほとんどなく,キーマ状のソレの舌触りを楽しむ系.
トッピングでコロッケとか乗せたら最強.
墨成分はまるでなく,「墨」とかいて「くろ」と読む.
… ステーキよりハンバーグが好きな方にお勧め.
スパイスも複雑にして刺激的.意外と辛口の部類だがおいしい.
具材としての牛肉はほとんどなく,キーマ状のソレの舌触りを楽しむ系.
トッピングでコロッケとか乗せたら最強.
墨成分はまるでなく,「墨」とかいて「くろ」と読む.
… ステーキよりハンバーグが好きな方にお勧め.
山背郷 (集英社文庫)
他のレビュアーの方々も書かれているように、密度が濃く、メッセージ性に富んだ秀作ぞろいの短編集だと思います。
しかしながら、本書における北日本・動物・厳しい自然・貧しい生活・登場人物の矜持ある生き様といったモチーフについては、吉村昭氏という先達がいます。映画化されておかしくなっちゃった (^_^;) 「うなぎ(文庫「海馬」に収録)」を含めた吉村短編群とこの「山背郷」を、意識せずにはいられません。また、短編だけでなく、熊谷氏の「邂逅の森」や「漂泊の牙」と、吉村氏の珠玉の名作「羆嵐」も然り。もちろん、題材は重なっていても、それらをどのように表現し、ストーリーを展開して作家としての魂を込めているか、共に心を揺さぶる名作ぞろいなので読み比べてみるのもご一興でしょう。
熊谷氏の方が、ハートウォーミングな傾向がやや強いかな。
なお、方言に関してはご愛嬌ということで。東北は、山1つ越えると言葉が違いますから。
しかしながら、本書における北日本・動物・厳しい自然・貧しい生活・登場人物の矜持ある生き様といったモチーフについては、吉村昭氏という先達がいます。映画化されておかしくなっちゃった (^_^;) 「うなぎ(文庫「海馬」に収録)」を含めた吉村短編群とこの「山背郷」を、意識せずにはいられません。また、短編だけでなく、熊谷氏の「邂逅の森」や「漂泊の牙」と、吉村氏の珠玉の名作「羆嵐」も然り。もちろん、題材は重なっていても、それらをどのように表現し、ストーリーを展開して作家としての魂を込めているか、共に心を揺さぶる名作ぞろいなので読み比べてみるのもご一興でしょう。
熊谷氏の方が、ハートウォーミングな傾向がやや強いかな。
なお、方言に関してはご愛嬌ということで。東北は、山1つ越えると言葉が違いますから。
相剋の森 (集英社文庫)
熊谷さんの作品は、『漂泊の牙』『ウエンカムイの爪』に続き、個人的には3冊目になるのですがこれは面白い。久々に自然保護とか環境保護のあり方を真剣に考えさせられつつ、それでいてストーリーの展開も引き込むものがあり分厚い文庫本ながら一気に読み終えました。
自然との共生ではだめなのだというあたりを、是非とも読み取ってもらいたい作品。自然保護や環境保護は白か黒かを決めることではなく、生きていくことを考えるとグレーにならざる得ないといったことを考えさせられます。
個人的には、限りなく白に近いグレーでありたいとは思うのですが。
自然との共生ではだめなのだというあたりを、是非とも読み取ってもらいたい作品。自然保護や環境保護は白か黒かを決めることではなく、生きていくことを考えるとグレーにならざる得ないといったことを考えさせられます。
個人的には、限りなく白に近いグレーでありたいとは思うのですが。
邂逅の森 (文春文庫)
邂逅の森…
読み進めていくうちに考えさせられた。
現代の人間は、そして自分は、
本当に生き物としての本来の生を生きているのだろうか…?
厳しい大自然と生身のまま対峙し、
共存して生きたマタギのひとり、松橋富治…
ひとたび山に分け入れば、
紛れもなくそこには命のやり取りがあり、
知恵の限りを尽くして獲物と勝負する。
獲物を仕留めた時には思いっきり息を吸い込み、
「勝負!勝負!」と腹の底から声を発っし、
木霊する雄叫びにより仲間の漁師たちに宣言する。
それは最も高揚感の滾る瞬間であり、
同時に自分が手にかけた獣の死を見つめる時でもある。
獲物となる獣たちへの敬意と、
人智を超えた自然の営みに神を感じた時代…
季節が巡り、その変化から、
そして自らの内に宿る生き物としての衝動により、
今の瞬間をどう生きるべきかを感じ取っていた時代…
多分ボクには同じ生き方は出来ない…
でも、読み進めるうちに、
登場するマタギたちの生き方に想いをはせ、
何と生き生きとしているんだろう!!
心からそう感じ、意外なほど強く羨望を覚えた。
人間の作った人間の社会という身勝手なシステムに
余りにもどっぷりと浸かり、
生かされていることへの感謝や敬意を忘れがちなボクにとって
生きるって、なんだろう…?
人間として、生き物としての本来ってなんなのだろう…?
「邂逅の森」は、そんなことを考えさせてくれる、
強烈に迫ってくる一冊でした。
読み進めていくうちに考えさせられた。
現代の人間は、そして自分は、
本当に生き物としての本来の生を生きているのだろうか…?
厳しい大自然と生身のまま対峙し、
共存して生きたマタギのひとり、松橋富治…
ひとたび山に分け入れば、
紛れもなくそこには命のやり取りがあり、
知恵の限りを尽くして獲物と勝負する。
獲物を仕留めた時には思いっきり息を吸い込み、
「勝負!勝負!」と腹の底から声を発っし、
木霊する雄叫びにより仲間の漁師たちに宣言する。
それは最も高揚感の滾る瞬間であり、
同時に自分が手にかけた獣の死を見つめる時でもある。
獲物となる獣たちへの敬意と、
人智を超えた自然の営みに神を感じた時代…
季節が巡り、その変化から、
そして自らの内に宿る生き物としての衝動により、
今の瞬間をどう生きるべきかを感じ取っていた時代…
多分ボクには同じ生き方は出来ない…
でも、読み進めるうちに、
登場するマタギたちの生き方に想いをはせ、
何と生き生きとしているんだろう!!
心からそう感じ、意外なほど強く羨望を覚えた。
人間の作った人間の社会という身勝手なシステムに
余りにもどっぷりと浸かり、
生かされていることへの感謝や敬意を忘れがちなボクにとって
生きるって、なんだろう…?
人間として、生き物としての本来ってなんなのだろう…?
「邂逅の森」は、そんなことを考えさせてくれる、
強烈に迫ってくる一冊でした。