築地魚河岸三代目 [DVD]
ビッグコミックにて連載の人気コミックの実写映画化。原作コミックはたまにチラッと読んだことはありましたが、ほとんど知りません。
それで、どんな方向へストーリーが進むのかと思っていたら、松竹映画らしい人情モノでした。伊原剛志なんか、なぜか寅さんにも見えたり、田中麗奈がさくらに見えたりしました。
笑いあり、涙ありのベタな人情コメディは、いまどき返って貴重かも。徒弟制度とか、人情とかが残っている築地という場所が、ドラマにリアルさを与えています。
主人公の大沢たかおは、可もなく不可もなくでしたが、田中麗奈が、「山桜」の清楚な雰囲気も良かったけれど、やっぱりボーイッシュな雰囲気でよかったです。
そして、変な表現ですが脇役が豪華なんですね。仲卸の店には、マギーと荒川良々がいて、二人のからみに江口のりこがツッコむという面白すぎる構図とか、皆のいきつけの喫茶店では、温水洋一、峯村リエのマスターと奥さんの凸凹ぶり、世話好きせっかちな魚河岸連中。
それから、田口浩正の気の弱い神主とか、森口瑤子の薄幸ぶり炸裂だし、伊原剛志の不器用な職人ぶり、要所要所は伊東四朗さん、柄本明さん、大杉蓮が締めてる。
全編に渡ってジャズ・サックス奏者の本田俊之のサックスの音が流れます。映画のリズムには良いのだけれど、人情ドラマには似合わないような気もしたんですが、「マルサの女」を思い出したりしてね。(苦笑)
あと、どうでもいいですが「マグロのコロッケ」が美味しそうでした。
結構テンポがあり、最後までそれなりに楽しんで観ることが出来ました。早くもシリーズ化が決まったようで、次回以降が楽しみではあります。
7巻けんぷファー
待ちに待ったコミック第7巻。内容は小説第7巻から第8巻第1章までです。
夏休みに入り、ナツルと紅音が2人でテーマパークへ来ると、そこには雫と水琴の姿が…。沙倉さんだけでなく白のけんぷファー達とも遭遇し、ついに邪悪な沙倉さんも出てきます。まるでアメリカのホラー映画のような展開です。(「グラスハウス」や「ラストサマー」のような…)
第33話は書き下ろしページがあるのが嬉しいですね。小説よりもテンポが速く、これからの展開が楽しみです。
2ndシーズンアニメは1話だけで終わってしまったのがとても残念です。せめてコミック版では、本編だけでなく番外編も取り上げて欲しいですね。(小説第8 1/2巻は是非!!)
10月26日には「狐の悪魔と黒い魔導書」コミック第1巻が発売されます。こちらも楽しみです。
ALRIGHT
自分も実は、アコギ1本の秦基博が一番好きなのですが、
そんな個人的な好みを覆してしまうくらい、このアルバムは聴き終わった後、すごく温かい気持ちになれて、このアルバム良かったです。早速、家族に優しく接してる自分がいて(笑)、とても素敵なプレゼントをもらった様な感じです。
ALRIGHT(初回生産限定盤)(DVD付)
初めに聴いた時は、全体がぼんやりとしていて、曖昧で、少し地味かもしれない。
でも、くり返し聴くにつれて、じんわりと優しさが滲み出してくるようなアルバムです。
歌われているのは、多種多様な人間の感情。
自分の内側ばかりを見て焦りもがくこともあるし、誰かのために優しい涙を流すこともある。
制御できない強い想いに駆られることもあるし、熱が冷めたあとに苦く空虚な気持ちになることもある。
永遠なんてないと諦めたふりをしていても、永遠を信じたいと思う瞬間がある。
決して完璧ではないけど、色々な面を持っている自分や他人を受容して肯定しようとする、
ALRIGHTというアルバムタイトルの妙に感服です。
コントラストのような強さや勢いはないけれど、コントラストのような気負い(?)がなく、
歌い手として一個人としての秦基博をストレートに感じられる気がする。
私はコントラストよりも好きです。
ボーナストラックはあくまでもおまけ。
アルバム作品としては12曲で完結していて、それだけで聴く方が絶対に良いです。