ウォーターボーイズ スタンダード・エディション [DVD]
日本映画界に若手監督が続々登場して嬉しい限りですが、矢口監督の作品で最初に見たのが「スイング・ガールズ」。予想外というとフアンに叱られそうですが、面白かった。共感もし、青春を感じた。爽やか。舞台が東北の田舎、それも方言が効いていたと思います。気に入って、この監督の過去の作品をと思って「ウォーター・ボーイズ」を遅ればせながら見て、発想の斬新さと洒落た選曲、振り付けに感心もし、気持ちが乗りました。明るく、素直な青春映画で、楽しく笑えます。妻夫木君が最高。60年代、70年代の音楽の選曲も大きなポイントになっています。いまの音楽ではああはいかない。男のシンクロナイジングと聞いて、どんな振り付けをしているのか興味津々でしたが、選曲とあいまって抜群のセンスとアイデア。
4年も前の映画にいまさらレビューというのも気がひけるのですが、今年、続編ができるとか、楽しみにしています。
BIG WAVE
が、これです。
自分が子供の頃、親父がドライブの時、いつもいつもカセットで聞いてたアルバム。
良くも悪くも耳タコになったアルバム。
この歳になって、改めて聞くと、非常に素晴らしい...
何が?それは時が経っても古さを感じさせないヤマタツの曲と歌...
いつまで経っても彼の歌う曲は老若男女問わず、エバーグリーン。
新鮮さが色褪せない...
ヒストリー・オブ・ロックンロール コレクターズBOX [DVD]
昔ビデオで出ていたもののDVD化されたもののようだ。全10巻で売っていたもので、ロックンロールの創世記からMTVのスター達までの歴史である。ロッキンオンの渋谷陽一が日本版のアドバイザーとして参加していた。映像も貴重なものが多く、その当時とても興奮しながら見たものだ。絶対に買っても損はしないものだと思います。面白いし、かっこいい映像満載です。演奏もインタヴューもいいです。
ちなみにビデオのときの全10巻のタイトルは、
1.ロックンロール誕生(すべてはここから始まった)
2.グッドロキントゥナイト(第一世代のロックンロールスターたちロックンロールは反抗のシンボル)
3.ブリティッシュバンドのアメリカ上陸(マッシュルームカットのロックンロール革命)
4.プラグイン(時代は変わるフォークロックの登場)
5.ザサウンズオブソウル(モータウンサウンドソウルの黄金時代)
6.ウッドストックジェネレーション(サイケデリックとウッドストック)
7.ギターヒーローズ(エレクトリックギターがロックを爆発させた)
8.華麗なる70年代(カラフルでパーティな10年)
9.パンクロックの破壊と蘇生(ロックンロールを取り返せ)
10.MTVが生んだスターたち(ラップヒップホップミュージックビデオが生み出した世界)
TIMEやLIFEがもっている貴重な映像なので、今までだと見れなかったような映像も在ったので、面白かったです。値段も安くなっているのでかなり手ごろです。
レコード・コレクターズ 2011年 12月号 [雑誌]
レコード・コレクターズ12月号は、史上最も有名な未完成アルバム、スマイルがオフィシャル・リリースされましたので、スマイル特集です。先ずは、肝心要のブライアン・ウイルソンのインタヴューです。ブライアン(彼ももう69歳)は、スマイルは、先鋭的、前衛的過ぎた。2004年まで発表すべきではなかった(ブライアン版スマイルの事か?)。また、今回のスマイルは、小さな断片の寄せ集めだ。ヴァン・ダイク・パークスとは気が合ったし、とても良い曲が書けたと思っていると述べています。しかし、ブライアンが余り気乗りしなかったのか、インタヴューは中途半端出に終わった気がします。
次いで、スマイル・ヒストリーです。1966年ペット・サウンズが発売され、レコーディングの際使用した、エレクトロ・テルミンに興味を持ち、これがグッド・ヴァイブレーションとして結実します。同じころ、ヴァン・ダイク・パークスと出会い、彼の米、近代現代史についてのユニークな持論、音楽的なアイデアに関する制約のなさに強くひかれ、ツアーからの撤退を表明していたブライアンは、持てる力を振り絞り、スマイルの製作に没頭します。しかし、ブライアンのドラッグ依存、暴走、ヴァン・ダイクとのトラブル、そして降板等が重なり、当初1966年クリスマスに発売が予定されていた物が、伸びに伸び、終に1967年5月に発売中止が公表されるに至ります。1988年ビーチ・ボーイズのリマスター盤が続々と発売されていた頃、スマイルも発売予定されていたようですが、これを妨げたのが、ユージン・ランディだったといわれています。そして、2004年にブライアン版スマイルが発売され、今回ビーチ・ボーイズ版のスマイルが発売され一応!!の決着が付くわけです。
私事ですが、ビーチ・ボーイズのレコードをはじめて購入したのは、スループ・ジョンB,ウィンディー等4曲入りのEP盤(アルバムは小遣い不足で買えませんでした)で、中三のときでした。その後、グッド・ヴァイブレーション、英雄と悪漢を購入し、スマイルを首を長くして待っていた記憶があります。
今号は、スマイル・コレクターズ・ボックスについての解説、スマイル関連音源発表の歴史等興味深い記事が満載です。ビーチ・ボーイズ、ブライアン、フアンの人には、超お勧めです。
ビーチ・ボーイズ ペット・サウンズ・ストーリー [ブライアン・ウィルソン奇跡の名作秘話]
英語の読解力はほとんどないのですが2、3年前に洋書で買いました。そのときもし僕に翻訳する能力があれば、絶対にやりたい一冊でした。中には当時レコーディングに参加していたドラマー、ハル・ブレインの証言による楽器配置があったり、メンバーや関係者による「奇跡のクリエイティブ・サウンド」誕生までを詳細に検証。たぶん多くははすでに紹介されているエピソードだろうけど、数多くあるビートルズ本ではなく、ビーチ・ボーイズ本がある一時期でも本屋に平積みされるだけで、少しうれしい気持ちです。