ハリー・ポッターと死の秘宝 上下巻set (携帯版) (ハリー・ポッターシリーズ)
ついに最終巻。
ハリーも本当に長く頑張ったなぁ…と感慨深く読みました。
物語が進むにつれどんどん暗く、重くなっていくシリーズですがやはり最終巻だけあって今までで一番悲しくつらい場面が多かったです。あいまあいまにちょこっと笑える場面(戦いの最中にロンとハーマイオニーがイチャつくところとか…)はあるんですが、ほとんどは“死”と“暗闇”の匂いが漂っていて…好きなキャラクター達があっさりと死んでいく様子は読み進めるのが怖かったくらいです。
でも想像していたよりも、もっともっと温かい結末で本当に良かったです。
特に最後の最後まで読んで、作者のJ.K.ローリングが登場人物の中で一番誰を愛していたかが分かりました。作者にとってはハリーが表の主役だとしたら、彼が裏の主役だったんでしょうね…彼への愛情が伝わってくるようでした。
これから読む人へは、とりあえず「謎のプリンス」だけでも読み返しておいた方がいいかもしれません。私は結構内容を忘れてしまっていて、分かりにくいところがありました。内容も複雑だし、今までの伏線が回収されるので復習は必須ですよ。
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
映画音楽とすれば良い出来だと思いますが、CDでこの音楽を聴くと「あれ?」と思うところがあります。
映画での効果は抜群でしたが、曲として聴いてみると、1〜4作までの作曲家の方々と比べて劣っているかんじがします。
1曲目でエレキギターを使っているところも、ハリポタなのに!と少しがっかりです。
あと、映画がダークな仕上がりになっているので曲も少し暗めです(これはしょうがないのですが)。
私の意見ですが、1〜4作までの音楽(とくにジョン・ウィリアムズ作曲の1・2作)が気に入っている方には、5作目のサントラはあまりおすすめできません。
Harry Potter and the Goblet of Fire (Large Print Edition)
この第4作はシリーズ中の分岐点というべきものだ。今までで1番ダークな雰囲気が漂い、終わり方から判断するにさらにこの雰囲気はこの後続くようだ。この4作目を読んでみて、私はハリー・ポッターの魅力が何なのか1番強く感じた。ハリーの魔法世界は、私達が生きている世界をそのまま新しい視点から見ているものなのだ。偏見や差別と戦うこと、本当の友情を築く難しさ、誠実さが報われない哀しさ、あまりに強すぎる悪に対する絶望感、真実を理解してもらえない怒り、その中で必死に戦い続けること、そして死を越えて働き続ける愛の力など、この作品に描かれている感情はものすごくリアルで、登場人物達が感じているものを全く自分自身のことのように感じさせる力がある。この物語のどこが児童文学なのか分からない。描かれている感情は人が人生において抱く色々な種類の感情なのに。(特に今回はハリーと共に、どうしようもない怒りを1番多く感じた)これまでの3作のように、推理小説のようなプロットと生き生きとしたストーリーテリングが見事なマッチしている。退屈なページが一つもない。「今日は1日ハリー・ポッター・デーにする」くらい、落ちついて集中して読むにふさわしい本だと思う。(この版はイギリス版です)
Harry Potter and the Goblet of Fire
私は最初US版を買いました。児童文学だからアメリカ英語でゆっくり読んでくれるだろうと期待していましたが,見事に裏切られました。アメリカ英語ではなくちょっとくせのあるイギリス英語で,発音も不明瞭な個所があり,ノンネイティブには全く手加減がありません。一方UK版の方は,US版以上にバリバリのイギリス英語ですが,US版に比べて発音が明瞭でくせが少なく,多少ですがゆっくりしゃべってくれます。ナレータは役柄によって声色を変え十分楽しむことができます。特に25章のSnapeとMad-Eye Moodyのスリリングな会話,28章の酔っ払いWinky,Mr. Crouchの鬼気迫る演技などは圧巻です。ネイティブや帰国子女の方は違う判断をするかもしれませんが,英語にあまり自身のない方には,UK版の方が絶対おすすめです。