がん「余命半年」からの生還―患者と家族のための実践マニュアル
実際に闘病を経験した筆者の詳細なアドバイスがとても参考になった。
医者との付き合い方や闘病生活のコツなども書かれているので、患者だけでなく家族も最初に読んでおけば心構えができそうだ。
ジャンルは“がん”だが、涙を誘うような表現を徹底的に排除しているため重い気持ちにならず最後まで一気に読めた。とにかく今までにない“がん”本だと思う。
僕は、慢性末期がん―「余命半年」の宣告どおりに死にたくない人におくる本 (文春新書)
医者の決めた余命を聞くと、誰でも落ち込みます。でもそこから、前向きに生きるか否かは、本人次第。前向きに生きることを選択した著者は、ガンと正面から向かい合い、治療法や医者を自らの責任において取捨選択し、そして残された人生を楽しみ満喫することで、自らの寿命を延ばしています。しかも、著者は周りに甘えることなく、家族や社会への責任も果たし、仕事も続けています。第4章の中の悪魔のささやきの最後の「悪魔は常に自分の中にいる」というあたりには、今の健康な自分がダラダラと生きていることを、とても反省させられました。そして自分の周りの人々や先祖に対してまでも感謝の気持ちを持ち続けることと、自分の人生は自分でマネージメントしなければつまらない、ということを学びました。闘病中にもかかわらずユニークで素晴らしい作品を有難うございます。
余命1ヶ月の花嫁
余命1ヶ月とわかっていても、その恋人は癌にかかっった彼女と結婚式をあげる。いつまでも大切な存在だから。しかし、籍を入れたという話はきかない。彼女をとても大切に思っているという気持ちは伝わってきたんだが、なぜ籍を入れないのだろう。俺だったらそんなに思っていたら結婚式よりも入籍するでしょう。恐らく花嫁もそこには気づいていたはずだが、なぜか本も彼氏もそこには一切触れない。本はともかく彼氏の行動に不可解さが残った。
余命半年 満ち足りた人生の終わり方 (ソフトバンク新書 96)
自分や家族の余命を知らされたら、どのように対処すれば良いのでしょうか?
「余命」を受け入れるにはどのようにすれば良いのでしょうか?
この本を読んだからといって、全てを素直に受け入れる事は出来るはずもありませんが、しかし、このような医療行為をしてくださる先生が居られる事。
日本で、少数ではあっても探すことで出会うことが出来ると分かった事は、十分な収穫でした。 今、私達家族は、この本を手がかりに、「余命」を生きる家族と共に「一つでも多くの笑顔で」との願いの中、過ごしています。