ぬらりひょんの孫 2 (ジャンプコミックス)
2巻の見所はやはり夜のリクオが統率しながら夜の街を闊歩する百鬼夜行図である。
週間の本誌ではその書き込み量と迫力で非常に感銘を受けた。単行本では紙の質が洗練され見やすく、キャラクターの個々が存在感を出し合っていると感じた。
後半の牛鬼編の展開は早く、かなり少年漫画らしくて読み易い。雪女を抱えるリクオの絵は非常に丁寧で葉の一枚一枚や、階段の陰影などが繊細に描かれており、作者の一枚絵の実力が見受けられる。
全体のストーリー性が欠けてるのは巻数が少ないため仕方ないし、批判すべき点ではない。買って損はしないと思う。個人的にはお勧めしたい。
テレビアニメ スーパーヒストリー 4「紅三四郎」~「キックの鬼」
年代的に、私が観てたのは再放送だったのでしょうが、懐かしく思える曲がたくさんありました。
それにしても、ジョーの子守唄...これじゃ寝れないでしょ!?
気になった方は、聴いてみてください。素敵過ぎます!!
ぬらりひょんの孫 4 (ジャンプコミックス)
奴良組の幹部を襲っているだけだった四国の妖怪たちが、人間もその対象とし始め、そしてついにリクオの学校にまで来るようになる。クラスメイトにまで被害が及ぶ状況になったリクオの対策とは。
妖怪であるがゆえに人間とはなれなかった犬神。そしてその犬神を使役し、人間と妖怪の枠を超えた頂点に立とうとする玉章。同じように妖怪の血を引きながらも人間であろうとし、それでいて妖怪も守ろうとするリクオ。二人の百鬼夜行の行く道が交差し、次巻では衝突します。
真空飛び膝蹴りの真実―“キックの鬼”沢村忠伝説
沢村忠という稀に見る格闘家に関する誤解は多く、ここに真実の姿を明らかにしてくれたことは嬉しいことであると共に、事実はこれまでのメディア情報を超えてドラマチックで感動的である。
あまりに多くの試合をこなし、圧倒的な強さを示したことが逆におかしな誤解を生んだが、なぜそれができ、また、そうしなければならなかったかも詳細に示されている。
私はこれを読み、沢村という男に強烈に惚れ込んだ。技を極めようとする純粋さ、ストイックさは正に武道家そのものである。しかし、勝つだけでなく、迫力ある試合で観客を喜ばせ満足させる強い責任感・使命感を持ち、試合以外でも、あまりに生真面目な徹底したファン・サービスなどは、現在のプロ・スポーツ選手にも大いに参考になるかもしれない。
そして、彼がなぜそこまでやれたのか?その理由の1つを著者は沢村の引退式での本人の挨拶から推測するが、私にはこれが圧巻であり、心に深く残るものがあった。
格闘家ファンに限らず、お奨めしたい。