格安エアラインで世界一周 (新潮文庫)
著者らは世界をみたいから世界一周するのではなくて,LCC で世界一周したいからそうする. もちろん,たのしめるもの,たのしめるところはたのしんでいるのだろうが,その手のはなしが書いてあるところはわずかだ. あらかじめ一周ぶんの予約をとってでかけているわけではないから,途中でインターネットをアクセスして航路をさがし予約をとることに余念がない. こんな旅行をしたいとおもうひとはわずかだろう.
日経 TRENDY (トレンディ) 2010年 11月号 [雑誌]
トレンディはよくコンビニでみかけていたものの、これまで買ってまでは読んでいませんでした。
今回、スマートフォン特集ということで買って読んでみたら、結構深くまで掘り下げて取材されているんですね、驚きました・・・。
と思って本のタイトルをもう一度読んでみたら、「日経」トレンディなんですね。
だから深いのかな?
「格安エアライン」で個人旅行が変わる! 120%使いこなす方法 (講談社プラスアルファ新書)
本書は年30回以上LCCに乗る著者がLCCの歴史や経営、安さの理由、搭乗記、予約方法、FAQ、エアアジアXの羽田就航までの最近の動向等を解説した新書です。
LCC初心者向けと一見思える内容だが、よく整理されており、LCC乗り入れ期の日本・FSAとの競合期の東南アジア・大競争時代の欧米とLCCの進化の状況を冒頭で説明してみたりと工夫がみられる。
説明事例として引き合いに出されるのは欧米のLCCもあるが、大半はアジアのエアアジアやタイガーエアウェイズ、春秋航空といったいつもの面子なのだが、ノックエアに本書の数箇所で言及しているのはタイに造詣が深い著者ならではか。ノックエアはタイ国内線のみのLCCだが、エアアジアと差別化するため、軽食無料サービスとかビジネスクラスも設置している他、制服がノックエアは黄、エアアジアが赤の理由、タイ人がBKK着便でボーディングブリッジより沖どめでタラップを降りてバスに乗るのを好む意外な理由などLCCエッセイとしても楽しめる内容となっている。
2011年1月初版の最新刊であるが、FAQ項目では既に古くなっているのもある。クアラルンプールでの国際線乗継ではエアアジアは入国審査が必要でKLで再度チェックインが必要との記載があるが、目的地の限定はあるものの乗継サービス対象目的地なら搭乗空港でスルーチェックインできるようになる等LCCの世界も日進月歩である。本の形式だとどうしても古くなる項目も出てくるので、こうしたLCCの最新動向等を知るにはmixi等のコミュニティにも出ているのでLCC利用前に調べておくのがよいでしょう。