みーたん(1)(アクションコミックス コミックハイブランド)
ひょんなことから全裸美少女姿の地底人「みーたん」と出逢った“引きこもり・ニート・オタク”の青年・新人(あらひと・通称「ニートさん」)の日常を描く、ギャグ漫画です。
双葉社の月刊『コミックハイ!』巻末に連載中の漫画で、巻内に書かれている編集者のコメントでは「つまらなかった漫画」年間一位を獲得しているのだとか。
“オタク”をテーマにした漫画はいろいろあると思うのですが、この漫画では単にオタクネタのギャグや内輪ネタにとどまらず、笑顔のまま毒舌を放つ美少女・みーたんを通じてかなり辛辣かつ正論な“オタク批判”を繰り広げている点が特色です。
そのため、“オタクに好意的な漫画”と期待して読むと笑えない表現が多々ありますし、その一方でオタクに嫌悪感を持つ人、オタク文化に馴染みの無い人には理解し難い面もあり、非常に読み手を選ぶ漫画だと思います。
とりあえず“オタク”に対して期待も嫌悪感も無く、一風変わった漫画が読んでみたい方にお勧め…でしょうか。
なお、表紙が悪戯描きに見えますが、これは同誌の他の人気漫画の著者4名による描きおろしデザインなのだそうで、雑誌連載時の欄外広告や編集者による毎号の煽り文句、連載時のページ数表記に至るまで全てそのまま収録されているのも特徴です。
ぎゃるかん(15) (アクションコミックス)
10年かけての長期連載だったぎゃるかんも遂に最終巻。
序盤はソフトボール対決やゲーム開発話でいつものノリですが、さすがに中盤からこれまで広げてきたフラグが回収されていきます。遠山さんの仮想恋人や、音君の見合い話、古井出さんの男嫌いの解消、前島さん(かおりん)の思いなど、音航一郎が役得気味とはいえ、無事に収束。夏目や、お隣さんの吉野はやはり当て馬だったか。
御子柴さん(みんこ)は最後まで押しが弱かったかなー。音君の妄想には最多と言っていいくらい登場していましたけど。
贅沢をいえば、最後のフラグは丸々1巻かけて引っ張って欲しかったです。
すべてがすべて大団円というわけにはいきませんが、このキャラエンドは個人的に望んでいたので、とても満足しています。
これは、良いデレだっ! というわけで☆5つ!