Cafe吉祥寺で (1) Wings comics
淡い色の似合うほんわか雰囲気の5人の男の子が表紙の"Cafe 吉祥寺で" 第1巻。
表紙だけを見たとき、ゆったり時間のすごせる空間で
笑顔が素敵なマスター&ウエイターさんたちの魅せてくれる
喫茶店が舞台の癒し系マンガだと思いました。
ところがなんと!!
そんな雰囲気が一気にかき消される読んでいて飽きないお話なのです。
読んでみていい意味でビックリでした。
店員さんたちのほとんどお笑いにも近い日常の行動が満載です。
ねぎしきょうこ先生の描かれる細くて柔らかい感じの線画がまた喫茶店の雰囲気にぴったりで、
「このお店、実在しているのでは?」と思わずにはいられません。
カラーページだった部分モノクロなことがものすごく惜しい!と感じるのです。
CDドラマからスタートした「"読む"Cafe 吉祥寺で」オススメです!!
身代わり伯爵の花嫁修業 III 禁断の恋の手記 (角川ビーンズ文庫)
あいかわらず、コメディーとラブ、そしてシリアスの加減がちょうどよく読後感が良いです。
未来の舅エドゥアルトに「結婚まで不埒なまねはしない」と約束したリヒャルトに、どんな閨房学を学んでいるのか、なぜか根本的にわかってないようなのにズバリな意味深セリフをサラっと言ってしまうミレーユ。彼女は花嫁修業に、彼は花婿試練に頑張っています。
今回のミレーユへの課題はゴシップ系出版社から出された、とある「恋の手記」の作者を捜す、というもの。手記中身はまるでミレーユの日常生活を覗いたもので…?。
犯人、もとい作者捜しのドタバタに、ミシェルにちょっかいかけてくるリヒャルトの従兄フィデリオや、きっとかつてない方向性のダメージ?を受けたであろうルドヴィック、そして今だ危険な香がミレーユを搦め捕りそうだったり、過去の彼方からまさかの登場があったりとワクワク(?)ハラハラ。フレッドの安心感、第五師団も健在です。
ラブ方面は、エドゥアルト・パパにより枷をはめられ耐えに耐えるリヒャルトが、とある事で傷ついたミレーユのために迷わず取る行動が山場でしょうか。山積する問題と過去の記憶に休まる暇のないリヒャルトにとって、側にミレーユがいる事がどんなに大切なのかに、こちらもキュンとさせられました。
イラストも一段と華やかで、主役のツーショットだけだなく、ロジオン羽交い絞めのアンジェリカ、鞭振るうレルシンスカ様後方の初出ルドヴィック(意外と〇〇さんでなくてビックリ)等々食い入るように見てしまった…(笑)。
次回より里帰り編(仮)だそうですが、アルテマリスへ?それともリゼラントまで?。
「他のカップル達」の色々も含め、早く読みたいです。
身代わり伯爵の失恋 (角川ビーンズ文庫)
感想を簡単に説明すると☆7つ。
5つじゃ足りない、そんな気分。
あのリヒャルトがへたれじゃないってだけで7つあげたい。
へたれじゃない上に壮絶に格好いいです。
すがすがしい告白っぷりでした。
そしてミレーユの男前っぷりにも磨きがかかっていました。
でも恋する乙女はやっぱり可愛いところがあって、
ネタバレになるので書けませんが、読んでいて床にゴロゴロしてしまいました。
もう、リヒャルトの本気は半端ないです。
団長の勘違いっぷりにも笑わせてもらいました。
シアラン編はクライマックスのようです。
身代わり伯爵の花嫁修業 II 嵐を呼ぶ花嫁合宿 (角川ビーンズ文庫)
新章スタート二冊目。
シアラン宮廷で花嫁修行中のミレーユ。彼女にかけられた第二の試験課題は「令嬢達の交流会」と称して大公妃の側近選びです。ルドヴィックによって集められた令嬢達は、かつての大公妃候補ばかりで…?。
コメディとロマンスと、奇天烈なキャラやエピソードなのに妙に納得させてしまう展開と。ラノベを読む楽しさを堪能させてくれるこのシリーズ、魅力は健在です。
第五師団の面々などオトコ臭かったミレーユの周りですが、今回は女性がメイン。今までもミレーユにはリディエンヌ様、シャルロット、アンジェリカ等々個性豊かな女性陣が力強い味方でしたが、ここシアランにおいてもやはり一筋縄ではいかない方々が登場します。
令嬢達の化かし合いのようなやりとりの中で嫌な思いもする。けれどもミレーユはやっぱりミレーユで「殿下の嫁はわたしの嫁」発言や、金棒取り出しての立ち回り、おんぶ(ミレーユがおぶう)等、潔くって頼もしい。修羅場になるような場面でも、けっして普通ではありえないような解釈をして危機を乗り切ってしまう、きわどい発言もななめ上に行ってしまってなんだかズレていく彼女ならではの良さは、読んでいてとても楽しい。リヒャルトやアリス様じゃないけれど可愛く思ってしまいます。
第五師団はコメディ要員としてあいかわらずの活躍。ジャックはいつまでもリヒャルトとミレーユの様子に慣れず、その反応が二人の甘さをより引き立てる(笑)。テオと舎弟の「ひでんか」は敬称じゃなく単なるあだ名のよう…。
そして妨害発言のキリル、ついに真相が明らかになるけれど、ただただ同情。その勘違い、ここへきてからも最後まで気付かなかったんだね…。
作中にジークとリディエンヌ様の挙式のことやシルフレイア姫のことが出てくるけれど、これから二人、アルテマリスへ行ったりするんでしょうか?。あらたに増えたキャラさん達や、不穏な動きやら次はどんな嵐が待ち受けているんだろう。
願わくば、必死に自制しているリヒャルトには申し訳ないけれど、一冊中一回くらいは唇キスが読みたいなあ〜。ミレーユから、とかじゃないと無理かな?。
身代わり伯爵の決闘 (角川ビーンズ文庫)
ああっ、もうぅ! くっつきそうで、なかなかくっつかないところがイイ。
ノリは軽快すぎる感じがしるが、もどかしさは逸品。
リヒャルト君の間のすこぶる悪さも、また一興。
台詞に“!”が多く、少々煩いけれど、面白いから我慢する。
よくもまあ、イベント(トラブル)続きで。どんなことがこれから起こるのか、というよりも
年齢の割に(恋に無縁だったせいか)恋愛に疎く幼いミレーユが若芽から蕾、蕾から花に変化するのを、これからどう書かれるのかが興味津々。
コミック化されるということだけれども、小説で十分満足しているので買うか分からない。
コミックならではの、オリジナル・ストーリーがあれば別だけれど。星の数は、これまでの総評。
相変わらず慌しい場面が展開するも大きな変化は特にない、ちょっと一休みの巻。次巻が楽しみ。