誰?-WHO AM I?
渡辺謙という俳優には「眼力(めじから)」がある。その佇まいに風格があるのも、眼力が大きい。本書はC型肝炎との戦いと、並行して行われた「明日の記憶」の撮影を日記として記したものだ。当然、同作品のことが多く書かれているが、役柄上のダイエットと治療からくる微熱に苦しみながらも、完成にこぎ着けたパワーに圧倒させられる。堤監督もこれだけ一本筋の入った俳優と組むと、いつもの「ワールド」は封印せざるを得ない。だから、本作は静かな名作になったのだと思う。同時に「SAYURI」のプロモーションと「硫黄島からの手紙」に取っかかっているのも凄いことだ。まあ、ハリウッドのウォーク・オブ・フェームに名を刻むスーパースター・早川雪洲に追い付くのは厳しいかもしれないが、日本語映画(邦画含む)を世界に出すことのできる俳優はまだまだ少ない。真田広之もその立場だが、ふたりにはまず三船敏郎超えを目指してほしいなあ。それも大変に高いハードルだけど(笑)。ともあれ、渡辺謙の「魂」を知るには最良の一冊である。
「半断食」健康法
最近の断食では、名雲氏、甲田氏、そして、本書の著者、石原氏が
有名だと思いますが、
石原氏が一番、「やりたいけど、結局長続きしない・・」という方に向いている本だと思います。
★理由はあまり無理させない部分です。
つまり、朝は抜かずに、ニンジン+りんごジュースか、しょうが紅茶。
昼はそば。
夜は好きなものを食べてよい。
これはお三方の中で一番楽な主張です。
指摘が鋭いなと感じたのは、断食の主張をかたくなに守る「健康オタク」のような人が意外と病気になっているという部分です。
心と身体のバランスが大事であって、
バランスの取れない、ストレスのたまる断食では意味がないと私は受け取りました。
そういう部分で、石原氏の主張は暖かく、続けられる断食の方法では?と感じました。
細かい部分では、柿の葉茶だけでは、低血糖になりすぎがちだったところ、しょうが紅茶を間に組み込むことで、
貧血気味が収まった感じがします。
また、何より理論的に断食の効能を様々な角度から論じてあり、知識が深いと感じました。
そして、甲田先生を立てている部分も感じられたのが信用性を増しました。
個人的にはお三方の本を読んで自分でカスタマイズしてやっていけばよいのではと感じました。
上記のような理由で、読んで損しない本だと思いました。
注射器肝炎―誰も語らなかった医原病の真実
「北海道ウイルス性肝炎患者の父」的存在である美馬聡昭は、医師として長年に亘りウイルス性肝炎取り組んできた自らの生涯をかけた闘いの記録を「注射器肝炎」として一冊の本にまとめられたのが本書である。北海道肝炎患者会の歴史は古く、今から35年前に当時の若き医師美馬の熱意によって立ち上げられた。美馬は、常に患者の側に立ってその時点その時点で重要な課題に果敢に取り組んできた。美馬は、北海道独自の特定疾患制度による患者の負担軽減による救済、B型肝炎の主要な感染源は予防接種であることを長年に亘る裁判闘争で最高裁に認めさせたことなど、患者の立場に立った肝炎患者救済にその半生を捧げてきた。現在は、C型肝炎の主要な感染源は特定の病院における注射器の使いまわしであることを実証的に明らかにしている。本書は、この間の一連の闘いの経過とウイルス性肝炎の実態がわかりやすく解説されている。肝炎患者だけでなく、医療関係者、さまざまな難病の患者会活動に関わる人たちに一読を勧める。
胆石・胆のう炎・膵炎の人の食事 (健康21シリーズ)
自分が胆のう炎になり、食事に注意するために購入しました。
胆のう〜膵臓の働きや、胆石症の説明など参考になりました。
結局は胆のう自体を摘出しましたが、コレステロールや血糖に注意するためにも参考にしていきたいです。