吹奏楽決定版101
1枚目と2枚目は45曲のマーチが収録されており、行進曲王スーザを中心に運動会でよく流れる曲のほとんどが収められています。吹奏楽を始める際、最初に練習するのがマーチですので、懐かしく聴かれた方もあると思います。
3枚目と4枚目はポップスの編曲ものが収められています。一般的にはこの2枚が一番楽しめるのかもしれません。ゴージャスな雰囲気を持ったアレンジでとても楽しめました。吹奏楽というよりビッグ・バンド・ジャズといった趣でしたね。
5枚目はクラシック音楽の吹奏楽アレンジです。原曲のオーケストラと比較して音色の多彩さに見劣りするだけにあまり好みではありませんが、上手な演奏だったのは間違いありません。
6枚目の吹奏楽コンサート・レパートリーに収められた14曲が一番好きでした。
ホルストの「吹奏楽のための組曲第1番・第2番」は名曲中の名曲です。櫛田朕之扶作曲の「吹奏楽の為の序曲『飛鳥』」も好きな曲です。日本古来の音楽を取り入れながら吹奏楽の可能性を広げた名曲だと思います。和の伝統をモティーフにした曲を沢山創ってこられました。
大栗裕作曲の「大阪俗謡による幻想曲」もコンクールの自由曲に取り上げられていました。日本情緒を感じさせる音楽は非常に個性的で歯切れがよく、馴染みのある旋律を上手くアレンジしながら12分以上の作品に仕上げられました。
スパークの「オリエント急行」の冒頭のファンファーレの壮大さと輝かしさには圧倒されました。分厚い密集和音の箇所の深い音色には感動しますよ。
パナマを知るための55章 エリア・スタディーズ
これまでパナマと言えばパナマ運河の存在と運河地帯がつい最近までアメリカ統治下にあったということしか知らなかった私は、パナマの地理や歴史についてもう少し詳しく知りたいと思っていた矢先にこの本と出会った。この本には、パナマの国土の特徴や気候・民族についての詳しい記載はもちろんのこと、歴史についても相当詳しく書かれており、パナマ運河以外にも深い歴史があることを改めて知らされる。間にはさまれたコラムも面白く、特に太平洋戦争中の日本軍の運河爆破作戦についての記述などは興味深いものであった。