LEGEND THE PRO-WRESTLING 2011 名勝負数え歌 藤波辰爾vs長州力 [DVD]
バックドロップは本来ブリッジを使つて相手を投げる「投げ技」である。ジャンボ鶴田はこの「投げ技」バックドロップの名手で、「投げ技」バックドロップそのものが鶴田によつて完成型に到達したといつても過言ではなからう。ルー・テーズより鶴田のはうが技巧的にうへであるのも明らかだ。だが「投げ技」バックドロップが完成したとき、「投げ技」とは異なるバックドロップが生み出された。それが長州力の「衝撃系落下技」のバックドロップだ。時期的にはいずれも1980年代である。当時、長州のバックドロップは高角度バックドロップまたは垂直落下式バックドロップといはれてゐたやうに記憶する。だが長州のバックドロップはただ相手を持ち上げて落とすだけではない。長州は相手を最高位置に持ち上げたとき、すなはち位置エネルギーが極大となつたとき、相手に20度前後の右回転を加へて最適な体勢に持つていつたうへで落下に入り、相手をマットに叩きつける。いはゆる「捻りを加へたバックドロップ」だが、この右回転によつて最大の打撃を与へる落下速度と角度がコンスタントに得られる。またこの右回転があることによつて最初のホールドでの自由度が高まり、特定の方向から相手をホールドする必要がなくなつた。鶴田のやうな「投げ技」バックドロップは左後方から相手をホールドしなければ投げ切ることができないが、長州のバックドロップにはこの制約がない。相手の左後方から左側面、場合によつては左やや斜め前からのホールドでもバックドロップに入れる。これによつてさまざまな体勢、とりわけ防御を余儀なくされてゐる不利な体勢からでも、確実に威力のあるバックドロップが投げられるやうになつてゐる。長州力のバックドロップは最高位置での右回転といふ独自な操作によつて最強のバックドロップになつてゐるといへやう。いずれにせよ長州力によつて現在主流となつてゐる「衝撃系落下技」バックドロップの道が拓かれたのである。長州力の技は決して多くないが、このバックドロップのやうに従来の技とは一線を画し、威力が大幅に改善してゐる技が多い。長州は偉大なプロレスラーである。
TIGER ホットプレート<これ1台> 3枚プレートタイプ自立式縦置き収納型 メタリックブラウン CPV-G130TH
本当に重い。お年寄りにはしまったり、出したりはきつい。
でも、たこ焼きパティーは何度もやりました。
焼肉やステーキもおいしく焼けました。
しまう時にまだ不慣れで、説明書を見ないとどの順番に重ねるか悩みます。
Gスピリッツ Vol.16 (タツミムック)
前号よりさらに充実した濃い内容に、読後はおなかいっぱいです。
ライト層を潔いまでに突き放しています。
グラビア写真もどれも額に入れておきたいくらいにかっこいい!
三沢光晴外伝 完結編
10年ほど前に出版された「チャンピオン―三沢光晴外伝」に加筆・修正、および三沢の付き人経験者(丸藤&鼓太郎)のインタビューが加えられ、文庫版として発売された作品。当然、大半が三沢の死の前に書かれたものなのですが、「チャンピオン」購入時以来、今回あらためて読み返してみて、まるで三沢の死を予言していたかのようなその内容に大いに驚かされました。三沢ファンはもちろん(というか、当然すでに読んでいるものと思われます)、人間・三沢光晴の伝記的作品として、プロレスに興味のない人にもぜひ読み継がれていってほしい作品です。個人的には、三沢自身が執筆した「理想主義者」よりも、こちらの方がずっと面白い。三沢の母親が登場する場面では、心にジーンと響いて、思わず涙……。