ステルス・ウォー 日本の闇を浸食する5つの戦争
多少の疑問符がついていながらも、ついついベンジャミン・フルフォードが本を出すと読みたくなって複雑な気持ちで著書を読み終える、といった読者でした。最近の共著本などを通じて著者はオカルト主義者か超が付くくらいのスピリチュアル関係者などであろうか、と思っていいましたが、今回の『ステルス・ウォー』は会心の作と呼びたくなるくらいすばらしいです。
日本語的な部分もあるとは思いますが、内容が論理的で、著者の体験や視点の変遷などが時間軸を正当にフォローしているため、とんでも時制もなく、非常に読みやすく、著者の論点がわかりやすくなっています。
もちろん、この本に書かれている内容を事実として受け取るかどうかは読者の判断にまかされているとはいえ、ここまで明確に論じられると、信じる信じないはともかく、それぞれ有効な分析として受け入れざるを得ないでしょう。
オバマ大統領の名前が古ヘブライ語では…、というあたりは距離をおかせてもらいたいところですが、単なる陰謀論ではない、ジャーナリストとして語るべき視点がしっかり提示されていますので、過去のフルフォード本にガッカリしたことがある元ファンにもお勧めします。
どうした、日本―中川昭一と宋文洲の不愉快な対話
正直、想像以上でした。
これまでの、中川さんのイメージは、保守派のフィクサー。
政治力もあって、人気もあって、(中国に対しても)言うべきことはいう。
でも、政策は!?
なんて思っていたのですが、意外でした。
生活感覚もきわめて、庶民的でまとも(に書いてあります)
本書の内容は、
示唆に富み、日本の経済・外交・教育、
そして、それを支える社会保障制度のあり方について
多いに考えさせられることがありました。
個人的には、本書から脱線しますが、
2020年問題は、今、一番気になっていること。
食糧、エネルギー、資源。
今後、中国やインドを中心に、工業・産業拡大を進むと、
世界で、この3つの争奪合戦が起こり、
日本はお金があっても、モノが買えない時代に突入してしまう。
いや、既に現実では局所的に起こっている。
かつて日本の大手商社は、世界で一番美味しい食糧を
買っていたのに、
今は、買い負けをしている、という事実。
だいたい、2020年に、日本はお金をもっているのだろうか?
既に、日本政府の借金は891兆円。
80兆円の歳入に対して、140兆円の歳出を行い、
毎年-60兆円×12年と、仮に続けば・・・・・。
日本人の貯蓄金額1500兆円に対して、ギブンになってしまう。
なんて思うからこそ、
やはり、お金のやりとりだけではない関係を
日本は、中国、
そしてASIA、ASEAN連合を作るべきだと思う。
今から。
そして、その際、
私たちは、大国であるという意識を捨てた方がいい。
今も、昔も大国ではなかった。
ただ、他国よりも早く、発展を遂げた。。。という話だけ。
謙虚さをもちつつ、
ビジョンをもちながら、胆力をもって続けることが大切。
そんなことを感じた一冊でした。
ドル亡き後の世界
以前から副島氏は2012年からドルに代わる新たな覇権通貨体制が作られると述べていますが
これはもはや本格的に進行している事実であると言わざるおえないほどの状態に世界経済は変動しています
2012年世界が滅亡するというノストラダムスの大予言張りの言い伝えはドルを世界にシフトしているだけの揶揄ともとれます
特に他の経済論者の方々が述べているロスチャイルド家を筆頭とする欧州国際金融資本家達と中国が
手を結んだという話がありこれが事実であればその他でも中国と同じ人口大国であるインドそして石油を支配するアラブ
後は資源とユーラシア大陸の大部分を占める国土を持つロシアと発展著しいASEAN…
こういったユーラシア大陸の国々が2012年からの世界経済の主役達でありこのような国々が主体となる
ドルに変わる全く新しい共同覇権主軸通貨体制が2012年に出来るこれがこの先の世界経済の経緯ではないでしょうか?
こういった一大転換期に日本は何をするべきなのかそしてアメリカはどうするのか?どうなるのか?
その他の国々はどうなるのか?中国がアメリカに変わると世界はどうなるのか?
日本人が考えなければならないこれからの課題は山積みです
しかし我々は落ち着いて対処していく必要性があると思います
飛翔する日本
メキシコとのFTA合意、対中強行派、核議論派、改憲派として、常々気になっていた人物だ。最近は金融危機に対して緊急サミットを開催するなど積極的な活動をしていた。
彼の積極性は、本書に述べられているように、外国との外交では日本の美徳を重んじていては何の役にも立たないと実感したことから体得したものなのだろう。
その他、教育、環境(特に水)、エネルギー、食料、防衛、治安等の問題について持論を展開している。多忙な政治家の本としては非常に良い出来だと思う。
アルコール依存の人はなぜ大事なときに飲んでしまうのか
最近、酒をのむと、将来のことで不安になったり、イライラすることがよくある。だから本を手にしてすぐに読んだ。チェックリストには、手に汗を握った。
読んだ後、「今日はのまない」と決めた。
同じテーブルの人はのんでいたけど、なんとか過ごした。
話がはずまなくて、バカみたいな気もした。でも、その夜はぐっすり寝た。
最低でも、週に2日はのまないで過ごそうと決めた。
テレビを観ていたら、酒のコマーシャルがたくさんあることに気づいた。
近くのスーパーの酒コーナーが拡大されたことにも気づいた。
おいしそうな安い酒が、たくさんある。
のまないと決めても世の中、難しい。
いやな気持ちは酒でごまかしていいんだよ、とあちこちから慰めの声がくる。
そのうち、どっかの国みたいに酒を紙袋で隠してのむ人でいっぱいになる世の中になるのかな、ビールはアルコール分が低いから酒のうちに入らないんだ、と思い込むようになるのかな、と思う。
しばらくぶりに、シラフになった気がした。