中卒の組立工、NYの億万長者になる。
戦後、長野県のオリンパス工場で組立工として汗まみれになって働いていた中卒入社の男が、夢を持ち、それを実現する為の努力と実行力であれよあれよと出世し、当時エリートコースの象徴であった海外駐在(渡米)を果たします。
そして渡米後は、内視鏡セールスのビジネスで成功し、誰もが羨むほどの資産家になるというシンデレラストーリーです。
著者がビジネスマンとして脂が乗り切っていた時代が、丁度日本経済が高度成長期からバブル崩壊までの時代であったため、
昨今の暗い話題の絶えない現代に照らし合わせて考えると、そんなに上手く行くのかなと思ってしまう部分もありますが、
夢を叶えた成功者ゆえの独特の考え方に触れたり、その人生を知るということは、より良い豊かな人生を歩もうと願っている方には価値あることだと思います。
仕事へのモチベーションが上がらない時や、長期的な夢や目標が定まらない時にはぜひお薦めしたい一冊です。
探偵はバーにいる (ハヤカワ文庫JA)
ハードボイルドサスペンスとしては内容は少し貧弱。
文体は軽い感じで会話文が多いので、あっという間に読める。
テンポはいいが、誰のセリフなのかが判りづらいところがある。