ミッドウェイ [DVD]
チャールトン・ヘストン、ヘンリー・フォンダ、ロバート・ミッチャム、ジェームズ・コバーンなどのアメリカのオールスター・キャストの中にあって、三船敏郎が同格に扱われており、この点では評価できるのですが、内容的にはいまひとつでした。戦闘シーンの多くは他の映画からの流用ですし、ヘストンの息子と日系人娘のとって付けたようなロマンスは不要です。面白かったのはハル・ホルブルックの演じていた情報将校で、彼を中心に頭脳戦あるいは情報戦として描いた方が新鮮だったのではないでしょうか。ジョン・ウィリアムズのミッドウェイ・マーチもなんか雑な出来ですし、アメリカ建国200年記念映画のはずでしたがもうひとつでした。
ミッドウェー海戦 第二部: 運命の日 (新潮選書)
本書には、従来は知られていなかった(私が読んだ本には書いていなかった)ことが書かれております。
「3空母の炎上後に、飛龍を発進した艦爆隊(小林道雄大尉 指揮)は、珊瑚海海戦の戦訓により、『米軍の電探を避けるため、800〜1,000メートルの低空を飛んで米機動部隊に接近し、ヨークタウンを中心とする輪形陣を視認する距離(30海里程度)まで迫ってから、急降下爆撃に必要な2,000メートルの高度への上昇を開始した。また、従来の、指揮官機を先頭に一機づつ『縦隊』で急降下する方法ではなく、編隊を『鶴翼』として、ヨークタウンめがけて一斉に急降下して、対空砲火を分散させ、回避を困難にする策を取った」
ということです。なお、艦攻隊(友永丈市大尉 指揮)は、通常の飛行高度である3,000メートルの高度で進撃したとのことです。小林大尉の指揮する艦爆隊が、米軍電探を避ける進撃方法、新しい急降下爆撃法を採った経緯については「珊瑚海海戦の戦訓により」としか書いてありませんが、特記すべき記載です。
その他、従来の最新・最良の文献と言える日米空母決戦ミッドウェー―運命の三日間!戦局を一変させた史上空前の大海空戦ドキュメント (〈歴史群像〉太平洋戦史シリーズ (55))とは違った角度から、ミッドウェー海戦を詳細に述べております。ミッドウェー海戦の策定の経緯について詳述した上巻(ミッドウェー海戦 第一部: 知略と驕慢 (新潮選書))と併せ、良書として推薦します。
ウォー・コレクション・バトル・ボックス [DVD]
「マッカーサー」
日本におけるGHQの彼の政策の考え方に考えさせられた、今のイラクの問題とは違うかもしれないが、参考になるものがあるはずでは。憲法第九条は日本側からの提案として描かれている。「パットン」と見比べると面白いかも。
「ロンメル軍団を叩け」
まーこんなもんかな。個人的には好みじゃない。
「ミッドウェイ」
三作品中、一番期待していたのですが・・・
字幕が良くないんです、と言うより最悪! 漢字が途中で変わってしまうなんて。史実にかなり忠実に描かれているだけに残念です。字幕を再編集して、再DVD化を望む!