ばつ×いち (バンブー・コミックス)
せっかく銀行に勤めていたのに、脱サラして喫茶店を始めた・マスター育志とアルバイトで入った大学生・由依ちゃんのどたばたコメディー。
嫁がインテリアコーディネーターだったのに無断で脱サラし、喫茶店の内装を決めちゃったので、離婚されたマスターなので、題名が「ばつ×いち」。
ランチはとてもおいしいらしい(と言ってもなんでもどんぶりにしてしまう)喫茶店のマスターなのにものすごくまずいコーヒーしか出すことができないので、ランチタイム以外はアルバイトの由依ちゃんがいない時にはお客さんがオーナーの浅井さんしかいまいという、ヘタレた喫茶店まんがであります。
駅前の一等地なのにこれでやっていけるのか?(実際には無理でしょうが)というような喫茶店であります。
おーはしるい先生の描かれる女の子は大きく二つに分かれていて、「点目」と「萌え目」の二つに分かれますがどちらもかわいくていいですよ。この作品の由依さんは「萌え目」。
4コマ漫画家にはありがちなキャラクターの使いまわしもほとんどなく、すべての作品においてちゃんとしたキャラクターが描かれていて、実力はすごいものです。
マスターの元妻・綾乃さんも心配で時々店に訪れるという、一歩間違えば三角関係勃発しそうな設定ですが、おーはし先生はそこのところ、「もう、昔の話」としてあっさりと描かれています。
これから、楽しみな作品です。
わくわくワーキング⑥ (バンブーコミックス)
この作品、巻が進むに従って質が上がってきています。
本第6巻は、これまでの同作品中、特に面白いです。
ノラの暴走も少なくなり、アラサー主要登場人物の心理描写が、現実的かつ読者の心に響くものになっています。
みおと高沢のドタバタも面白いですが、ポーカーフェイスの中野の微妙な心理の揺れが、絵で表現されているのが傑作。
その絵での表現というのも、派手な変化ではなく、どこが違うのか分からないくらいなのに、表情などがかなり違うのです。
4コマギャグとしての、表現方法の質の高さを、随所に感じます。
全体としては、特段の進展はありませんけどね。
このシリーズでは、ベテランの味がじんわりとにじみ出ています。
非常に価値ある第6巻です。
そんな毎日 ポパイ狂騒曲♪ ③ (バンブーコミックス)
外出もほとんどしないので、「ネコの世界」には疎いと思われるポパイに弟ができました。
これでますます題名どうり「狂想曲♪」の世界になりそうです。
私はネコは飼ったことがないのですが、姉が3匹も狭いマンションで飼っている話を聞くと本当に賑やからしいです。
その姉に1巻を貸したのですが、返ってきません(泣。
おまけマンガで作者の近況報告が描かれているのですが、ちょっと胸にくるものがあります。
ネタばれになるので詳しくは書きませんが。
あと、買われた方はカバーをめくってください。
これもネタばれになるので書きませんが、笑えますよ。
わくわくワーキング 4 (バンブー・コミックス)
おーはしるい先生の作品ですが、もう、ワンパターン化していて、一回読めばそれで十分。
他の作品も同様で、先生も気づいているのか、同封されているアンケートはがきでいろいろな情報を集めたがっているようです。
でも、同封のはがきにキャラクターが描かれているので、記入して出すのがもったいない。
わくわくワーキング(5) (バンブー・コミックス)
中野→みお→高沢という想いの方向の作品。
第1巻からこの構造は一貫していますが、一読者の私見ですが、この方向は、あるべき姿ではないですね。
みおにとって、本当にお似合いなのは中野であって、高沢君はペットの様なものだと思います。
和み系天然の高沢君は、むしろ、私の職場に来て欲しいです。
皆が癒されます。
みおは、仕事のし過ぎで、全般的状況を見失っているという印象。
切れ者なのにヘタレの中野、超鈍感なみおです。
しかし、この作品全体で、今第5巻は、印象的な場面が多いですよ!
みおと中野の間には、お互い40才まで独身だったら結婚する、という約束があるそうで。
中野が、みおとのこの約束を確認して安堵する下りは、印象深いです。
また、みおの肩こりを、高沢君は癒す事が出来なかったのに、中野は心身ともに深く癒してしまいます。
一方、今巻の最終部分で、みおが中野に対してすねてみる下りなどは、大変良い場面です。
なかなか想いの方向が進展しないので、もどかしい本作品。
今第5巻では、少しだけ進展するし、じわっと心が温まります。