
ヴェリー・ベスト・オブ・イーグルス
ききました。「呪われた夜」は前からお気に入りの一曲でしたが、今聞いても本当にすばらしいと思います。ギター、ベースが一体化してそれにせつないボーカルとコーラス。ドラムもまたいい。20世紀の名曲のベストの一つだと思います。イーグルスはカントリーっぽいイメージがあったけど、この曲で超越したと思います。次の「ホテル・カリフォルニア」につなげたのではないでしょうか。ベストがいろいろ出ているのですが、「言い出せなくて」や「テイク・イット・イージー」「テイク・イット・トゥー・ザ・リミット」あたりも聞いておかなくては。値段も手ごろ。

シネマ~フォーエバー・ベスト~
このサントラのオムニバス、なかなかいい。なんといっても、ティモシーBのソーマッチインラブが最高だ!この曲のカバーは数多いが、ティモシーのカバーは素晴らしい。実にセンスが良い。ハーモニーが洗練されていて、何度聴いてもソーマッチな感じなのだ。

Hotel California
1976年リリース。バーニー・レドンからギタリストがジョー・ウォルシュに変わったのが物凄く効いた彼らの代表作。
やたら売れまくったこのアルバム。実は詩が秀逸である。1970年代カリフォルニアの音楽業界の退廃した世情批判に充ち満ちていて実に怖い。(●^o^●)ダブル・ミーニングが巧みなのだ。
詩の中の"she"は誘惑の象徴である。最後には、
Last thing I remember,I was
Running for the Door
I had to find the passage back
To the place I was before
'Relax,' said the night man,'We are programmed to receive.
You can check out any time you like,but you can never leave.'
『最後に憶えているのは、必死に逃げようとしてドアを目指していたこと・・・・「まあまあ、そう焦らないで」と夜勤が言う。「我々は皆さんを迎え入れるようにプログラムされているんですよ。皆さんはお好きな時にチェックアウトできますが、実際には出ていくことはできないんです。」』だ(●^o^●)。
check outは『自殺する』とも訳すことが出来る・・・・実に怖い詩である。こんな曲を懐かしげに気軽にカラオケとかで歌っていいのかなー、とか思ったりする。(●^o^●)

Long Run
もともと「モコモコ」した音源でしたが、リマスターによって、メリハリが出たように思います。
単なる「陽気なアメリカン・バンド」で終わらなかったイーグルス。
音楽が持つ可能性を、
「真摯に厳格に徹底的に」探求しようとしたイーグルス。
デビュー・アルバムと、このラスト・アルバムを聴き比べれば、
彼らの到達点の高さが、明確に判ります。
たった6枚のオリジナル・アルバム(ライヴとリユニオン除く)は、
どれもそれぞれの特徴を持ちつつ、恐るべきクウォリティの高さです。
「人生は長いんだ。
信じる気持が強ければ、
長い目で見れば、必ず得られる!」(ロング・ラン)
というメッセージは、
イーグルス自身にも、
そしてそれを聴いて励まされ、一生懸命生きてきた人々にも、
今も燦然と、生き続けていると思います。
「ロック」という媒体を使って、様々なメッセージを投げかけたイーグルス。
「良質な音楽」は、「人が生きていく糧にすらなる」事を、
教えてくれました。

Desperado
イーグルスの2nd『ならず者』。
ジャケットの通りの、いかにも西部の音楽といった作品。実在したアウトロー、ドゥーリン・ドルトン・ギャングをモデルにしたコンセプト・アルバムです。前作が明るく爽やかな印象だったのに対し、本作はしっとりと哀愁漂う作品です。全体的にバーニー・リードンの色が濃く出ています。
本作は、このアルバムの世界観を最も端的に物語る「ドゥーリン・ドルトン」に始まり、軽快なカントリー・ナンバー「21」、グレン・フライの歌うしっとりと落ち着いた名曲「テキーラ・サンライズ」、『イーグルス・ライヴ』にも収録されている隠れた名曲「サタデイ・ナイト」など、個々の楽曲も優れています。最後にリプライズされる「ドゥーリン・ドルトン/ならず者」は感涙ものです。
それに何と言っても本作の目玉は「ならず者」でしょう。カーペンターズのカバー・バージョンも有名で、テレビのBGM等でも使われることの多いこの曲はイーグルスの代表曲でもある名バラードです。耳にしたことのある方も多いはずです。
イーグルスのアルバムはどれも完成度が高いですが、本作のトータル面でのまとまりは『ホテル・カリフォルニア』にも匹敵するものです。
リマスターで非常に音質もいいため、まだ聴いたことのない方はもちろん、すでにCDやLPで持っている方もこの機会に買い替えることをおすすめします。