でりばり!1 立体うなぎさん&マウスパッド付きAMAZON限定版
宅配会社や引っ越し会社のマスコットを擬人化(テレビでCMをしている規模の所はほぼ全部出てきます)してできたキャラクターたちと主人公・山田まこと(人間・オタク)との関わり合いを描いた漫画です。
形式としては、4コマではなくて一般形式で1ページごとに小タイトルを打っているタイプです。
表紙のうなぎさんと山田との間には恋愛要素もありそうだったんですが、1巻の最後の話を見た限りそうでもないような……
ちょっと判断しづらい作品です。
現状では、「物流擬人化ラブコメディ」なるものを期待してはいけない感じです。
ただ、その分2巻での展開にとても期待しています。
個人的にはクロネコヤ○トのマスコットを擬人化したクロネコ親子の娘の方のナナと、山田の妹・まつりがとても可愛かったので満足です。
笑いについてはあまり期待してはいけません。
ちなみに、表紙の子がなんで「うなぎ」さんであるかは割かし無理やりだった気が(自分には、それが気になっていたことも購入理由の一つでしたので)……(笑)
ヒントは彼女が着ているツナギです。
とまぁ、「自分の使ったことのある(或いは知っている)会社のはどんな感じかなぁ」みたいな軽いノリで読めば気に入るところはあるかと思います。
2巻では、どうせならアマゾン(作品内ではアマゴン)も、擬人化というか何というか、そういうのを出してもらいたいです。
アマゾンだとやはりあのダンボール……ドラクエの「さまようヨロイ」みたいにまんま幽霊(中身がないのに動くアマゾンダンボーとか)みたいなキャラで出してもらいたいです(笑)
ところで限定版のオマケについてですが、マウスパッドは特に言うことなし(正直フィギュア目当てでしたので)、ただフィギュアの方はちょっと残念でした。
すでに現物の画像があがっていますが、最初からがあがっていたモチーフイラストとえらく顔が似ていません。
表情からは確かにうなぎさんの雰囲気は伝わってきますが、やはり単純にビジュアル面をどうにかして欲しかったですorz
(ただ、何度も見てると結構かわいく見えてきました。似てませんけど(笑))
個人的には、「マウスパッドなんかいらねぇよ」という方は通常版の方が良いかと思われます。
漫画だけなら☆4、オマケのことを考えると☆3くらいです。
でりばり!1 (マイクロマガジン・コミックス) (マイクロマガジン☆コミックス)
一巻の内容よりも先を読んでいる者の感想です。
この漫画は、他の方々のレビューを見ればわかりますが、まあ少し人を選ぶ漫画かな、とは思います。
主人公の山田は確かに変態なのですが……
後々、その質よりも、違った評価できる部分が見えてきます。
朝目山荘の人間関係も、ほんの少しずつ変わっていきます。
それを本人たちでなく読む側が見ていくというのが、何とも“きゅん”とするのです。
この作品には独特の空気があって、その“間”ともいえるものが、読む人それぞれによっては受け入れられたりそうでなかったりするのだと思います。
この作品の主体はギャグです。よってシリアスな空気にも所々に笑える要素がちりばめられますが、それがこの朝目山荘の住人たちの「関係」なのだと感じられます。
独特で、違和感すら覚えるような、しかしどこか清々しい関係性。
それはこの作品以外ではなかなか感じることのできないものです。
とはいえ、やはり人を選ぶのは事実だと思うので、先にネットで作品を読まれてから購入した方がいいかもしれません。
しかし、続きを読めば読むほど、きっとこの作品の“間”に囚われていってしまうのではないでしょうか。
すでにネットで読まれた方は、口絵とマツモトさんとサカイさんのエピソードの書き下ろしは是非見てもらいたいです^^